公民・歴史教科書問題を中心に教育問題を考えていくブログ

恐るべき公民教育の問題を中心に扱っています。かなりの割合で小山常実氏のブログ(特に教科書資料)や著書を参考にしています。

東京書籍の歴史教科書の訂正申請を要求します

2023-11-18 01:15:18 | 歴史教育

東京書籍の歴史教科書について、以下の項目について記述の是正を要求します。また、特に緊急性の高い⑪⑯⑰⑱⑳㉑㉖㉗㉙の事項については早急な訂正申請を要求いたします。

①縄文土器の開始年を「1万数千年前」と誤魔化さず、「1万6300年前」という正確な数字を記すこと。

②古代国家の成立について「人々を支配する者(王や神官、貴族)になり、支配される者(農民や奴隷)との間の区別」による階級国家論(私物国家論)ではなく、農耕の発展とともに共同生活の場として農作業や軍事を指揮を取る王などが現れた土木国家論(公的国家論)を取ること。

③長江・黄河の文化について、古代中国の成立について誤解を与え、また、インダス文明やメソポタミア文明と整合性の取れない「中国文明」との表記をやめ、「黄河・長江文明」等の表記に変更すること。最低でも「中国」を「中国大陸」に改めること。

④稲作開始について「朝鮮半島から移り住んだ人々によって」という史実と異なる記述をやめ、「大陸から移り住んだ人々によって」という記述に変更すること。また、日本から朝鮮半島への稲作伝来についても書くこと。

⑤帰化人について日本に移住し定着した事実を踏まえ、「渡来人」ではなく「帰化人」と表記すること。最低でも「渡来人(帰化人)」とすること。また、帰化人が難民であることも明記すること。

⑥聖徳太子が隋との対等外交を目指した事実を書くこと。

⑦律令国家の形成について大陸の軍事力など、防衛の観点を書くこと。

⑧華夷秩序体制を書く段階で、日本が一貫して「被冊封国」だったかのように偽装しないこと。

⑨元寇について一般的に良いイメージの言葉である「遠征」を使わないこと。

⑩安土桃山時代や江戸時代のキリシタン追放について防衛の観点を書くこと。

⑪秀吉の朝鮮出兵について「侵略」を削除すること。※当時、侵略の概念はない。また、15歳までの肯定的人格の形成期に、「侵略」という極端な否定表現を使うことは、教育学の観点から、教育的配慮を著しく欠いている。客観性の面からも、一方的な言葉である「侵略」を使うのは大きな問題がある。

⑫幕末の植民地化の危機を書くこと。

⑬明治維新の記述から「明治維新はまやかしだ」との誤ったイメージにつながる五榜の掲示を削除すること。

⑭琉球処分について、琉球庶民の間で「一種の奴隷解放」と考えられた事実を書くこと。

⑮大日本帝国憲法が三権分立の体制をとったことを書くこと。

⑯日清戦争について、「影響力」などと誤魔化さず、朝鮮を「清の属国」と明記すること。また、「三国干渉と加速する中国侵略」という小見出しから「加速する中国侵略」を削除すること。※15歳までの肯定的人格の形成期に、「侵略」という極端な否定表現を使うことは、教育学の観点から、教育的配慮を著しく欠いている。客観性の面からも、一方的な言葉である「侵略」を使うのは大きな問題がある。

⑰日露戦争について、「侵略的帝国主義国」との言葉を使った資料を全面削除すること。または、該当部分を変更し、「侵略」との表記を使わないこと。※15歳までの肯定的人格の形成期に、「侵略」という極端な否定表現を使うことは、教育学の観点から、教育的配慮を著しく欠いている。客観性の面からも、一方的な言葉である「侵略」を使うのは大きな問題がある。

⑱韓国併合について「近代化を進める一方」など、近代化についても触れること。また、奴隷支配したと勘違いさせる「植民地支配」や「植民地」との表現を削除すること。

⑲パリ講和会議における日本の人種平等決議案を書くこと。

⑳満州事変・日中戦争の記述がある「世界恐慌と日本の中国侵略」という節の見出しから「侵略」を削除し、「世界恐慌と中国との戦争」などにすること。※15歳までの肯定的人格の形成期に、「侵略」という極端な否定表現を使うことは、教育学の観点から、教育的配慮を著しく欠いている。客観性の面からも、一方的な言葉である「侵略」を使うのは大きな問題がある。

㉑満州事変のページの「日本の軍事行動を侵略であると訴えました」という記述から「侵略」を削除し、「日本の軍事行動を訴えました」などとすること。※15歳までの肯定的人格の形成期に、「侵略」という極端な否定表現を使うことは、教育学の観点から、教育的配慮を著しく欠いている。客観性の面からも、一方的な言葉である「侵略」を使うのは大きな問題がある。

㉒満州事変について、リットン調査団が日本の満州での権益を認めた事実を書くこと。

㉓盧溝橋事件について日本軍への発砲を明記すること。

㉔通州大虐殺を書くこと。また、南京事件については側注で書き、犠牲者数以外にも規模などをめぐりさまざまな見解があることを明記すること。「殺害しました」を「死傷者を出しました」とすること。

㉕創氏改名について、創氏だけが強制で、そのさいに日本風の氏を強制した事実はなく、改名は完全に自由だったことを書くこと。

㉖朝鮮人徴用・中国人動員について、「連行」や「強制労働」を不適切とする閣議決定を踏まえ、「多数の朝鮮人や中国人が意思に反して日本に連れてこられ」を「多数の朝鮮人や中国人が意思に反して日本に動員され」とすること。また、「労働を強いられました」を「労働させられました」とすること。

㉗太平洋戦争の単元本文の「侵略的な行動をやめませんでした」を、前の文と合わせて「南進をやめませんでした」とすること。※15歳までの肯定的人格の形成期に、「侵略」という極端な否定表現を使うことは、教育学の観点から、教育的配慮を著しく欠いている。客観性の面からも、一方的な言葉である「侵略」を使うのは大きな問題がある。

㉘東南アジアへの進攻について東南アジアの人々が日本軍を歓迎し、協力した事実を書くこと。

㉙戦後の講和のところで「日本が侵略したアジアの国々」から「侵略」を削除すること。※15歳までの肯定的人格の形成期に、「侵略」という極端な否定表現を使うことは、教育学の観点から、教育的配慮を著しく欠いている。客観性の面からも、一方的な言葉である「侵略」を使うのは大きな問題がある。

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