みこと選手のニュース速報

こころ動物病院からのお知らせブログです。

かゆがる

2012-09-24 10:09:10 | 健康・病気

「かゆがっている」と、ご来院の患者さまが多いので、

今日は皮膚炎のお話です。

皮膚の同一部位を繰り返し

掻いたり、舐めたりする動作は、

かゆみがあるからという場合が多いです

掻き方がひどいと、

皮膚に傷がついたり、炎症を起こしてしまいますので、

適切な処置が必要になります。

原因

   1) 外的要因(ノミなどの寄生虫など)

   2) 内的要因(アレルギーや自己免疫性の病気など)

   3) 1) 2)以外のさまざまな要因

観察のポイント

   1) 部位

      背中や腰のあたり→外部寄生虫の感染の可能性

      腹部や脇の下など体の下側→アトピー性皮膚炎の可能性

      顔や耳→食物アレルギーや外耳炎の可能性

   2) 時期 

      決まった時期にかゆがる→外部寄生虫の感染

                     →アトピー性皮膚炎

   3) 程度

      皮膚を掻き壊すほどか、たまに掻く程度か  

   4) 同居の人・動物にかゆみはないか

      あり→外部寄生虫の感染

   5) 食事の変更の有無

      変更後にかゆみが出た→食物アレルギーの可能性

   6) ほかの症状

      脱毛、発疹、ふけの有無などはあるか

ケア

   1) かゆがっても掻かせない

      極力掻かせない、噛ませない、が重要

      (炎症が悪化し、ますますかゆみが強くなるから)

      服を着せたり、*エリザベスカラーを着けたり、

      気を紛らせる工夫をする

         *傷口などを舐めたりしないよう首に巻きつけるもの

   2) 外部寄生虫感染の予防

      1か月に1回の予防・駆除薬使用

      よく清掃し、清潔な環境を保つ

   3) シャンプーの選択

      獣医師の指示に基づき、適切なシャンプーを使用

   4) 食物アレルギーの場合の食事

      アレルギー検査(アレルゲンを知る)の結果から、

      アレルゲンを排除または極力控えたフードに変更する

   5) 食器を変える

      (ステンレス性、プラスチック性の食器に、

      アレルギーを起こすこともあり)

      口の周辺→かゆがる・皮膚が赤い・毛が抜ける

      といった場合、陶器などの食器に変えてみる

   6) 内服薬を服用する

      症状に合わせた薬を服用することにより、

      かゆみの軽減と炎症を抑える

アレルギーのお話は、「愛犬の友」 2011年10月号 に

香織先生が記事を執筆しました。

この本は、待合室にありますので、どうぞお読みください

また、コピーも差し上げますので、受付にお申し付けください

      

      

     

コメント
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