北海道車中泊の旅(2023年‐20)古平海岸と豊浜海岸のメノウ

　10月 1日(日) 曇り一時雨
4時３０分起床、朝の「道の駅よいち」の第２駐車場は土曜日だったんですがこんな感じでした。いつものルーティンをこなし出発の準備を整えます。

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今日は早めの6時出発です。2度も出会ったお隣の埼玉の方に挨拶して行こうかなと思ったんですが、寝ているのを起こしても悪いかなと思いそのまま出ました。旅の出会いは一期一会またどこかでお会いしましょう、良い旅を。

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今日は積丹に向かいます。これ豊浜トンネル、もう30年近く前になりますか1996年2月トンネル崩落事故があり20人の方が亡くなられた場所です。

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古平海岸と豊浜海岸のメノウ
豊浜トンネルを抜け到着したのは古平海岸、このあたりの海岸にメノウがあるとネットの情報を見つけてやって来ました。早朝なので誰もいないはずと思って来たんですが、こんなに朝早くから何ですかこの人達は？　そうです秋の北海道名物河口のシャケ釣りの人たちです。

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河口の先の海でも船が出て竿を出しています。

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そんな人たちの中を一人ザックを背負い下を向いてメノウ探しをするのはさすがに気が引けたんですが、ここまで来てすごすご引き返す訳には行きません。石拾いの意地、旅の恥はかき捨て、釣り人の間を歩いてメノウ探しです。情報通り小さいメノウがそこそこあります。その中でもこれはまぁまぁ大きい方、4～5㎝、透明度もそこそこでいい感じです。

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さすがに何度も行ったり来たりは憚られたんで一回りだけで上がることにしました。

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次向かったのは古平海岸の手前の豊浜海岸です。

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ここにもシャケ釣りの人たちがいますが、こっちは河口の付近に数人だけです。

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ここの海岸は大き目の石がごろごろしていてメノウがある感じがしません。それでも石の間を丁寧に探すと米粒メノウが、かなり小さいです。

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そしてジャスパーみたいなのも。

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おっとこれはキレイなメノウと思ったらガラスです、残念。

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ここはメノウの探石はかなり厳しい感じなので諦めてあがることにします。何気なく駐車場の脇の公園らしきところを散策すると、奥の方の一角にひっそりと豊浜トンネル崩落事故の慰霊碑が立っていました。

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事故のあった時救出活動をTVで連日中継していたのを思い出しました、合掌。

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もう一度古平海岸に戻るとまだ駐車場に車が沢山停まっています。それじゃということで古平川の上流を探索してみることにしました。うまい具合に川に下りられるところを見つけ探索です。

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う～ん、欠片もありません。あのメノウはこの川から海に出たはずなんですが……。その代わりキツネを発見、シャケでも探しに来たのでしょうか。でもあっという間に森に消えてしまいました。キツネはOKですが例のヤツが出てきたらヤバイいので私も上がります。

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コスモスが風に揺れてキレイです。9時過ぎましたのでシャケ釣りも一段落したのではないかと思いもう一度古平海岸に戻ります。

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釣り人は朝ほどから見ると半分ぐらいの感じで車を停めるスペースもありましたので、先ほどの反対側の海岸でメノウ探しに再挑戦です。

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これだけの人がいてシャケを釣り上げたところを一度も見てないんですが、獲物がありましたのでどうやら釣れるようです。

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おっ何やらお巡りさんの姿が、シャケは川で釣ってはいけないので(場所によっては河口の両脇も)パトロールって感じ、でも問題ないようです。

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メノウは思惑通りこっちの海岸には結構あります。

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おしなべてみんな小粒なんですが数が採れるとまぁ面白いです。

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どうやら砂が多い海岸の方が見つけやすい感じです。ここのメノウは小さいものの白っぽくて透明感の高いのが特徴です。

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最初は積丹半島をぐるっと回ろうと思っていたんですが、先ほど古平川を少し上ってメノウ探しをしたときに道道998号というのを見つけました。古平から神恵内に向かう道路で山道ですがちょうど積丹半島の根元をショートカットする感じでしたので、古平川沿いのこの道を進むことにしました。

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稲石倉鉱山
少し走ると分岐が、進行方向は右なんですが、直進方向は「稲倉石」との文字が見えます。どうやらあのマンガン鉱山で有名な「稲倉石鉱山」があるところのようです。ちょっと寄り道して行きましょう。

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こんな舗装道路が5㎞以上続いています。途中キツネがウロウロしていたり山バトがいたりで野性味タップリの道です。

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途中こんな沢の橋を渡ります。

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滝みたいなところもあります。

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そしてここで車が通れそうな道は行き止まりに、そして道は細くなって山に入って行きます。多分この先に稲倉石鉱山があるんだと思いますが、さすがに一人ではこの雰囲気はヤバイ感じがしましたので、ここまでにしました。

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行き止まりの川沿いには少し広くなっているところがあり、見た感じ選鉱場らしき雰囲気が、とするとこれはズリでしょうかボタ山でしょうか｡

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こっちにも、ちょっと見てみたんですが例のピンクのロードクロサイトらしきものはありませんでした。まぁこんなところにはないですよね。ここはYOUTUBEでしか見たことがありませんが、実際に近くまで来て雰囲気を味わえ満足です。
（後日調べたらここは学校跡地を利用した砂利の採取場で、稲倉石鉱山の入り口はここから細い道をさらに奥に進んだところにあり、鉱山本体はその先でした。）

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道道998号
道道998号に戻り神恵内方面に進みます。

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この道がとんでもない道で、こんな絶景のスカイラインが延々と続きます。紅葉はまだのようですが始まったらさらにスゴイ景色が見られそうです。

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車もほとんど走ってなくて絶景独り占めって感じで素敵なドライブルートです。

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この道を選択した理由はショートカット以外にもう一つありまして、ここのお風呂に来たかったんです。4～5年前に入ったことがありましてもう一度と思いやって来たんですが……。

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2020年4月に閉館、まっ茶色の素敵な硫黄泉だったんですが残念です。

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神恵内村から海沿いの国道229号を走り泊村に、ここのセイコマでいつもの100円パスタと100円おにぎりを購入、原子力PRセンター「 とまりん館」の駐車場をお借りして昼食です。

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泊村から内陸に入り倶知安町に、ここでお風呂を探してウロウロしたんですが例によって私の古いナビがご機嫌斜め見つかりません。羊蹄山も雲を被ってご機嫌斜めで顔を見せてくれません。

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私もイライラ、仕方ないのでニセコまで走って以前入ったことのあるニセコ駅前の「綺羅の湯」でやっとお風呂タイムです。

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朝早く起きてあちこち歩き汗をかきましたので、ここの温泉で汗を流してやっとサッパリです。

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その後まだ時間がりましたので倶知安に戻りお洗濯タイム、その間にお隣のイオンで食料の補充です。

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16時過ぎに今日お世話になる道の駅ニセコビュープラザに到着です。

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昨日はこの旅2度目の遭遇があったんですが、何と今日はこの旅3度目の遭遇です。この大分の方とは、道の駅厚田で1度目、道の駅はまとんべつで２度目、そしてここ道の駅ニセコビュープラザと3度目の出会いです。お互い名前も仕事も全く知らないんですが、何年も前からの知り合いのようにこの何日間かの旅の様子を話しました。そしてお互い良い旅をということでお別れしました。

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羊蹄山もちょっとだけご機嫌が直ったようです。

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ここの道の駅は私にとってはごみ箱もあり静かで落ち着ける道の駅です。ここでのんびりこれからの道南の予定を考えていたんですが、そこに急用の電話が入り急遽帰宅することになってしまいました。予定ではあと1週間ちょっと旅を続けるつもりだったんですが、残念ながら旅中断です。でもこうしたことも旅のうち、急いでフェリーの予約を入れます。幸いにも3日の便が取れました。北海道で残された時間はあと1日半とわずかですが、旅を全力で楽しもうと思います。そんな道の駅ニセコビュープラザの夜が静かに更けて行きました。


20日目 「道の駅よいち」⇒「道の駅ニセコビュープラザ」 170km 計3,576㎞

北海道車中泊の旅(2023年‐1) 出発　
北海道車中泊の旅(2023年‐2) 東北移動
北海道車中泊の旅(2023年‐3) 北海道上陸
北海道車中泊の旅(2023年‐4) いつもの場所へ
北海道車中泊の旅(2023年‐5) 神居古潭石
北海道車中泊の旅(2023年‐6) 神居古潭石Ⅱ
北海道車中泊の旅(2023年‐7) 望来メノウ
北海道車中泊の旅(2023年‐8)) 2匹目のドジョウ
北海道車中泊の旅(2023年‐9) サンダーストーム
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北海道車中泊の旅(2023年‐11) 湧別川の
北海道車中泊の旅(2023年‐12) 置戸十勝石
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北海道車中泊の旅(2023年‐17) 上士幌の輝き
北海道車中泊の旅(2023年‐18) 上士幌の輝きⅡ
北海道車中泊の旅(2023年‐19) 道南へ移動