目の前で砂遊び
自然界に近い環境で遊んでいると狂犬病の心配をしたり狼に襲われはしないか等と
心配事を考えながら草原や山岳地帯で遊び呆けている
草原で番犬をしている獰猛な犬もテリトリーの半径は約100mと考えている
時にはそれ以上の距離を縄張りにしている番犬もいるが大体の距離である
各牧場で飼育されている家畜・馬・牛等は如何だろう!初めて訪れた牧場の
家畜はどんなに馴れた人でも警戒される・・しかし、一旦、捕まり触られると
家畜は観念するのか大人しくなるか、不慣れな人なら暴れまくる
二ヶ月ぶりグレーの牧場を訪問したら愛馬はいなかった!草のある森に放牧されて
いるという、代わりに同じ年に生まれた馬が用意されていた、私ははじめてみる馬で
私が近寄ると警戒して最初は体を触ると蹴りの姿勢をして私にお尻を向けようとする
よしよしと日本語で話しかけ触ると大人しくなる・・日本語を理解しているわけではないが
匂いとか馬を触る態度・仕草で大人しくなったのか、面白の愛馬宜しく気を許された
普段、愛馬にしているブラッシングをしてやると気持よさそうに身体を任せてくれる
調子に乗って触りまくると、矢張り初めての対面ですから敏捷に警戒する
綺麗にブラッシングしてやったのに、失礼にも次の瞬間、砂遊びをしてくれた
何だよ!嫌がらせかよ・・体中、泥んこにして、またやり直しである
私の方は嬉しいのである、初対面の馬が目の前でしかも手綱を持たれたまま、砂遊び
するなんていう事は気を許した人にしか見せない動作である
乗馬後、汗をかいた馬を手綱と舌鼓で砂遊びをさせられたら一人前と言われる
これが簡単なようで簡単ではない、お互いの信頼関係がないと馬も不振な人間の前で
腹を見せるようなことはしない、
馬は綺麗にされるより体を汚す事の方が安心するのである、馬を飼育されている方なら
納得される・・折角、手入れしてあげたのに、また、汚しちゃってという言葉が飛び出す
この馬さん私の愛馬と兄弟なのである、同じ年に生まれた馬でお父さんが同じ
じゃ!馬は放牧されている自由時間に会話をしているのか考えさせられる
私は考えている・・乱暴に扱う人には全ての馬が警戒する・・優しく接すれば相手も応える
日本や西欧のように狼等外敵のいない場所で飼育されれば誰にでも警戒心を和らげるが
モンゴルの場合、乗馬以外、放牧中は外敵だらけ毎日、泥棒・狼と戦っている
そんな馬が初対面の私の前で堂々と砂遊びをする!私はニコンで写し続けた!
おまけに危険極まりない行為!私の方へ回転してきた・・ありえない事をする馬だ!
私はそれでなくてもつい最近、自損事故(蹴躓いて)で右手三本を脱臼したばかり
此処で親愛の情で馬の前足・後ろ足で当てられたら堪ったものではない
馬に悪気がなくても私の体に足が当たると大怪我をする・・幸いにも当たらなかったが
危険な距離であった!それにしても変わった馬さんである
私は右手がまだ、十分に回復していないから牧民に鞍を付けて貰った、初めての馬は
知らない人を騎乗させるのを嫌がるのだが暴れない!大人しい馬である
騎乗はこの後、再度汚れを落としブラッシングをし鞍を付けた後の状況である
初対面の私の前で二度も寝転がり体を泥んこにして得意顔の馬さんである