馬とモンゴル

乗馬によるモンゴル大自然の四季と牧民生活の折々を日記風に

モンゴルの十月

2015-10-04 11:12:23 | 河川・中洲

泣き出す始末!

思いがけない若い子から電話があった!
我が家へ遊びに来たいと言う?

私は咄嗟に危険から回避する為、ドライブに誘う!自宅はヤバイ!

大学を出たばかりで就職もせず家で厄介者扱いを受けているという子である

私が思うには美味しい料理でも頂こうという算段だったかもしれない
でも私はケチで頑固でスケベ爺さんである・・分っているのかあの子は!

夜のドライブはロマンチックで最高だぜ!・・爺さんルンルン気分!

     

彼女の自宅は東の方角!我が家から8kmも離れた所にある!
車を飛ばして(深夜10時過ぎ)迎えに行くと態度横柄な彼女・・・

爺さんを15分も待たした!

到着次第電話で今突いたと電話を入れて15分したら出てきた!お待たせの一声もない

この国の一番悪い社会風習!
唾吐き・信号無視・無法駐車・歩行中交差しても避けない
時間厳守ができない・・俺を呼び出しておいて・・その態度!

原辰徳である!?

一流レストランにでも行くつもりだったのかお洒落をして出てきた!
夜の街は月が出ていないので真っ暗!

私が一番嫌なのは待たされることである
日本の時から待たされるという事に免疫がない爺さん!

ここで二発目の癇癪が炸裂!一発目は自宅へ遊びに来たいと言われた事!
タダの知り合いというだけで・・

爺さんをなめているとしか思えない!俺はまだ減益なんだぞ!・

なめやがって!

車に詰め込んで首都へ向かわず東側ゲート近くの河川敷へ向かう!
彼女は方角で何処に行くんですかと訝る?・・
ドライブさ!二人で楽しむ最高のドライブ場所さ!

ここで少し恐怖を感じ出した彼女!電話しなきゃよかったと感じたのか
しきりと男友達にメールしだす!
爺さんを呼び出しておいて、車中で男友達にメールはないだろう!

電話を切れと恫喝する!

連れ出した所は河川敷!柳・雑木の生い茂る中州のような場所である!

車中はもとより中州も真っ暗でライトだけが如何にか道なき道を照らす!
最悪の状態である・・彼女には・・

爺さんは何時も来なれた場所である、落ち着くというか人のいない場所ほど年よりは好む

昨夜、今日と週末で残念ながら先客が沢山来ていた!何だよ今日に限って!

大型USVでキャンプしているお客さん連中!酒が入り奇声を上げる者、踊っている者
他に釣りをしている人もいて賑やかである!

爺さんは中州の雑木林の空き地に車を止め車外で夜空を眺める!

降るように星が輝いている!

   

女にも下りて来て星を見てご覧と!・爺さん加山雄三に成り切っている・・
心変わりの早い爺さんである

反対に彼女は恐怖のどん底である!これから先、展開されるであろう顛末を
彼女なりに展開していたのであろう最悪事態に慄き下りて来ない!

いくら催促しても頑なに助手席を死守している・・最後は半ベソかきながら帰りたいと一言

爺さんは思ったね!何が何でも帰さないと・・
ここまで来てタダでは帰えしてなるものかと心に決めていた・・年寄りの決意は固い!

とうとう泣き出した!

昔から泣く子と代官には敵わないという!ドライブどころじゃなくなる

ロマンチックとは対極の場面に成り申した次第である!

爺さんは昔話を話し出す!
日本や米国じゃ40年50年も前から車でドライブするのは最高の贅沢と!

家でなんぞで遊ぶ事など餓鬼の遊びじゃ!と家で男女が遊ぶ楽しみは
TVを見る事!ゲームをする事!
後はおニャン子遊びぐらいじゃろう!

爺さんとアンタじゃ上の三項目のどれにも該当しないだろう・・ぁん

そこで連れ出したのが夜空の美しい星を見る!
空気の美味しい場所でロマンチックな話を語り物思いに浸る!

そんな簡単な事が出来ないのか!赤子のように真っ裸に成り原点に返れ!と叫ぶ!

モンゴルで車が普及したのは5・6年前である・・
急激に来た車社会だが車での遊び方が分らない民族!

郊外や草原に掘っ立て小屋を建て喜んでいるが真の遊び方を知らない
車は荷物運びか定員オーバーで実家や親戚周りをするぐらいに思い込んでいる

いやそうじゃない・・車という道具は二人を雑徒な中から隔離し
闇の世界へ誘う道具なんじゃと力説するが

泣き止まない!とうとう到着して10分もしないで帰る羽目に相成り早漏!

河川敷から踵を返し車を動かすとキャンプしている輩どもに不信感を抱かれた!・・

もう帰るのか!

帰り道!河川敷土手で不思議な現象を見る東の空が朝焼けのように輝いている・・
オナゴに声を掛け返事を求めるが無言である・・

一刻も早くこの場を立ち去りたい・・安全な場所まで・・出来れば自宅へ飛んで帰りたい

幹線道路の手前で多くの車が行き交う場所まで来ると安心したのか
私が不思議がる物を見始めた

   

私は地震の前兆現象ではないかと考えていた!連邦が薄っすらと浮かび上がっている

モンゴルで大地震が起こるぞ!期待ワクワク! 

車を止め!眺めていると・・それは月である事が分り少しガッカリした!
後、30分ほど遅く河川敷に来ていたら状況は変っていたかもしれない・・

   

周りの状況が変化しだした!真っ暗闇からダンダン周りの建物や状況が・・

デジカメで東の空から登り出る月を写して彼女を自宅まで送り届ける!

その時間は正にタクシー業務だった!
自宅から河川敷経由で自宅へ直行の送り迎え!

爺さんの目論みは何だったのか!彼女の目的は何だったの? 

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