今朝健康診断を受けにクリニックを訪問後、朝食抜きの小腹を満たすため、近くの喫茶店でモーニングとした。
小生の受診前に検診を済ませれた方々なのだろうか、大阪弁で楽しくおしゃべりをされてるおっちゃん達がおられた。
耳が少し遠いためなのか、大きな声で話されていてるので、すべて耳へ飛び込んでくる。
今、テレビでは『ある』『ある』を求めての番組がよく放映されているが、今日の話は、60年以上も前の、『あった』『あった』『そやった』『そやった』談義であった。
あまりにも楽しそうなので話しの輪に入り込みたかったが、ややご年配のおっちゃん達なので、そのまましばらく、コーヒーを味わいながら、『そんなこともあったな』と楽しく聞かせて頂いた。
小生も、もうしばらくするとこの方々の仲間入りをするのであろうが、話されていた『健康診断での問題』と共に、昔を思い出しての『あった』『あった』談義で出ていた事で知らない事もあり、先輩たちの時代をもう少し詳しく知りたく思った。
++**++
話しの始まりは、Aさんから検診での『最近の検便、採るの大変やで』からはじまった・・
チョット尾籠な話であったが、このグループと小生以外のお客はおらず、軽妙な大阪弁で笑い飛ばし、まるで漫才を聞いているようであった。
Aさん『いつからか判らんけど、大腸がん検診とかで、便に棒を突っ込んで取らなあかんようになった』『これが大変』『毎回苦労しとる』
Bさん『わいも最初はどないして採ったらええの』と恥ずかしながら看護婦さんに聞いたわ。
『ぼっとんトイレやったら蓋して、その上に新聞紙しいてでかまへんが、水洗では落ちてまうで』
Cさん『たしか昔は、水洗の水が溜まっている所へ落ちんように敷く紙がついてたで』
Aさん『そやったなかな』『今はついてないで』
Bさん『あんさんどないして採ったん』『あんたんとこ、椅子みたいに座るような便器やろ』
Aさん『内緒やけど、便器の水がたまる所へトイペ、一杯詰めて、その上へ広告をちっちょうに切って落ちんようにしてる』
Bさん『ウオッシュレットもついとるんとちゃうの』『立ったら自動で流れるうとちゃうの』
Aさん『確かにおしりは洗えるけど、古いタイプなのでレバー引かんと流れへん』『採ったあとは、水ジャージャー流して始末したは』『汚たなすると孫娘に怒られるは』
Bさん『一戸建てやから詰まらへんかも』『マンションやったら怒られるかもしれへんで』
Cさん『去年の検診の時にたいへんやと言うたら、看護婦さんが採り方を書いたパンフレットをくれたは』『とたん、反対にどないして座んねんというてしもた』
『この通りしようと、家でやってみたけど、パンツまで脱がなあかんで』『よめはんに言うたら、そんなんあたりまえやと笑われたで』
Bさん『わいも前からやっとるで』『最近はトイレの前にズボン脱いでるから怒られた』
『便座汚さんといてとも』
Dさん『わいんとこ、つい最近、ウオッシュレットが潰れて新しくしたんや』『2回採らなあかんので1日早めに予行演習してみたが、初めは、終わったらさっさとかってに流してくれて失敗』『よめはんにようきかんので、息子にどないしたらええんやと聞いてもうた』
『メニューから自動を選んで、自動洗浄を切るにして・・』『ようわからんから紙に書いてもろた』
Cさん『逆さすわりで』『自動洗浄切でうまいこといったんか』
Dさん『それがあかんねん』『便をとってたら、ランプはついていきなり霧シャワー』『便がびしょびしょで、トイペを敷いていたのがあえなく真ん中へドボン』『これも切らなあかんなんて聞いてなかった』『新しい機械にはついていけんで』
Aさん『ああしんど』『検便だけでこんな大変や』『年寄りにはだんだんむりになるで』『フルちんでよめはんに採ってもらうわけにもいかんで』
Bさん『75歳になったらこの検診なくなるんとちゃうの』『もうちょっと簡単な方法ないんかいな』『おしりから管を入れての検査も大変そうやし』
こんな話で盛り上がっていたら・・
Dさん『昔、小学校の頃、検便てマッチ箱へ入れて持っていったよな』
Bさん『あった』『あった』『紐でくくって、ぶらさげて持って行った』
Cさん『おやじタバコ吸わへんので、このためにマッチ買うてきよった』
Aさん『持って行った箱、どないした』
Dさん『記憶にないな』『名前を書いて持って行ったような気もしているが』
Cさん『いつまでやったんかな』『小学校高学年はおしりにシールを貼った記憶もあるなあ』
Bさん『検便いうても、いまのガン検診ではなく、蟯虫の検査やったらしいで』
Bさん『身体検査の時、おしりの周りがかゆくないか聞かれたような気もしてるで』
Aさん『そやな。ワイら小学校の時は今とはチョットちごとった』『いまのいじめみたいなもあったけど、楽しかったは』
・・と話が展開し・・
『あった』『あった』『そやった』『そやった』と昔を思い起こしての談義が始まった
Bさん『最近、男女で別けられると孫に聞いたが、ワイらの頃は体操服の着かえなんか、おんなじ教室でやっとったんとちゃうの』
Dさん『低学年の時はプールの前もたしか一緒やったで』
Cさん『そやった』『あんまり気にしとらんかった』
Aさん『今は大変やな・・』『孫も男のくせに小ちゃくなっとるは』
など・・次々に昔話が。
Aさん『わいは受け取らんが、一番上の兄貴なんか頭からDDT降りかけれた・・というてたで』
Cさん『ねえちゃんもおかっぱにされたり、男の子は丸刈りなんて言うとった』
Dさん『わいら22,3年生まれやから、戦中生まれのような経験はしとらんが、さすがにシラミはおらんかったよな』
Bさん『でも、小学校の頃、伊丹空港の入り口はMPがおったよな』『蛍池から歩いて空港でやってた飛行機の展示を見に行った時、大きなフェンスがありゲートがあった』『門に小銃を持った人が立っていた記憶があるで』
Aさん『懐かしいな・・・』『丘の友達んとこも、進駐軍が使ってた大きなガレージがあって、横文字でなんか書いてあった。ここでよう遊んだは』
尽きぬ話を聞きながら、コーヒーを飲み干し、一足早く退散とした。
地元で、良き友人、古き友人とのたわいなき会話。
戦後の歴史を残せる最後の世代なのかもしれない。
楽しい話を聞かせて頂いた。
小生の受診前に検診を済ませれた方々なのだろうか、大阪弁で楽しくおしゃべりをされてるおっちゃん達がおられた。
耳が少し遠いためなのか、大きな声で話されていてるので、すべて耳へ飛び込んでくる。
今、テレビでは『ある』『ある』を求めての番組がよく放映されているが、今日の話は、60年以上も前の、『あった』『あった』『そやった』『そやった』談義であった。
あまりにも楽しそうなので話しの輪に入り込みたかったが、ややご年配のおっちゃん達なので、そのまましばらく、コーヒーを味わいながら、『そんなこともあったな』と楽しく聞かせて頂いた。
小生も、もうしばらくするとこの方々の仲間入りをするのであろうが、話されていた『健康診断での問題』と共に、昔を思い出しての『あった』『あった』談義で出ていた事で知らない事もあり、先輩たちの時代をもう少し詳しく知りたく思った。
++**++
話しの始まりは、Aさんから検診での『最近の検便、採るの大変やで』からはじまった・・
チョット尾籠な話であったが、このグループと小生以外のお客はおらず、軽妙な大阪弁で笑い飛ばし、まるで漫才を聞いているようであった。
Aさん『いつからか判らんけど、大腸がん検診とかで、便に棒を突っ込んで取らなあかんようになった』『これが大変』『毎回苦労しとる』
Bさん『わいも最初はどないして採ったらええの』と恥ずかしながら看護婦さんに聞いたわ。
『ぼっとんトイレやったら蓋して、その上に新聞紙しいてでかまへんが、水洗では落ちてまうで』
Cさん『たしか昔は、水洗の水が溜まっている所へ落ちんように敷く紙がついてたで』
Aさん『そやったなかな』『今はついてないで』
Bさん『あんさんどないして採ったん』『あんたんとこ、椅子みたいに座るような便器やろ』
Aさん『内緒やけど、便器の水がたまる所へトイペ、一杯詰めて、その上へ広告をちっちょうに切って落ちんようにしてる』
Bさん『ウオッシュレットもついとるんとちゃうの』『立ったら自動で流れるうとちゃうの』
Aさん『確かにおしりは洗えるけど、古いタイプなのでレバー引かんと流れへん』『採ったあとは、水ジャージャー流して始末したは』『汚たなすると孫娘に怒られるは』
Bさん『一戸建てやから詰まらへんかも』『マンションやったら怒られるかもしれへんで』
Cさん『去年の検診の時にたいへんやと言うたら、看護婦さんが採り方を書いたパンフレットをくれたは』『とたん、反対にどないして座んねんというてしもた』
『この通りしようと、家でやってみたけど、パンツまで脱がなあかんで』『よめはんに言うたら、そんなんあたりまえやと笑われたで』
Bさん『わいも前からやっとるで』『最近はトイレの前にズボン脱いでるから怒られた』
『便座汚さんといてとも』
Dさん『わいんとこ、つい最近、ウオッシュレットが潰れて新しくしたんや』『2回採らなあかんので1日早めに予行演習してみたが、初めは、終わったらさっさとかってに流してくれて失敗』『よめはんにようきかんので、息子にどないしたらええんやと聞いてもうた』
『メニューから自動を選んで、自動洗浄を切るにして・・』『ようわからんから紙に書いてもろた』
Cさん『逆さすわりで』『自動洗浄切でうまいこといったんか』
Dさん『それがあかんねん』『便をとってたら、ランプはついていきなり霧シャワー』『便がびしょびしょで、トイペを敷いていたのがあえなく真ん中へドボン』『これも切らなあかんなんて聞いてなかった』『新しい機械にはついていけんで』
Aさん『ああしんど』『検便だけでこんな大変や』『年寄りにはだんだんむりになるで』『フルちんでよめはんに採ってもらうわけにもいかんで』
Bさん『75歳になったらこの検診なくなるんとちゃうの』『もうちょっと簡単な方法ないんかいな』『おしりから管を入れての検査も大変そうやし』
こんな話で盛り上がっていたら・・
Dさん『昔、小学校の頃、検便てマッチ箱へ入れて持っていったよな』
Bさん『あった』『あった』『紐でくくって、ぶらさげて持って行った』
Cさん『おやじタバコ吸わへんので、このためにマッチ買うてきよった』
Aさん『持って行った箱、どないした』
Dさん『記憶にないな』『名前を書いて持って行ったような気もしているが』
Cさん『いつまでやったんかな』『小学校高学年はおしりにシールを貼った記憶もあるなあ』
Bさん『検便いうても、いまのガン検診ではなく、蟯虫の検査やったらしいで』
Bさん『身体検査の時、おしりの周りがかゆくないか聞かれたような気もしてるで』
Aさん『そやな。ワイら小学校の時は今とはチョットちごとった』『いまのいじめみたいなもあったけど、楽しかったは』
・・と話が展開し・・
『あった』『あった』『そやった』『そやった』と昔を思い起こしての談義が始まった
Bさん『最近、男女で別けられると孫に聞いたが、ワイらの頃は体操服の着かえなんか、おんなじ教室でやっとったんとちゃうの』
Dさん『低学年の時はプールの前もたしか一緒やったで』
Cさん『そやった』『あんまり気にしとらんかった』
Aさん『今は大変やな・・』『孫も男のくせに小ちゃくなっとるは』
など・・次々に昔話が。
Aさん『わいは受け取らんが、一番上の兄貴なんか頭からDDT降りかけれた・・というてたで』
Cさん『ねえちゃんもおかっぱにされたり、男の子は丸刈りなんて言うとった』
Dさん『わいら22,3年生まれやから、戦中生まれのような経験はしとらんが、さすがにシラミはおらんかったよな』
Bさん『でも、小学校の頃、伊丹空港の入り口はMPがおったよな』『蛍池から歩いて空港でやってた飛行機の展示を見に行った時、大きなフェンスがありゲートがあった』『門に小銃を持った人が立っていた記憶があるで』
Aさん『懐かしいな・・・』『丘の友達んとこも、進駐軍が使ってた大きなガレージがあって、横文字でなんか書いてあった。ここでよう遊んだは』
尽きぬ話を聞きながら、コーヒーを飲み干し、一足早く退散とした。
地元で、良き友人、古き友人とのたわいなき会話。
戦後の歴史を残せる最後の世代なのかもしれない。
楽しい話を聞かせて頂いた。