日々のメモ帳

日常生活での、ちょっと気になった事や、面白かった事などメモしていきます。

量販店 / 客寄せパンダ価格 / 製造メーカー / SDGsへの取り組みは

2019-12-22 14:45:16 | 日記
先般歯磨きが無くなり、近くの量販店で急遽買い求めたが、この『価格設定』につきどうあるべきなのかと考えることがあり、MEMOを残すこととした。

この背景として・・
先週の日経朝刊で、『価格が映す日本の停滞』との記事が掲せられており『安いニッポンは少しずつ貧しくなっている』との警鐘がなされていた。
企業が成り立ち、社会へも還元できる、真の適正な価格とは何かを考えさせられる内容であった。

一方で、スペインで開催されたCOP25での地球温暖化に向けた『化石燃料削減計画』や、昨今色々な所で取り組まれているSDGsでの『環境負荷削減努力』などの活動もあり、これら問題を解決するためのコスト増をきっちり『価格へ転嫁』させることも、喫緊の課題と思われる。

この2つの現実的な課題で『適正価格』というものを見てみると、今回購入商品の価格は、必ずしも企業として環境問題へ真に取り組み、さらには日本の社会に、未来永劫幸福をもたらす価格設定とはなっていないのではと感じた。

たしかに、妥当な価格設定で高価となった製品は、年金生活者の生活を脅かし、消費の後退につながるかもしれないが、一方で、適正価格で得られた収益は、税収増や労働者賃金のアップに繋がり、さらには配当などの社会への良循環も望める。そして、地球にも優しい製品として供給されてくる。
単にCOPでの『温室ガス削減』や、SDGsでの個々の取り組みではなく、社会全体の政策として進める必要があるのではと思われる。

このためにも、単に自社の販売増だけでの目先の動きでなく、未来を見据えた、今以上の『環境会計』を織り込んだ取り組みが急がれるのではなかろうか。
もっと政府や企業、そして、それらの享受を受ける国民一人一人も、その品物の『価格』ということをまじめに考える事が必要と思われる。

以下、少し書き加えてみた。

(1)客寄せパンダ価格は正しいのか
どこかのネット記事で、昨今量販店での廉売価格が『客寄せパンダ価格』として設定される事が多いと書かれていたが、この『価格設定』が本当にいいのだろうか
・・との疑問である。
確かに安い製品は、消費者の財布へは優しいが、製造メーカーや販売会社としても健全な利益を得ることが出来、さらには環境へも優しい商品の提供ができているのであろうか。

今回の購入は、週末に量販店で特売をしていたので予備として購入する予定であったが、買いそびれたので、急遽、別の量販店で購入した所で疑問が出てきた。
買ってきた歯磨きを見てみた所、今回購入品は10%増量品で税抜138円であった。
特売時の価格を、残しておいたチラシで見直してみると、写真では増量品ではなく、128円となっていた。

いつも同じ歯磨きを使っているので、この量販店や他のドラッグストアでも価格をチラ見しているが、上部に赤く帯のついた増量品は、高いときで、168円位となっている。
この”128”がいわゆる『客寄せパンダ価格』なのだろうか。


そこで、改めて 1gr当たりの価格を求めてみた。

 販売価格  内容量   gr価格 
  128円  130gr    0.985円(チラシ価格)
  138円  143gr    0.965円(期間限定価格)
  168円  143gr    1.135円(他店通常価格)

このチラシの大特価価格は必ずしも安いかというと、微妙な結果である。
毎回電卓をもって買物は出来ないが、増量品でも、168円は確かに高い。
増量の期間販売品、138円は逆に微妙に安くなっている。
毎日2回、25日程度で使い切るとなると、1回約3grの使用となり、高い時と安い時とで、せこい話ではあるが、毎回0.5円程度違ってくる。
昨今高齢者の口腔ケアで歯磨きを推奨されているが、毎日2回となると、年間365円程度余分に生活費がかかる事になる。

同じような事が、トイレットペーパー(トイペ)やテッシュなどでも起こっている。
量販店や大手ドラッグストアの特売時には、目玉で、必ず掲載される商品である。
我が家では、毎日使うものなので、いつも同じブランド品を購入しており、色々な特売品を購入する事は少ないが、同じブランド品でも悩む事がある。
ドラッグストアへ出かけた際、いつも購入するブランド品が特売のため積み上げられ、とりあえず『安そう』と思われる時に購入しているが、1ロール当たりの価格が前述の歯磨きではないが微妙な時がある。
特に、これらのものはストック品なので、何回も購入するのが大変で、一度に大量に包装されたものを購入したいが、同じブランドでも、12巻だったり、18巻だったりしている。
(取り扱い店によって違うのかもしれないが・・)

ついこのあいだもトイペが『*98』のキャッチで販売されており、思わず手が伸びてしまったが、普段18巻で購入時との価格差は、暗算出来ず、スマホが必要となった。

 販売価格  内容量   1巻価格 
  398円   12巻     33.2円(チラシ価格)
 1150円   18巻*2   31.9円(2パックまとめ価格)
  598円   18巻     33.2円(他店通常価格)

確かにこの価格設定も悩ましく、車などで持ち帰りが出来るのであれば、2個まとめ買いが有利であるが、手で持って帰り、1コイン以下のお得感となると、12巻となるであろう。

もう一つ悩ましいのが箱に入ったボックステッシュの価格である。
通常、箱に入れられたものが5パック、ビニール包装され、ドラッグストアなどでは販売されており、”198”などの目を引く価格が表示されている。
特に安いのは『リサイクルパルプ・5個、198円』などと書かれており、なぜ安価なのかとすぐに判るが、『パルプ品、5個、248円』だと、よくよく見てみないと判らない。

この前も、量販店で200枚入りをためらいなく棚からおろして購入しようとしたところ、隣のお年寄りから『こっちの方が安いですよ』と声をかけられたが、下記のような計算で1枚当たりの価格をお話しするまでは、ご納得がいただけなかった。
ただ、箱からの引き出しやすさは、枚数の少ないものの方がいいですよ・・とも注釈した事がある。

 販売価格  内容量(箱) 1枚価格 
  198円   160枚   0.247円(リサイクルパルプ)
  248円   160枚   0.310円(セール価格)
  275円   180枚   0.305円(期間価格)
  275円   200枚   0.275円(期間限定価格)
  325円   200枚   0.320円(通常価格)  

いずれにしても、種類が多く、悩ましい。100円玉いくつの世界となると、微妙な価格差である。
枚数が多い製品は、2枚重ねではあるが、少し紙が薄くなり、箱も同じ大きさであれば、引っ張り出しにくくなるが、我が家では、枚数が少ないものは、すぐになくなるような気がするので、出来るだけ200枚入りを『安そうな』時に購入している。

このテッシュは、冒頭の『安いにっぽん』の最たるものであると、過去新聞記事に出ていた事がある。
日本では、枚数は別として、保湿などのプレミアム機能が付いたテッシュ以外は、5パック包装品が300円以下で販売されており、コンビニでもひと箱200円程度で購入が出来る。
フランスなどでは、1箱500円近くしているとも聞いたことがあり、中国でも日本品質のものは300円近くしているようである。
日本は、世界一安い製品を、綺麗好きのためか、世界一消費している。
高くなると消費は落ちるのであろうか・・

食料品でも同じような事がよくある。
あるスーパーで『ミカンジュース』を通常1本210円で販売されているが、あるとき、このブランドと同一品が、1箱単位998円の価格がついていた。

 価格(本)  箱(6本) 容器(入目)   円/mL
  166円 ← 998円 PET (800mL)   0.208
  210円 ⇒ 1260円 ガラス (1000mL)   0.210 

この価格も『客寄せパンダ』とは言えないまでも、購入者にとっては、入目などが判断できなければ、いつもと同じ商品が260円も安い、千円切れの商品に見えるかもしれない。 

この他、昨年からの原料価格高騰や、消費税対応などもあり、製品価格維持のために内容量を減らして対応している商品もあるとの報道が時々出てきているが、これも悪い意味にとれば、適正な原料価格を転嫁する事が出来ていない、見せかけの『客寄せパンダ価格』とも言えるのではなかろうか。

(2)真の価格設定とは
確かに安価な商品は、我々の日常生活を少しは潤してくれる。
競争の中で、物を売るためには『客寄せパンダ価格』も必要なのかもしれない

この見せかけで、正体が見えない価格作りはだれが仕掛けているのであろうか。
販売業者、これを支える生産者、製造メーカーか。
逆に、製造メーカー、生産者から販売業者への提案なのだろうか。
本当に適正な価格とはどうなのか
きっちり利益が確保されての事なのだろうか。・・と考えてしまう。

歯磨きだけでも、ドラックストアや量販店でセールの度、入目の異なる製品を作ったり、このための包装材を変更したり・・と大変な手間と共に、在庫管理も難しくなるのかもしれない・・とも考えてしまうが、逆に量販店向けなどは、全量引き取りで対応なので、特注品でも可能なのであろうか。
量販店側での大量引き取りで、増量品で薄利でも数量が確保できるのであれば、メーカー側は、少しの変動費の持ち出しにはなるが、固定費を稼ぎだすことが出来、量販側は、安価で仕入れたものを、さらに廉売出来るという、WIN-WINの関係なのかもしれない。

しかし、企業として適正な利益を得るという点ではどうなのであろうか。
たぶん、他社との関係がなければ・・
適正な価格で製品を販売し、ここから利益を生み、従業員への適正給与支給。さらには得た利益を株主へ還元し、当然納税額も増えてくる。
・・事となるはずであるが。
現実は売り上げの確保のために、販売戦略として『見かけの安価商品』を余儀なくされているかとも思われる。
安価でも・・原価ギリギリであれば、×数量でトータルの売り上げを稼ぐ。
でも、利益となると・・・
いま日本の企業が突き付けられた大きな課題と言える。

日本の未来永劫を考えると、消費税増税ではないが、企業も適正な利益を得ることで納税し、給与として還元することで、税収増とともに消費構造もプラス側へ変革するものと思われ、日経新聞の警鐘ではないが、今一度社会全体としてのスパイラルを上げていく必要があるのではなかろうか。

このためにも、国民として、単に安いものを追いかけるのでなく、その製品がもつ『真の価格』を認識することも必要なのではと感じている。


(3)環境にやさしい価格とは
前項では企業としての損益面での『適正価格』をどうするかということを記したが、競争の世界では致し方ないかもしれない。

一方で、このような『パンダ価格』を付けれるような製品設計が可能であれば、究極のパッケージングを統一することが、SDGs としての正しい取り組みなのでないかと感じている。

例えば、現行入れ目10%増量品を標準品で一本化すると、容器としては、包材が数パーセント増となるだけで製品化が可能であり、年間でのプラスチックとしての廃棄量も減少となる。さらには、外装の段ボール箱や輸送時の燃料まで削減が単純には10%削減出来るのではないだろうか。

環境対応を考えると、保存安定性や利便性、さらには適正な価格を考慮した入れ目での製品設計を行うことが、廃棄物削減、環境対応といった課題では解決できるのではと思われる。
特に、SDGsを謳う大手企業は、廉売品を、目先を変えるためなのか、あれやこれやと作るのではなく、環境にやさしい製品としてどうあるべきなのかを、正しく議論して取り組むべきなのではなかろうか。
消費者も、安いものを追い求めるだけでなく、もう少し『自分たちの子や孫の未来のため』にできる事として、適正な価格商品を選んで購入する必要があるが、まずは生産するメーカー、販売する業者からの意識が上がらないと無理なのかもしれない。

そして、政府も『環境対応を考えた製品』とは・・との事例で
 入目 10%増量。これでの環境負荷削減
 そして、当然見合った価格構成。
 製造メーカーでの環境負荷削減に伴うコスト増と、顧客へ還元できる価格削減
などをもっと積極的に提唱すべきではないだろうか。

たぶんこのことが理解できれば、高齢者所帯向けの適正数量が入ったパッケージ商品が出てくるのではと期待している。

量販店商品は、たしかに安価であるが、入目が多く、高齢者所帯では消費期限や賞味期限内に使い切ることが出来ず廃棄となってしまうこともあるが、これらに対応した商品を設計することで違った消費展開が生まれるかもしれない。
つい最近、コンビニのおでんが廃棄ロスや管理の点で取りやめとなることを聞いたが、顧客の一部は高齢者とも聞いており、温かいものを適当量選んで購入ができる・・といったニーズは、この点をみてもあるのではとも感じている。

いづれにしても、製造メーカーは今一度『環境会計』の視点で、適正な商品形態を見直してもらいたい。たぶん、価格問題は後からついてくるが、地球環境ということを考えると理解していただける時期が来ると思われる。

(4)本当に安い商品とは
先の項で、テッシュやトイレットペーパーの価格について少し触れたが、日経新聞などでも『世界一安い商品』とは紹介されるが、メーカーの原価構成にかかわることなのか、あまり細かいことは書かれていない。

歯磨きの原価構成は良く分からないが、少しかかわった事のあるトイレットペーパーで
『どのくらい儲かる商品なのか』『安価でも大量に販売しないと儲からないのか』
・・と勝手に推測してみた。

トイレットペーパー 18個
18巻*2パック 1150円 ⇒ 1巻き 31.9円
1巻きの重さ(芯を抜いて実測)約151gr
販売価格を1Kgの紙に換算すると
31.9円/約151gr ⇒ 211円/Kg  となる。
このトイレットペーパーの原料となるパルプは、日経新聞などで、輸入品は80円/Kgとも示されており、原料コストとしては30%程度を占めている事になる。
パルプ種類や自社内生産でのシート物かどうかで大きく変わるとは思われるが、半分としても、売価の中での原料比率が大きい事が判る。

さらに紙を作る場合、抄紙工程では大量の水と乾燥させるエネルギーが必要であり、製造コストとして大きくのしかかってくる。
これに、トイレットペーパーやテッシュなどは、出来上がった原紙を小巻や、パッケージングにする加工工程があり、ここでの製造コストや包装材料費が乗っかってくる。
輸送も、これら薄い紙は『空気を運ぶようなもの』とも言われ、かさばる物を運搬のための運送コストも大きいと聞いた事がある。

勝手な推定であるが、1Kgのトイペを作るとして
原料価格(パルプ)  30円
製造コスト(エネルギー) 15円
包装材料(加工賃込) 5円
輸送費        2円 
これだけで 売価の1/4となってしまう。

そして、この紙を作るための機械。抄紙機と言われる設備は、テッシュだと1㎡ 約12.5gという非常に薄いものを連続で生産する高度の生産設備となっている。
建屋込みで1台100億近くかかるとも聞いた事があり、この固定費負担も大きくなっているのではなかろうか。計算が間違っていなければ、30年償却、毎日100T 年間300日稼働させても、10円近くの固定費となり、これにパルプ設備、加工機などを含めて維持するとなると大きな負担となり、過去から薄利廉売競争が続いたが、最近はどうなのだろうか。
少し前からみると価格も50円近く上がっているようであるが、これできっちりとコスト吸収は出来たのであろうか。

製紙の生産現場は、化学会社や鉄鋼などを含め、昔は『4Kの代表業種』とも言われ、工業高校卒業者からは敬遠されたが、適正な販売価格で利潤を得て、労働者への還元も必要であり、さらなる生産設備の向上で環境への貢献も必要であろう。

このために、販売側も使用する消費者も、その製品を構成する原料や生産でのコストをしっかり認識し『環境にやさしい』とはを、改めて考える必要はあるのではなかろうか。

今、レジ袋やプラスチックストローが紙へ代替する事も検討されているが『真の環境への貢献』を考えた時、どうなのかとも、ここでのテーマから少し離れるが、感じている所である。

もうひとつ、日経の記事の出ていた、ダイソなどの『100均』価格である。

(日経記事から)

たまたま今朝見ていた番組でも取り上げられ、日本では100円のものが、フィリピンでは200円近くもしているとの事で、輸送コストなどを加味しても、『日本の価格は安すぎ』と報道されていた。
国内消費者と共に、インバウンド購買を考えると、正しいのかもしれないが、この商品は、報道等では『ほんとに100円として成立しているのか』との調査もあまりされておらず、原価構成に疑問に感じている。

そこで、『真の価格とはどうなのか』『利益は』と言う事で中味を探ってみた。

例えば、この写真の小さなかごは『100均』で購入したものである。


裏面の表示には
メーカー名 と Made in JAPAN 
原料樹脂  ポリプロピレン(PP) と書かれている。

寸法と重量を測ってみると
外形寸法 横 11cm* 奥域 10cm * 高さ 7㎝
重量は 53gである。

原料樹脂、PPを経産省統計などで見てみると 16.2万円/Ton(162円/Kg)である。
又、白色の製品のため、着色剤、充填剤が含まれていると考え
着色剤などをあらかじめ配合したPPのマスタバッチ(MB)相場を見てみると
チタン白等での着色品は400円/Kg 程度、リサイクルPPのマスタバッチは250円/Kg 程度のものがネットでは確認された。

この製品が53grなので400円のマスタバッチで生産すると
原料価格は 21.2円 となるが、押出成型などで作られているのであれば
バリ等の発生もあり、1個あたり25円程度はかかってしまっているのではないかと
推測される。
これだけで販売価格の1/4となっている。

さらに問題はこの生産工程でのコスト負担である。
写真の様な樹脂製の物を作るとなると、オスとメスを入れ込んだ金型へ柔らかくなった樹脂を押し込んで成形するのが一般的と思われる。
射出成型機と言う機械であるが、この金型で入れ物の形状や格子模様などが作り出される。
数年前に東大阪の金型メーカーで『なんぼ位するの』と聞いた事があるが、精密度や形状の複雑さで、一つ一つ特殊設計となるため高価となり、PE用でもピン切りで、50万円~2000万円/台となるとの事。

この籠を生産した金型の価格は判らないが、設計料込みで、仮に製作費が100万円かかったとすると、償却費用は生産量で決まってくる。

例えば、発注量が10万個だったとすると、金型代は1個10円、100万個でやっと1円
となる。
原料費25円、金型代10円/個へ、労務費や樹脂を溶融させる光熱費もかかってくる。
成形機1台しかない会社で10万個を1個/分で製造するとなると、24時間製造体制でも 69日(約2カ月)はかかってしまう。
この製造会社での労務費を、仮に30万、光熱費 20万/月と仮定すると、2か月で100万円、1個当たりの製造に10円近くの負担となる。
これだけで製造コストは、1個45円近くとなってしまう。

100均側での仕入価格が、50円と仮定すると、1契約 10万個で50万円の利益も得られない事となる。

テレビの報道などでは、100均の仕入価格が35%~65%位との事も出ていたが、数字だけをみるとなかなか大変そうである。
安価なマスタバッチや、PP樹脂に自社で充填剤や顔料を配合する事も考えられるが、品質のばらつき管理も相当厳しいとも報道されており、身を削った生産となっているのであろうか。
だから大手は参入しないのか??

これを書いていて、昨年、東大阪の金型会社の方との飲み会で、
『100均』に泣かされる・・という話を思い出した。
たしかこんな会話であった
『よう見てみいや。100均の商品はレゴとはぜんぜんちゃうで』
『こまこう、細い先まで樹脂を流さんとあかんのや』
『あんな小さいもんでも。きれいやろ。』
『そら手間かっとるは』『金型屋の腕やで』
『レゴに比べたら、こんなにええ物、安いで』
『そやけど・・』
『何回もやり直しで、金型代はでえへんわ』
『ぎょうさん作ってなんぼ』『これきついは・・』

とぼやかれていた。

100均向けの真の所は判らないが、会社を回すためだけの運営でなく
『利益を生みだすには』
『出た利益を社員へ、株主へ還元』
『環境対策へ投資』
と言う事で、今一度『価格とは何か』を考える必要が出てきたような気がする。

(5)まとめ
話があっちこっち行ってしまったが

『100均』商品は必ずしも悪いとは思わない。

ただ・・
『価格がきついから』『価格を維持するために納期を犠牲』などと言う事になると、『非正規雇用』や『働き方改革』から逆行する事となり、しわ寄せが『環境会計』でも出てくると思われる。

どこかで、この『適正な価格』と言う事を考えて行かないと、SDGsなどでの持続可能な挑戦も『絵に描いた餅』になってしまうのではなかろうか。

そして・・
購買者側が『100均』のありがたさを享受しているかどうか
100円だと言って、すぐにゴミへ出してしまったり、レジャーでプラストローを簡単に環境へ廃棄するなどの事をしていないか。
その100円のものが、さらに機能的であれば『機能費用』をのせて購入する事になるかもしれない。
昨今、環境対策品やナチュラル製品が少し高くても受け入れられるという事実はある。
『100均』は必要なのだろうか??

このMEMOを書いていてもう一つ思い起こした事がある。
老人の買い占め。そこから発生するゴミ屋敷問題である。
『客寄せパンダ価格』で高齢者を誘導し、トイレットペーパーやテッシュ、さらには紙おむつの廉売合戦。ここでの購入品が使いきれいほど在庫。
小生の実家整理の時もそうであった・・・

高齢者の生活維持を考える時『無くなった時に困るから買い置き』と言う事を良く耳にするが。消費期限が切れた、特大のマヨネーズや醤油をいくつも冷蔵庫に入れ込んでいる方も多い。
使いきれるだけの包装とはどうなのかも考えてしまう。

若い方は、共働きや子育てで、時間を生み出すために買い物を減らしたい。このためには、コストコ。さらには宅配。
たぶん、原価管理はしっかりされての結果であろう。

『真の価格』を考える時、もうひとつ農産物や水産物の価格である。特に農産物は、積み上げたコストからの価格設定ではなく、市場価格で決められてしまう事もあり、昨今、若い方などがベンチャービジネスで『生産者が決める価格』を展開されているが、このような価格設定がされてくると、生産者―消費者共に食品ロスが減少するのではと思われる。
これをSDGsへ展開させれば『環境にやさしい』事業として成り立つとも感じている。


『量販店 / 客寄せパンダ価格 / 製造メーカー / SDGsへの取り組みは』

未完であるがとりあえず一旦終了









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