日々のメモ帳

日常生活での、ちょっと気になった事や、面白かった事などメモしていきます。

車社会に思う事/高齢者ドライバー・あおり運転問題 / その原因解析から対策を

2019-11-04 00:34:04 | 日記
今年に入って高齢者ドライバーの事故が相次ぎ、最近ではあおり運転も大きな問題となっている。
何れもこれまでも起こっていた事ではあるが、痛ましい事態となった事で、新聞・テレビ報道や、朝昼のワイドショーなどでも大きくクローズアップされている。

これらの報道を見る中で、いくつかの疑問点が出てきた。
高齢者ドライバーの事故では、アクセルとブレーキの踏み間違い・・などと解析されているが多いが、本当にこれだけであろうか。
そして、あおり運転は、なぜあおったのかと共に、あおられた方にも原因があるのでは。
その原因を作ったのは何かを探る必要がある・・

これら事故の原因を綿密につぶしていかないと、再発防止には繋がらないと感じている。
そして、今目指している自動運転に向けた安全への担保も、これらの解析から得られることが多いかと思われる。

数年前までの会社生活で、安全管理などを担当した事があり、事故原因の解析を何度か行った経験があるが、その事故の直接原因と共に、その一つ前、さらにその前の事象についても解析し、対策を講る事で再発防止を行なう必要がある。
ここまでの解析が出来ているのであろうか。

例えば『階段でつまずいて骨折』と言う事故があったとしよう。
通常であれば、事故発生原因として『急いでいた。あわてていた』『靴をちゃんと履いていなかった』『周辺が暗くて見にくかった』『階段のステップが外れていた』等の直接的解析がまず検証され、ハード目での安全対策がとりあえずなされるが、真の原因はこれだけではない。
『急いでいた。あわてていた』と言う点で、『なぜ急いでいた』というメンタルな点にも着目する必要がある。
解析すると、あわてる原因を作ったのは、個人的には『家を出るのがおくれたから』となるが、この一つ前の『ナゼナゼ問答』を突き詰めていくと、『昨夜残業で帰宅が遅くなり、就寝が遅くなった』などの事態が判り、残業の原因が『手待ち時間』など、仕事の進め方自体に問題が見えてくることもある。

自動車事故も一瞬の事ではあるが、このような深堀を進めた解析が必要であると感じている。

このブログでも、化学工場の事故や品質問題に関する事を色々と書いてきた。
新聞等の報道では良く読み取れないので、あくまでも推測の域を出ない所もあるが・・
今、交通社会での事故などで感じている事をとりあえずランダムであるが、メモってみた。

まずは高齢者の事故から
(1)逆走問題
 ・慣れている道だったのかどうか。
 ・新たに開通した道だったのかどうか。
⇒ 最近新しく出来た道や、新たに出来た病院・ショッピングセンター近くなどでの事故が多いような気もしている。
これ以外にも問題点がある・・
北海道などでキャンピングカーを引っ張ってこられている方を見ていると
・車の年式が10年選手。カーナビはついているが・・
・道路マップとの乖離が大きい所が多い(特に地方部では)
・最近出来た高速の入り口などを認知できるものであるかどうか
 ⇒古い車だとカーナビも陳腐化 地図情報も老朽化
  地図更新も購入後3年以上経つと難しくなる
  (最新高速道路情報なし)
 ⇒入口の明示方法が理解できない
  最新式はいきなり立体映像表示が出たり、
  右左折アナウンスが音声ガイダンス
 ⇒最新式は、使い方が判りにくい
  タッチセンサーなど動かしにくい 
 ⇒カーナビでの危険表示無し
  ご進入後の警告が出るものが少ない
 ⇒スマホカーナビだと画面が小さくて見えない 
等、認知障害以外にも、最新機器での落とし穴もあるような気がしている。

(2)ブレーキ/アクセル踏み間違え
報道される事故の映像だけを見ると・・
販売台数からかもしれないが、軽自動車やコンパクトカー、プリウスが多いような気がする
高齢化社会の中での車の保持のため、販売台数として妥当か?

最近の報道番組で、この事故での要因について
コンパクトカーの足元空間の犠牲(室内空間を最大化)との報道がなされているが
⇒これ以外に問題は無いのだろうか。

たしかに、タイヤハウスが内側へ出っ張る事で、アクセル、ブレーキペダルが中心部へ寄り、踏みにくくなっているが・・
シート形状、メーターパネル目線、ボンネット鼻先認識など、高齢者にフィットしているのだろうか。
軽自動車の広告を見ていると、若い女性や子育て家族向けの車は出ているが、
高齢者専用車は無い。唯一、誤発進防止装置、衝突防止軽減自動ブレーキやバック警報位はつけられているがこれだけで十分だろうか。
一般的な軽自動車は、前列フラットシートが多く、
腰のホールドが出来ず、前かがみでハンドルへしがみついたような形となりやすい。
この事から
 →アクセルから足が離せなくなる。
 →急ブレーキは踏めない。
逆にコンパクトカーでは、セパレートでも沈み込んでしまい、サポートを入れていたりで、同じような事が起こってしまうかもしれない。

事故原因の解析で、車の車種と共に、事故を起こされた方々から、シート位置や運転姿勢を聞き出し、解析だ出来ていればいいのであるが。

その他、ペダルも金属がそのままであったりして、踏んでも滑る事があり、特にブレーキペダルの高さ、大きさ 素材と、踏み込み力なども事故後解析が必要なのではと感じている。

さらには、最近のプリウスなどのHEV車では、発信時モーターアシストで発進する車や、CVTでは少し遅れが出るなど、昔のクラッチ付きの程ではないが、逆にアクセルワークが難しくなっている場合もある。
耳が聞こえにくくなったりすると、エンジンの噴ける音も認識できず、ますます誤発進という事での危険性が増してくる。

(3)自信過多
これが一番問題かもしれない。
事故を起こされた高齢者ドライバーが
免許を取得された時期(年齢)。その後の運転経歴などをじっくり解析しないと、簡単に結論が出ないと思われるが、
高級車や大型車両で事故を起こされる方はこの傾向が強いかもしれない。

若い頃から乗っているから『事故は起こさない』
『高性能車』だから事故が起こっても、大丈夫との逆の思い込みもあるかもしれない。

今年北海道での滞在で、80歳を過ぎた方が車を運転されていたが、二つの相反する事をお聞きした。
一つ目は、毎日農作業でクラッチ付のトラクタを運転していると、ペダル操作を誤る事はない。必ずギアチェンジを意識しながら発進、後退をしているので、ノークラの車でも、その操作意識は高まるとの事。
サイドブレーキを引く事も当たり前で、発進時はブレーキを踏んでエンジンをかけ、ドライブモードにしてからサイドを外し、ブレーキを緩める手順はとるとの事。これを守れば誤発進は無くなるだろうとの事であった。
一方で、あわてた時は左でクラッチを踏む操作をしてしまったり、ペダルを踏み間違えることもあり、ノークラの車は、手順を踏む事が重要であり、慣れからの勘違いが怖いとも話されていた。

この自信を何らかの形でつぶしこむ事を、高齢者用の車には必要なのかもしれない。
『大丈夫』という思い込みを、一つ一つ指差歓呼するような形で確認できる方法や、これをハード面で手順化する事が出来ないものであろうか。
少し過信とは異なるが、この場合、サイドブレーキの解除方法をどうするかも考えていく必要があるのかもしれない。

この他にも高齢者が引き起こす問題は色々あると思われるが、車を必要とする地域や、都市部でも車がないと生活が出来ない方のための車を、専用に設計開発する必要があるのではと思われる。
このためにも、今までの事故を単に『高齢者の運転ミス』だけで放置せずに、『ナゼナゼ』解析を十分に行う事も重要となってくると思われる。

次にあおり運転問題について少し感じている事を書きとめてみた。

まず最初に『あおる方の車』である。
これもニュースで見る限りではあおる車は、あおられる車より高性能で、外車や目線の高いSUV、1BOX車が多いようにも思えるが、この解析結果なども公表されれば、あおられる側の車の、あおられないための意識向上、注意喚起が必要となる。

昔、運転免許を取得したばかりの若葉ドライバーへ、自動車教習所のベテラン指導員からら『あおられない運転』をするための3カ条があると友人を介して聞いた事がある。
一つ目は『大型トラック』『外車』が後ろへ着いたら道を譲る。
二つ目は右左折など『急』をしない。
三つ目はよちよち歩きの時は、目立たない車で ・・ との事であった。
確かに、自分自身を思い出しても、免許取り立てのころは、このような事で周りの車に迷惑をかけたかもしれない。
これらの事が『あおる運転者』にイライラを助長させ、エスカレートした結果であろうか。

『なぜあおったのか』・・この事件での原因究明から得られる解が出てこないと『あおり運転』の真の再発防止は出来ないのではと思われる。

ここで『あおり運転を』引き起こした問題が見えて来た時の、ひとつ前の事象『ナゼ』を考えてみたい。

たとえば『急に自分の側の車線へ割り込んできた』という問題では
例えば2車線の国道で宅配便の車が路上駐車しているのを避けるため右側へ急展開
 (この問題はこのブログでも記載
この時、右側車線を走ってきた車からすると、急な割り込みに見えるかもしれない。
同じような事が、高速道路上でも合流時、低速車回避やロングトレーラーを追い越しなどで十分余裕がなかった時は、後ろから来た車は『イライラ』を起こすかもしれない。

このような『ナゼ』『どうして』の原因究明が正確に出てくれば、運転未熟なドライバーへの注意喚起と共に、ベテランドライバー、性能差の高い車を運転するドライバーへも涵養する啓もうもできるのでは出来るのではないか。
そして、合流部での注意喚起のため今進められている道路標示等と共に、カーナビなどでの音声認識などももう少し早めに行うなど、ハード面での対応も出来るのではとも思われる。

そしてもう一点重要な事がある。
これは昨今増えて来た安全運転のために装備のオートクルールーズ機能や前車追随機能、レーンキープ機能などの新しいシステムの車社会全体での認知度である。
本ブログでも『日産/セレナ/自動運転車は、他の車からは迷惑かも』との事を書いたが、これが『あおり運転』を引き起こす要因となっていなければいいのであるが。

今乗っているSUBARU XVにもEyesightが搭載され、クルーズコントロール機能もあるがこの機能をご存じでない方から何度か質問を受けた事がある。

例えば高速道路で前車追随機能(ACC)を選択して運転時、
・前を走っていた車の方からパーキングエリアで
 『いつも同じ車間で詰められるような気がした』とのご注意も受けた事がある。
 たしかに、追い越し車線のない所で、車間を最大にしても、バックミラーで見える車は 『べたつき』だったかもしれない。
・さらに後続の車からは『もっと前の車との車間を詰めろ』と忠告された事がある。
いずれの事態もACCの特性をご存じなかったようであるが、前ブログで記載の通り『ACC運転中』の表示が必要なのかもしれない。

さらに、運転技術面では追い越し時、ACCでそのままの速度で追い越し車線に出ると、はるか後ろからの車にとっては『低速車がはみ出した』ように見え、ロングトレーラー等を回避する時、一気に抜き去る事にならないので、車間が詰まってしまう可能性がある。
このあたり、今後自動運転車が増加してきた時の問題点なのかもしれない。

合流部へ入る時などもACCからアクセルを踏み込む必要があり、ブレーキを踏む事でACCがいったん解除された時の再加速など、ACC付の車のドライバー側での機能理解も必要となってくる。

さらには車線キープ機能での自動でレーン戻し機能での幅寄せと見られる運転や、サイド確認センサーだけでのレーン変更時の追随車との追突回避などが、後続車のイライラを引き起こし、『アオリ運転』を助長してしまう可能性がある。
『あおられた車』側が問題ないと考えていても、この自動運転が作動している事で、知らない間に要因を発生させている可能性がある。
先にも書いたが『あおった側』で、何が起こったのかの解析を十分に行う必要がある。

この他、昨今高速道路を排気量が小さい車が走る事が多くなったが、長い坂での低速化も気になり、早めのレーン譲り渡しや、HEVなどのエコカーではECOモードのままでは『サク部』でのスピードダウンも発生する場合があり、車を理解しての運転も『アオリ』を受けない運転技術となるかもしれない。

一方でトラック、バスが大型化するに伴い、馬力数のアップやギア比の適正化で比較的安定した速度で走行しており、一般車とのスピード差での抜き去り等もあり、この行為が『アオリ』の要因となっている事も危惧される。

いずれにしても新しい車社会が展開する中で、車の性能や運転制御技術も変化していき、これらを十分理解した運転を行わないと、今までとは異なる行為とみなされ『イライラ』を引き起こす可能性がある。
このために、JAF等での車の特性についての周知と、理解を深める啓もう活動をお願いしたい所である。

でも、未来の理想は自動運転で『隊列運転』であろうが、この中へ車本来のドライビングを楽しむドライバーもおられ、この融合をどう進めるかも喫緊の課題かもしれない。

結論は今の交通問題をもっと掘り進め、問題・課題をあぶり出し、ここから対策をとる必要がある。
単に『高齢者だから』『いらいら人間だから』と片付けると、いつまでも問題は解決しない。
これを未来カーの設計や道路整備の重要な問題として活かしてほしい。

最後に『ドラレコ』も他人を監視するだけでなく、自己の運転を知るツールとしての機能も充実させてほしい。
レーンキープ ふらつき むやみな車線変更 急加速、車間距離 
得られる情報は沢山ある。
自動運転には必須のデーターである。早急なクラウド化。ここからのビックデーターとしての解析も急いでほしい。

<<未完>>
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