『新型コロナウイルス』の感染者増が止まらない。
昨日朝、厚労省『クラスター対策班』西浦先生から、『行動制限をしなかったら、全国での重篤者が85万人。死者は42万人となる』との衝撃的なデーターが示された。
(『クラスター対策班』発表資料から)
このメモで何度か書いているが、『危機管理』での『最悪の事態』が、やっと示された感であるが、ドイツのメルケル首相が、1月末に『国民の70%が感染の可能性が出て来た』との報道もあったが、感染者の6%が重篤化すると仮定すれば、1400万人程度、国民の10%程度しか感染しない事となり、ちょっと規模としては小さいような気がしている。
そして、今朝のテレビでは、ノーベル賞を受賞された本庶 先生が、色々な対策が遅れている事に苦言を呈され、『3つの進言』をされていた。
この一つに、今回の『新型コロナウイルス』の感染者は、感染後発症するまで症状が出ず『毒をもった忍者』と表現され、この『隠れ忍者』を、PCR検査の網を広げる事で、見つけ出し、やっつける事が重要と提言された。
この見つけた『毒をもった忍者』は、今、東京都や大阪府が進めている『軽症者隔離施設』へ収監する事で、感染拡大を収める必要があると説明されていた。
PCR検査の拡充については、本庶先生の研究室でも可能との事であり、『検体のサンプリングをするための医師』『病院外の施設』と『検体の運搬』が整えば、検査数は増加できるとの事であった。
一昨日、このメモで『大学のゲノム研究室』でも可能ではと書いたが、先生のご説明で『対応可』が確認できた。何とか協力をお願いしたいものである。
そして、本庶先生や山中先生など、権威ある研究者の方々が、『危機』を『危機』として『提言』して頂ければ、『感染拡大』はいち早く制御出来るかもしれない。
ただ本庶先生の『提言』の中で、『検体をサンプリングする医師の方々の感染予防』が必須であり、ここが『課題』かもしれない・・と説明されていた。
(報道 1930 2020-4-15 PCR外来)
これに関連し、昨夜のNHK『パンデミックとどう闘うか2「調査報告 新型インフルエンザの恐怖」』(4/15 19:00~) という番組が参考となった。
2008年に『新型インフルエンザ』の拡大が世界的に警戒され、この対応策の中で『発熱外来』設置での『医師の協力体制』が課題事項としてあげられていた。
この番組のでは、『パンデミック』となった時
『医師不足』『ベッド』『呼吸器』の不足が課題であり、
感染抑制のためには、
『検疫』『医療整備』『国民の活動制限』が必要 で事前準備が必要
そして、アメリカの事例から
呼吸器が足りなくなった時や、ワクチンが限られる時
『命の優先順位』の『ルール作り』が必要と『警鐘』されていたが・・
日本では12年間、検討は進んでいたのであろうか・・
*+*+*+***
この番組は、2008年、インドネシアではH5N1型の鳥インフルエンザがヒトへ感染し、猛威を振ったが、ヒトからヒトへ感染する『新型インフルエンザ』としてウイルスが変異し、感染が拡大すれば、全世界で最悪1億人の死者が出ると警告が出され、迫りくるパンデミックにどう備えると言う内容で取材結果がまとめられ、日本でも事前準備で『訓練』を行った内容等の紹介があった。
(以下、テレビを見ながら残したメモであり、間違いはあるかもしれない)
この時点(2,008年)では、まだ治療薬はタミフルが出来上がった所で、ワクチンはまだなかったので、
もし・・日本人の会社員、1人が海外で感染し、帰国後1週間で全国で25万人まで感染する可能性が想定されていた。
この急激な『パンデミック・感染拡大』に対応するため、東京都などでは事前準備を行い、品川区で『発熱外来訓練』を行ったとの事で、この時の課題として
・『医師会、医者の協力が得られなかった』・・との事であった。
医師の方が協力が難しい理由として
●『ウイルスが感染率・致死率が高く危険』
・・自衛隊の様な『危険対応』への義務
●開業医は高齢者が多い・・感染被災大
●対応可能時間 7Hr/人が限度
●専門外
の様な内容が、訓練での解析から出て来ていた。
この他、品川区の『訓練過程』では、感染者が470人/日と想定されていたが
パンデミックとなった時に、
『医師不足』『ベッド』『呼吸器』が課題であり、
感染抑制のためには、『検疫』『医療整備』『国民の活動制限』そして
アメリカの様な『CDC』の紹介もなされていた。
アメリカでは、この『新型インフルエンザ』発生時の事前準備として、NY州でのベット確保状況、医療方針、医師3%感染時想定での他部門からの協力体制、
そして、呼吸器が不足した場合
『呼吸器をはずす』『呼吸器をつけない基準』等がある事も紹介されていた。・・・驚きである
アメリカでは『パンデミック発生時』『命の優先順位』が決められている事も知った。
数が限られたワクチンについても、2005年に優先順位が決められ、2008年に、『高齢者』か『若者』かの議論がなされ見直しとなり、『高齢者から孫の世代へ』が決まり『3~18歳』を優先的に摂取する事となったようである
この番組のまとめとして『パンデミックな感染拡大』の場合
『社会が崩壊してからでは遅い』
『命の優先順位』をあらかじめ決めておく必要があると・・。
日本もアメリカの様な『ルール作り』が必要との『提言』であった
*+*+**
この2008年の放映分を紹介後、今回の『新型コロナウイルス』対応でのまとめがコメントされたが
アメリカは・・
●トランプ体制になり『CDC予算削減』等もあり、
『パンデミック体制』として進めていた事項が停滞
●社会に貧困層が増え、感染者が医療へのアクセスが遅れた
●想定以上の医療崩壊が発生(医師、呼吸器)
呼吸器使用 ⇒ スコアで評価
そして、今後の課題として、
現状感染国は先進国 ⇒今後 南半球 発展途上国
ワクチン(抗ウイルス剤) をこれらの国へ公平に配布できるか
・・・これが完全制覇のカギの様である
**+*+**
2008年の番組の再放送であったが、今回の『新型コロナウイルス』と同じような課題はすでに検討されていた。
幸い日本では、2009年の『新型インフルエンザ』は、全世界に比較すると大きな被害をこうむる事はなかったためか、この経験しなかった事が、今、大きく課題として出て来ているような気がしている。『パンデミック』での『想定訓練』を怠ってきた事のつけは大きい。
最初の項で記載したPCR検査拡充での『サンプリング』をしていただくお医者さんが『ご協力』頂けないと検査数の増加は望めない。
今日夕刻のニュースでは、東京都での『PCR外来』は都内の医師会に所属の開業医の方々が輪番で進められるとの事が報道されていたが、『医師の使命』として、ぜひともよろしくお願いしたい所である。
検査する設備は、ドライブスルー方式などでも『サンプリング者』が感染する可能性があり、韓国で行われている
『検査者の消毒』『問診はテレビ』『検査室は陰圧』など、万全な体制は必要と思われ、『ご協力いただいた先生方』が安心して作業が出来る設備と資材準備を早急にお願いしたい所である。
(報道1930 2020-4‐15)
今日のその後の報道では、PCR検査を拡充して検査を行い、『陽性』が確認された感染者は、病院へは入らず、そのままホテルなどで隔離する、との報道がなされていたが、今まで保健所が対応していた『感染者』の管理はどのようになるのであろうか。
一部の報道では『クラスター追跡の限界』『保健所崩壊』などとの事であるが、疫学的な見地で『クラスター』『リンク』確認は継続して行っていただけるのであろうか。
+**+**+*
今日も長くなってしまったが、
感染拡大がこれ以上拡大し、『オーバーシュート』の前
『医療崩壊』となり、
『重症者』で『ベット』が満杯、『呼吸器』が無くなった時、
『命の優先順位』『命の選別』が必要となる。
まだここまでの『シナリオ』はない
だれも話したくない事実ではあるが・・
押谷先生の想定からも読み取れる
こうならないために、今、出来る事は『Stay Home』
もっと現実に向き合う必要がある。
<参考>
クラスター対策研修会(2020年3月29日)
COVID19 積極的疫学調査実施要領と蔓延防止(暫定版)
大東文化大学 中島一敏先生
*+****+*
勉強のため『新型インフルエンザ』について調べた結果を最下部へ貼り付けておきたい。
(URLを添付)
● 鳥インフルエンザと新型インフルエンザ
https://www.mhlw.go.jp/seisaku/01.html
新型インフルエンザ(パンデミック2009)の総括
および鳥インフルエンザ(A/H5N1)の流行の現状
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/pdf/kouen-kensyuukai_03.pdf
インフルエンザパンデミック 新型インフルエンザ
(パンデミックH1N1 2009 )国内発生とその対策
https://hospital.or.jp/pdf/11_20090925_01.pdf
2009年インフルエンザパンデミック(H1N1)
その広がりと健康被害(2010)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/dl/infu100528-02.pdf
昨日朝、厚労省『クラスター対策班』西浦先生から、『行動制限をしなかったら、全国での重篤者が85万人。死者は42万人となる』との衝撃的なデーターが示された。
(『クラスター対策班』発表資料から)
このメモで何度か書いているが、『危機管理』での『最悪の事態』が、やっと示された感であるが、ドイツのメルケル首相が、1月末に『国民の70%が感染の可能性が出て来た』との報道もあったが、感染者の6%が重篤化すると仮定すれば、1400万人程度、国民の10%程度しか感染しない事となり、ちょっと規模としては小さいような気がしている。
そして、今朝のテレビでは、ノーベル賞を受賞された本庶 先生が、色々な対策が遅れている事に苦言を呈され、『3つの進言』をされていた。
この一つに、今回の『新型コロナウイルス』の感染者は、感染後発症するまで症状が出ず『毒をもった忍者』と表現され、この『隠れ忍者』を、PCR検査の網を広げる事で、見つけ出し、やっつける事が重要と提言された。
この見つけた『毒をもった忍者』は、今、東京都や大阪府が進めている『軽症者隔離施設』へ収監する事で、感染拡大を収める必要があると説明されていた。
PCR検査の拡充については、本庶先生の研究室でも可能との事であり、『検体のサンプリングをするための医師』『病院外の施設』と『検体の運搬』が整えば、検査数は増加できるとの事であった。
一昨日、このメモで『大学のゲノム研究室』でも可能ではと書いたが、先生のご説明で『対応可』が確認できた。何とか協力をお願いしたいものである。
そして、本庶先生や山中先生など、権威ある研究者の方々が、『危機』を『危機』として『提言』して頂ければ、『感染拡大』はいち早く制御出来るかもしれない。
ただ本庶先生の『提言』の中で、『検体をサンプリングする医師の方々の感染予防』が必須であり、ここが『課題』かもしれない・・と説明されていた。
(報道 1930 2020-4-15 PCR外来)
これに関連し、昨夜のNHK『パンデミックとどう闘うか2「調査報告 新型インフルエンザの恐怖」』(4/15 19:00~) という番組が参考となった。
2008年に『新型インフルエンザ』の拡大が世界的に警戒され、この対応策の中で『発熱外来』設置での『医師の協力体制』が課題事項としてあげられていた。
この番組のでは、『パンデミック』となった時
『医師不足』『ベッド』『呼吸器』の不足が課題であり、
感染抑制のためには、
『検疫』『医療整備』『国民の活動制限』が必要 で事前準備が必要
そして、アメリカの事例から
呼吸器が足りなくなった時や、ワクチンが限られる時
『命の優先順位』の『ルール作り』が必要と『警鐘』されていたが・・
日本では12年間、検討は進んでいたのであろうか・・
*+*+*+***
この番組は、2008年、インドネシアではH5N1型の鳥インフルエンザがヒトへ感染し、猛威を振ったが、ヒトからヒトへ感染する『新型インフルエンザ』としてウイルスが変異し、感染が拡大すれば、全世界で最悪1億人の死者が出ると警告が出され、迫りくるパンデミックにどう備えると言う内容で取材結果がまとめられ、日本でも事前準備で『訓練』を行った内容等の紹介があった。
(以下、テレビを見ながら残したメモであり、間違いはあるかもしれない)
この時点(2,008年)では、まだ治療薬はタミフルが出来上がった所で、ワクチンはまだなかったので、
もし・・日本人の会社員、1人が海外で感染し、帰国後1週間で全国で25万人まで感染する可能性が想定されていた。
この急激な『パンデミック・感染拡大』に対応するため、東京都などでは事前準備を行い、品川区で『発熱外来訓練』を行ったとの事で、この時の課題として
・『医師会、医者の協力が得られなかった』・・との事であった。
医師の方が協力が難しい理由として
●『ウイルスが感染率・致死率が高く危険』
・・自衛隊の様な『危険対応』への義務
●開業医は高齢者が多い・・感染被災大
●対応可能時間 7Hr/人が限度
●専門外
の様な内容が、訓練での解析から出て来ていた。
この他、品川区の『訓練過程』では、感染者が470人/日と想定されていたが
パンデミックとなった時に、
『医師不足』『ベッド』『呼吸器』が課題であり、
感染抑制のためには、『検疫』『医療整備』『国民の活動制限』そして
アメリカの様な『CDC』の紹介もなされていた。
アメリカでは、この『新型インフルエンザ』発生時の事前準備として、NY州でのベット確保状況、医療方針、医師3%感染時想定での他部門からの協力体制、
そして、呼吸器が不足した場合
『呼吸器をはずす』『呼吸器をつけない基準』等がある事も紹介されていた。・・・驚きである
アメリカでは『パンデミック発生時』『命の優先順位』が決められている事も知った。
数が限られたワクチンについても、2005年に優先順位が決められ、2008年に、『高齢者』か『若者』かの議論がなされ見直しとなり、『高齢者から孫の世代へ』が決まり『3~18歳』を優先的に摂取する事となったようである
この番組のまとめとして『パンデミックな感染拡大』の場合
『社会が崩壊してからでは遅い』
『命の優先順位』をあらかじめ決めておく必要があると・・。
日本もアメリカの様な『ルール作り』が必要との『提言』であった
*+*+**
この2008年の放映分を紹介後、今回の『新型コロナウイルス』対応でのまとめがコメントされたが
アメリカは・・
●トランプ体制になり『CDC予算削減』等もあり、
『パンデミック体制』として進めていた事項が停滞
●社会に貧困層が増え、感染者が医療へのアクセスが遅れた
●想定以上の医療崩壊が発生(医師、呼吸器)
呼吸器使用 ⇒ スコアで評価
そして、今後の課題として、
現状感染国は先進国 ⇒今後 南半球 発展途上国
ワクチン(抗ウイルス剤) をこれらの国へ公平に配布できるか
・・・これが完全制覇のカギの様である
**+*+**
2008年の番組の再放送であったが、今回の『新型コロナウイルス』と同じような課題はすでに検討されていた。
幸い日本では、2009年の『新型インフルエンザ』は、全世界に比較すると大きな被害をこうむる事はなかったためか、この経験しなかった事が、今、大きく課題として出て来ているような気がしている。『パンデミック』での『想定訓練』を怠ってきた事のつけは大きい。
最初の項で記載したPCR検査拡充での『サンプリング』をしていただくお医者さんが『ご協力』頂けないと検査数の増加は望めない。
今日夕刻のニュースでは、東京都での『PCR外来』は都内の医師会に所属の開業医の方々が輪番で進められるとの事が報道されていたが、『医師の使命』として、ぜひともよろしくお願いしたい所である。
検査する設備は、ドライブスルー方式などでも『サンプリング者』が感染する可能性があり、韓国で行われている
『検査者の消毒』『問診はテレビ』『検査室は陰圧』など、万全な体制は必要と思われ、『ご協力いただいた先生方』が安心して作業が出来る設備と資材準備を早急にお願いしたい所である。
(報道1930 2020-4‐15)
今日のその後の報道では、PCR検査を拡充して検査を行い、『陽性』が確認された感染者は、病院へは入らず、そのままホテルなどで隔離する、との報道がなされていたが、今まで保健所が対応していた『感染者』の管理はどのようになるのであろうか。
一部の報道では『クラスター追跡の限界』『保健所崩壊』などとの事であるが、疫学的な見地で『クラスター』『リンク』確認は継続して行っていただけるのであろうか。
+**+**+*
今日も長くなってしまったが、
感染拡大がこれ以上拡大し、『オーバーシュート』の前
『医療崩壊』となり、
『重症者』で『ベット』が満杯、『呼吸器』が無くなった時、
『命の優先順位』『命の選別』が必要となる。
まだここまでの『シナリオ』はない
だれも話したくない事実ではあるが・・
押谷先生の想定からも読み取れる
こうならないために、今、出来る事は『Stay Home』
もっと現実に向き合う必要がある。
<参考>
クラスター対策研修会(2020年3月29日)
COVID19 積極的疫学調査実施要領と蔓延防止(暫定版)
大東文化大学 中島一敏先生
*+****+*
勉強のため『新型インフルエンザ』について調べた結果を最下部へ貼り付けておきたい。
(URLを添付)
● 鳥インフルエンザと新型インフルエンザ
https://www.mhlw.go.jp/seisaku/01.html
新型インフルエンザ(パンデミック2009)の総括
および鳥インフルエンザ(A/H5N1)の流行の現状
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/pdf/kouen-kensyuukai_03.pdf
インフルエンザパンデミック 新型インフルエンザ
(パンデミックH1N1 2009 )国内発生とその対策
https://hospital.or.jp/pdf/11_20090925_01.pdf
2009年インフルエンザパンデミック(H1N1)
その広がりと健康被害(2010)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/dl/infu100528-02.pdf