日々のメモ帳

日常生活での、ちょっと気になった事や、面白かった事などメモしていきます。

『withコロナ』 / 『ワイガヤ会』 / 『中小企業のテレワーク』

2020-06-09 23:11:45 | 感染危機管理
*+**+** 『withコロナ』に思う事 +*****
先月末、緊急事態宣言が全国的に解除され、世の中では『第2波が心配』と言いながら、日常生活や経済活動は動き始めたが、少し気が緩みすぎている感がある。
まだ国内では『ウイルス感染』は止まっておらず、世界的な流行が収まらない限り『終息宣言』は出されないと思われ、『コロナ禍中』から『withコロナ』へ移行しただけで、新たな生活様式を継続させる必要はある。

いつもマスコミの批判ばかりするが、昨日のニュースでも、週末の土日、東京から京都などの観光地へ出かける人が増加傾向にあるとの報道がなされ、『まだ他県への移動は自粛中です』と強く言ってはいない。
政府の対策方針が東京都や大阪府が独自に設ける指針にかき消される事もあるが、確か、25日の全面解除での『外出自粛解除の目安』では、他県への移動については、下記の通り6月中旬から徐々との計画で、観光の全面解除は8月となっているが、『Go To キャンペーン』など、少し前のめりになっている感は否めない。

(政府対策会議資料より)

もし、これを急ぐのであれば、大阪府のように『接触者アラート』や『経済支援』をこの前に進める必要があり、これを怠ると、東京都のようにくすぶり続け、再度大きな炎となって我々に遅いかかると思われる。

感染症の学者さんが口を開けば『ウイルスはまだまわりにたくさん存在している』『正しく恐れる必要がある』と説明されているが、マスコミも感染初期、『大げさすぎ』『クラスタ対策は間違っている』と言い続けた事を反省し、全面解除を煽るのではなく『with コロナ』『新しい生活様式』を訴え続けるような報道を考えてほしい。
志村けんさんや岡江久美子さんのような俳優が亡くなられた事や、報道関係者も感染し大変な事になった事が、少し記憶から薄れてきている。
昨日もUSJ 再オープンの報道がなされ、『消毒や検温、Social Distance などの感染対策だけしてあれば大丈夫』と、他人任せで、『自ら防御するコロナ対策』が少しどこかへ飛んでしまっている。
明るい未来へ向かっての『新しい生活様式』は、誰からか受けるものではなく、自らの行動として守るべき事項であり、、ここ4ケ月過ごしてきた『自粛』『行動変容』の意義を思い起こし、マスコミも、まだ『終息』はしていない事をきっちり伝えてほしいいものである。
飲食店でも、触れ合わないように対策を取っているとの事であるが、これを守るのは個々人であり、『入店前の手洗い』や『3蜜にならない場所』も自らの行動に委ねる所が多い。そして、人人接触を60%削減のためには、まだ『不要不急の外出』は『自粛』であることも訴え続けなければならないのでは・・・
人間は見えない災害は、忘れやすい『3日坊主』である。
必ず楽な方向へ生活は緩めてしまう。
これを戒めるのが『マスコミ』の責務と感じている。

+*+***『ワイガヤ会』+***+**+**
先週末、東大阪の鉄工場のオッチャンから、『知事さんも出歩いてもええで』と言うてるし、『おもろいものでけた』『見に来てや』。それと『チョット相談事あるんや』と『ワイガヤ(家飲み会)』のお誘いを受けた。

この方は、30人ほどの、特殊なネジや削出部品製作、試作用金型などを作る会社の会長さんで、今は50過ぎになった若ぼんへ仕事を引き継いでいるが『好奇心の塊』のような方である。

お付き合いの始まりは、30年ほど前、当時大手の電機会社を退職された方々が、東大阪や八尾の中小企業へ手弁当で品質管理や安全管理などの指導をされていた時代があり、この先輩方のお手伝いに参加させて頂いた事からである。
このOBの方々は、正規なコンサルタントではないが、在職中のノウハウを基に、中小の会社が大手の下請けで、困り事などをサポートされており、何でも屋であった。
例えば、納入するネジが1000個に1個不良品があると、納入先からは『品質是正勧告書』が出され、なかなか中小の会社では解決が出来ない所もあり、不良品発生の原因究明から対策を検討し、作業している方々へ『こないしたらあかんで』『こないな方がええで』など、大阪弁丸出しで禁止事項を決め、歩留まりをあげる事などを行ってきた。
そして、 ISO対応で正式な対策書も必要との事で、QC工程図や対策事項を代筆する事もした。
不幸にも、従業員の方が怪我をされれば、労基への報告書の作成や従業員教育のマニュアル作成、さらには、消防署への申請書類整備などのお手伝いなど・・異業種の現場へ入っての作業もあり、自分なりには、色々と勉強させて頂いた事が懐かしい。
丁度この頃パソコンの導入が始まり、この勉強会などや、このあと、大手納入先が、FAX発注から『電子商取引(E-BUSINESS)』を押し付けて来た時も、午前中の受注時と夕方近くに納品書作成など、近所で、元大手勤務のパソコン操作に慣れた奥さんにアルバイトを頼むような仕組みを作り、数社でシェアーしてもらうなど、今でいう『ビジネスモデル』を組み立てた事もある。

本来ならば、この会社も、正規なコンサルタントを要請したり、市のアドバイザーを受ける事も出得来たのだが、きっかけが、このOBの方々と会長が、居酒屋でたまたま隣り合わせ『ワイガヤ』で盛り上がった事からのお付き合いで始まったようで、何度か工場へ入り込むうちに『チョットどないやねん』と話が次々と進んだ事かららしい。

最近は、若社長の時代となり、初代のOB達も高齢となり、アドバイスは行っておらず、時々『ダベリ』にお邪魔する程度となったが、コロナでの『自粛』もあり、久しぶりのお誘いであった。
;:;:;:
事務所へつくや否や、『おもろいものでけた』『これ見てみ』・・と、
顔の前に大きな『透明うちわ』と『透明溶接めん』が立ちはだかった。
『完璧な感染防止策やろ??』との第一声。
たしかに、喋るたびに、この大きな『透明うちわ』でプロテクト出来れば、
『飛沫飛散』を直接は受けることなく
『溶接めん』であれば、『マイクロミスト』も多少は防げるかもしれない・・・・
フェースシールドのように常に頭からつけていると、鬱陶しいし、
(つるつる頭では止まらない事も・・??) 食べる時には邪魔なので、
アイデア商品である。
しゃべる時だけ『お口にチャック』ではなく、『透明うちわ』で衝立
素晴らしいいアイデアである。

『写真撮ってもいですか』と聞くと、息子がなんじゃ申請しとるかも・・
『実用新案』『特許』までは・・あかんと思うが・・との事であった。

この話をしていて、昔、この地でご一緒したオッチャンたちの飲み会
『ワイガヤ会』で東大阪の『物作りの原点』を感じた事を思い出した。
++
ある時の集まりで
『わい、こんなもん考えだしたん。』『かっこええやろ』
『こんなもついとるで』
・・と得意げに試作品 (確か削り出しのペンライトだった?)を見せた方がおられたが
飲んでいた仲間からは
『しょうもないもん作りよって』『おもろないは』
『わいも、はようから考えとった』 ・・と一蹴されたが、

次の集まりで
『どないや、これ』『ええやろ』・・とこの前の試作品をケナした方が
さらに進んだ物を作ってこられた。
先にケチョンケチョンにされた方は
『ワイのをパクリおって』と言われたが
『ちゃうで、これは、こないなってんねん』・・と、
自慢げに、もう一段、違う機能が説明され、
外観も光沢が溢れていた。

大阪、特に東大阪や八尾で物作りをされている方は、
新しいものを見た時、
内心は・・『ドッキリ』『やられた』と感じ、
ここから『もっとええもの考えたる』・・・と
反骨精神が湧くようである。
これが『大阪の物作りの原点』
必要性から生み出す『想像性』
『パクリ』と『改良』から生まれる『創造性』
『さらなる進化』・・を生み出すと思われる
そして、すぐに物作りの行動へ移す事も素晴らしい。

たぶん今回も・・
毎日溶接で使っているフェースがイメージできたのかもしれない。
ひょっとすると、ひ孫と遊んでいて、じゃんけんゲームで、洗面器を
かぶる事や、娘たちのアイドル追っかけ応援のうちわからかもしれない。
頭が柔軟でないと、こんな発想は出てこない。
(未許可であるが、こんなんをパクって作られていた???・・
 透明であれば、実用新案も可能かも・・・
 少しデコすれば、銀座の飲み屋や、イタリアのカーニバルでも使えるかも・・)


さらには、一過性の物であっても、きれいに仕上げられている事にも、
物作りの心意気を見た。

この『ワイガヤ』では、当時、パソコンが社長室に1台しかなかった頃、
今でこそかラフルなパソコンが出ているが、
『あの汚い鼠色の無愛想な文箱、なんとかならんのかい・・・』と
中身を器用に取り出して、無電解メッキで、光り輝く玉手箱にされた方が
おられた事も思い出したが、
新しい事へのチャレンジ、楽しい事への追及が、新たな物を生み出す事を
教えて頂いた。 良き先輩たちである。

+*+***+*『中小企業のテレワーク』**+**+**
しばらくして、会長のお友達も参加され『ワイガヤ』が始まった。
誰かが喋ると、本人はともかく、みんなすばやく透明防災面着用
どなたかが『コロナ・・当たったら。歯無くなる??』
『キャッチャーマスクちゃうで・・わしはもう入れ歯や・・』
『こないなもんでも・・あかんかも』
『ベア玉よりもっと小さいから、どこからでも入りよる』
・・との突っ込みも。
いつまでたっても、頭はフル回転のお仲間である。

話しが進む中
『コンちゃん教えてほしい事がある』と会長から切り出された。
『世の中「テレワーク」や「リモートワーク」や言うてるけど、
 ワイら、中小にとっては大変や。いい迷惑やで・・・』
『どないしたらええんかいな・・ 教えてほしいいねん』
『発注元の社員さんは、家で仕事したはるけど、急いだはるのか、
 LINEや、やれ、今から Zoom で会議やとか・・
 中国へ移管してしまった部品の図面や仕様書、残ってたら送ってや・・
 さらには、見積書を大至急PDFで送信して・・など・・
 無理難題、自宅あて送付してや・・あつかましいのもあるで・・』
『下請けやさかい、しャないけど・・・雑用係や・・』

『携帯が普及し始めた時もそうやったけど、事務所の電話でえへんと
 怒られるし、携帯持ったら現場までかかってくるし。大変や・・』
『Zoomとなると、説明用の図面準備や、一番上等なCAD用パソコンも
空けなあかん』
『タブレットでもいいのでは・・』
『それがあかんねん。向こうはぎょうさん出てきはって、それも家から
質問や要求の雨嵐や。図面も見せてなんて言われるので、準備も大変
 小さいと全部見えへん。プロジェクターもいるで』
『それと、回線フリーズせんように、CAD送信ややFAXも使用禁や』
『この前、昼になったので現場で弁当チンしたら、回線が落ちたで・・』

『ウチの会社も、社員へは、何年か前にコンちゃんのアドバイスで、タブ
 レットとWi-Fi の通信設備も創業記念で配ったので、在宅も出けるが、
 図面や見積もりや、ましてや納期を決めるとなると、若社長がおらんと
 あかんわ。在宅では、繋いでも到底無理や』
『そやそや、家でWi-Fiが使えるようにしたので、社員はあまりつかって
 いなくても、学校へ行けなくなった子供は助かっとるらしい』
『通信費、いまでも給料に入れてるの・・』
『これは、社員への投資や。若い社員は勉強にも使っとるで・・』
『創業記念としてええ提案してくれてありがたかったは』
『定年でやめた社員も、今、自治会役員で使ったはるは』
『昔教えてもろた、WORDが役に立ったと、正月に言うてはった』

『話元へ戻すが、中小もオンラインワークへ対応せなあかんのかな』
『わしんとこ担当の事務機屋も、この前システム会社を連れて来て、
「政府はテレワークを推奨しており、システムを作ります」なんて
 若社長に説明しとっとは』
『ほんまに、うちみたいな中小も家だけで仕事出来るんかい。』  
・・まだまだ話は続いたが。。。。

*****
今政府が進めている『テレワーク』が中小企業など
の下請けへ、『在宅勤務』とは別の問題を投げかけている事が判った。
出来る大手の会社はいいが、これの余波を受ける中小や、今までシステ
ム構築すらできていなかった会社へ、むりじいすることが問題でもある。
システムに長けた社員が在籍すれば何とかなるかもしれないが、手一杯
の会社ではどうであろうか。


中小の会社でのテレワークについては、自社社員が出勤を回避するため
のシステムつくりと、発注先や関係する会社との間でのオンライン会議
や、LINE、メール対応などをどうすべきなのか、別の次元であり、問題
も複雑そうである。
もう少し勉強したうえで、何らかのアドバイスができればと、一旦保留
にさせて頂いた。

この会社では、供給先の生産が中国へ移管した時も、納入先からの指示で
テレビ会議システムのための回線を費用をかけて引かされ、現地からネジ
打ち特性などのノウハウを伝授した事があったと聞いた事がある。
その後現地調達へ変わったため、この分の出費もパーとなったと笑ってお
られていた。
現在の、Zoom などであればパソコンやタブレットがあればすぐにでも対
応は出来るが、逆に、中小企業側での時間は取られてしまうので、この補
償は製品価格に転嫁できるのであろうか。

そして、何人かの事務系従業員が『在宅勤務』で『テレワーク』となった
場合、実作業を行う現場作業や出荷担当などとの不公平感はどうなのであ
ろうか・・心配である。

コロナ問題が発生してから、学校ではオンライン授業が進められているが
パソコンやタブレットを持てない環境の子供たちや、両親の在宅勤務で、
Wi-Fiの通信チャンネルが失われる事もあり、これらハードの整備がどう
なのか。さらには、配信側と受ける生徒たちののコミュニケーションなど
双方向なのかも検証していく必要があると感じていた。

つい先日のテレビでも有名な教育学者が、4年生でも出来ると話されていた
が、北海道や山間部の土地では通信もままならず、どのくらいの方が使え
る環境かを考えた上での発言がほしかった。

今回宿題となった中小企業も、まだWin7 マシンが残っていたりすると、
SkypeやZoom を扱える環境でなく、光回線が整っていなければなお苦し
い。今政府が援助を考えているのは、これらも踏まえての事であろうか。

これまで『テレワーク』についてまとまかけていた資料があり、これを
もう少し熟考して次回『ワイガヤ会』へ備えたい。










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