『毎日、中国に関するニュースが何か報道されている』
『でも、日本人はだれも、真剣に内容を見て、自分たちの将来へ当てはめていない』
『このままだと「中国製造2025」は、日本の終わりになるかもしれない』
『平成の始め、中国に建てた工場を捨て、逃げ帰った東大阪の部品工場を思い起こしてほしい』
正月明け、中国通の友人から、今後の中国の戦略について話を聞いた時の言葉である。
一帯一路/「中国製造2025」/宇宙戦略/基軸通貨/デジタル人民元 等々・・
月面への到達の技術的な高さや、南米や南極までの広がりまで
たくさんの情報を聞かされた。
新聞などでは点の情報でしか出てこないので、一つ一つネット情報や、報道、著書等から紐解いているが、あまりにも知らない事が多い。いや、知らされていない事も多いと感じた。
今朝もアルゼンチンで中国漁船が違法操業とのニュースが流れている。
こんな所にまで‥との驚きである。
あまり情報が出てこない中で、どんどん赤い旗が立っていっている。
メモを残し切れていないが、彼が話してくれた『中国の考えさせられる動き』で記憶に残していたものを、順不同であるが書き上げてみた。
一帯一路の地表到達地 アフリカ・中南米 → 南極
・ブラジル 穀物供給基地
・ぺルー 商用港 買収 → 軍港化
・アルゼンチン 中国『電波望遠鏡』→ 中国軍『宇宙基地』
・南極永久空港 建設
・チリ『サーモン』事業 買収
・第二パナマ運河
・南米高速鉄道施設 (アフリカ ケニア運行開始)
⇒高高度鉄道技術(アンデス越え、トンネル)
宇宙政策 ⇒ 一帯一路の究極到達地
・有人飛行船、ロケット打ち上げ技術
・月面制覇 ⇒ 地球の監視
・中国版 GPS『北斗』 ⇒ 独自地図網 (一帯一路~世界制覇)
・宇宙ステーション(2023年完成?)
⇒ 国際宇宙ステーション(アメリカ、ロシア、日本等 )引退
・衛星破壊戦略 ⇒ アメリカ(GPS) の無力化
アジア~ロシア戦略
・北朝鮮、韓国同盟化 中国~北朝鮮~韓国 鉄路開通
(北朝鮮⇒北京 北朝鮮⇔韓国)
韓国(釜山) から日本海、太平洋へ
⇒ 中国国内 ⇒ 釜山 (軍港化)
・サハリン計画 ⇒ 太平洋、北極海への出口確保
ロシア ムルマンスク、ウラジオストック 活用 ⇒ 北極航路
・タイ クラ海峡 運河計画 ⇔ 高速鉄道と交換条件
・『大湾区構想』・・日本進出企業の今後
アフリカ、ヨーロッパ ⇒ 一体一路化
・地中海制覇
ギリシャ・スペイン ⇒ 港、空港 運営権買収
・スエズ戦略(新カイロ移転)⇒ 中国援助
・アフリカ 鉄路計画 (エチオピア高速鉄道等)
・中国版 GPS対応 ⇒ 自動運転制覇
等々、世界的に『中国植民地化政策』が進行しているが、
もっと怖いのは、この裏にある
1)『デジタル人民元』『元基軸通貨化』
2)インフラのグローバルスタンダード化
そして
3) 日本を利用する影武者
まず最初の『デジタル人民元』は、現在国際的な取引は『ドル基軸』を『元基軸』で一気に進めるための策略・・ではとの事。
昨年中国は中国人民銀行(中央銀行)が6月末から「網聯」と呼ぶシステムを稼働させ。すべてのネット決済を網聯経由とするよう義務けたが、これが第一弾との事。
次に通貨としてコントロールするため、日本の銀行(みずほ等)が始める『J-Coin』の成功を見て組み合わせようとしているとの事。
この対応は、ビットコインなどの仮想通貨での予行演習で得た通貨管理システムや、日本でも始まったPAYPAYなどの電子決済システムを使って、『消えていく元を取り戻す』事らしい。
一例として話してくれた中に
中国へ出稼ぎをしているフィリピン人が、家族へ送金した『元』を取り戻す策との話があった。
良くは理解できない話ではあるが、フィリピンでアリババの通販サイトで物を買った場合、アリペイで支払いが可能であり、今はフィリピン側の通貨はG-キャッシュで、これがイギリスの交換所で『元』となるようであるが、どうもこの交換所が無くなるようである。
金融の話なのでもう少し勉強が必要であるが、アフリカ等の海外で、現地での支払いを『デジタル元』とし、電子決済で回収をするのが究極の目的の様である。
こうなると、発展途上国も、一旦支払のためにドルを保有する必要が無くなるのでは・・と難しい話を聞いてしまった。確かに、昔から東南アジアでの華僑の商売は『元』のお札で取引をされていると聞いたこともあるが。
いま中国が少し景気が不安定化する中で、投資と回収をうまく回す必要があり、これが最も急がれる策かもしれない。
中国が主導する『アジアインフラ投資銀行(AIIB)』もこの中での動きなのか。
そしてもう一つ、『デジタル人民元』を保証するものを政府としては確保する必要があり、一昨年位から『金』保有を進めているとの事。
よくわからない話なのでもう少し勉強を進めてみたいが、PAYPAYなどもルーツは中国であり、勝手に日本円が中国へ逃げていかなければいいが。
2点目の『インフラのグローバルスタンダード化』である。
昨年もこの友人から旅行前に宿題をもらっていた事項であるが、『直流送電』と『5G』の国際規格化である。
直流化送電については、すでにアフリカへの技術供与や鉄道網整備で制覇されつつある。
詳細調べた結果は別途MEMOを残すが、中国では遠距離送電のため、ロスなく送電するために高圧直流送電が優位との事でかなり採用されているようである。スイスのABBと言う著名な変圧器メーカーを買収しようとしたが、今年日立と提携するようである。日本でも北海道への送電や、周波数の異なる地域間での送電などでは重要な技術であり、今後、中国が主導し、国際標準化となると、日本はかなり遅れる事になるようである。
『5G』についてもHUAWEI事件はあるが、中国は着々とこの周辺を埋め尽くしており、今、アフリカなどで進めている通信基地整備もこれに対応できるだけの事は行っているようであり、ヨーロッパの『4G』はすでに『5G』で運用可能との事も出ているとの事。
自動運転車が町中を問題なく走るためにも、まずこの整備が急務であり、この友曰く、昨年のソフトバンク系の『端末一斉停電』は、何らかの切り替えなのでは・・と冗談めいたことも話していた。
何れにしてもインフラを『基準』で握られてしまうと、過去日本も電気製品が海外から流入するのを『規格』で阻止していたものが、逆にキーを握られ、輸出できなくなってしまうのでは・・と心配していた。
そして、最後の『日本を利用する影武者』である。
今の中国の発展は、バブルの頃からアメリカ、さらにはドイツや日本と言った先進国へ、新しい事を学ばせるため積極的に留学させ、そこで育った『海亀族』と言われるエリートが新しいものを開発しているが、さらなる上を考えるための策も打ってきているとの事。
アメリカは中国との関係をやはりきっちり見ているので、なかなかこれ以上の新しい技術を盗み出す事が難しくなっているが、日本とドイツはまだまだガードが弱いのではとの事。
逆に今日本が進めている、IoTを中心とした政府の動きが心配との事。
今、日本政府が国家強靭化政策等の新しい政策で進めている、IT化戦略、5G、空飛ぶ自動車、デジタル農業。
本当に日本として必要な事なのであろうか。
『中国の手先化』『中国の実験台』になっていないであろうか。
もし真に必要であり、具現化が出来てくれば、日本でのテスト成功を受けて、中国がいち早く世界を席巻するものを製造する力は持っている。逆に日本での量産化は難しいかもしれない。
これが中国が狙っている次世代技術『中国製造2025』の最終仕上げであり、中国国内では促進出来ない技術を日本で仕掛けて進めているような気もしているとの事。
国土交通省が進めている、『ドローン』を使った遠隔地配送や『空飛ぶ自動車』は、ドローン技術は現行中国がやや先行しているが、その応用となると日本がたけており、ここへ中国の息のかかったITメーカーが政府へ仕掛けている可能性もあり、『海亀族』以上に、『ちゃっかりパクリ』『量産、世界席巻』する事を心配していた。
先に書いた『デジタル通貨』も中国系の技術が入っているとも聞いているとの事。
さらに怖いのは、消費増税の中で政府が進めている『デジタル決済』『QR決済』との事。アリババなどの中国系で先行した所と紐ついている所は、情報網の中で、日本人も監視されることになるかもと言っている。
要するに、『日本人はあんまり周りを考えない安直な人間となってほしくない』が彼の主張であるが、
たしかに『IoT』『デジタル』『自動化』などの言葉が付くと弱いのかもしれない。
年初に話した時にはトヨタの動きも気にしていたが、トヨタとソフトバンクが手を結び、この裏にあるアリババや中国系ビックファンドとの関係、さらにはソフトバンクが資本を投じているアメリカの半導体メーカーNVIDIAへの影響力など、中国の自動運転などの技術推進の手先とならないか心配の様である。
それと、黒子の逆であるが『日本の商社』の放棄地や弱地の再開発である。これも色々な事例を話していたが、中国に多大な基盤を置く日本の商社の動きの裏をかいたり、情報先回りが得意との事。サハリンのガスなども、日本の商社があきらめかけていた所をうまく立ち回ったり、ブラジルなどの国への介入など、したたかとの事。逆にオーストラリアは梯子を外され、ドイツもやや危ういのではとも言っていた。
日本の大手企業も梯子を外されて、工場を捨てて帰る事にもなりかねないのではと心配していた。
これらの事象から、彼の結論の中では、「中国製造2025」の成功は、日本の終焉になるかもしれないとの事。
日本と言う国が、うかうかしていると、場合によっては、使うだけ使われ、そののち中国に取り込まれ、最悪、経済特区の一つになるかも ・・との極端な言も飛び出した。
今週から中国の政策を議論する全人代が開催されるが、この中で彼は『デジタル人民元』の採択が最も気になると言っていたが、どうなのであろうか。
最後にこれに対抗するため、もっと日本の国、政府や産業界は、
アメリカ トランプ大統領が唱ている『America Fast』と叫んでいる事をきっちりと理解し、『日本の国を守る』議論を始める事が喫緊の課題
・・・との熱い思いも示された。
そして、日本の個々人が、いや世界の国々も含め、今後の世界のあるべき姿を、再度、もっと真剣に考える必要があるのでは・・・との忠告もなされた。
彼の根底にある事は、昨年の春先に開催の全人代を受け、『中国/習近平体制/21世紀の植民地化構想』というMEMOで、中国が推進している『一帯一路』構想について書き残したが
今年も同じ事を繰り返し話していた。
本当に日本を愛しているからの事からであろう。
(1)中国という国(民族)の考え方
この警鐘を鳴らしている彼から、昨年前記ブログでも少し触れたが『中国』と言う国、民族の意識、根底に流れるものがどうなのか・・という事をあらためて聞かされた。
彼の少し偏見した見方かもしれないが『考え方、思い』で記憶に残った事がいくつかある。
・民族の基本的な考え方 ⇒『討伐』『蛮行』(根絶やしの考え?)
万里の長城 民族間の争い 攻め込まれないための策
他の民族から攻め込まれると民族消滅
・中国人の心の根底に流れるもの
・過去の遺恨(戦争等での)(対日本、対先進国)
表には出さないが、侵略されたとの思いが残っている
特に日本に対しては、韓国のように表には出さないが
『南京大虐殺』などの遺恨が根底にある
・上下関係(犬は物言わないが上下を決めてしっぽを振る・・との例え)
戦争での侵略、その後の経済発展での下請け感が残っている
ここから、清時代の領土復権、世界制覇という事が究極の思い・・ではとの事。
これらの事の他に、
・自分が一番 ルールは自分で決めてかまわない。
・人を使うのが上手 (したたかな戦略で言葉巧みにすりすり・・)
という考えや、
上下関係では、日本人の忖度以上に強い繋がりがあり、
上(幹部)を賄賂で動かす事での優遇政策や、部下を使った特異な行動はあたりまえに行われる可能性があるため、
十分に注意が必要・・との話もあった。
(2)世界に対する政略
さらに、中国の戦略として、実際の関与があるかどうかは判らないが、したたかな外交や、その国での国内問題をうまく利用した政略が心配との事。
例えば
韓国の徴用工問題、慰安婦問題は『日本への圧力の代弁者』
・・本当は中国が受けたい事。究極の日本つぶし
北朝鮮の核開発、テポドン 『アメリカへ挑戦の代行者』
・・中国の世界の軍事制覇の目隠し。逆にアピール
韓国の防衛費負担問題 『アメリカの韓国から撤退推進の代弁者』
・・一帯一路戦略での太平洋への出口確保(北朝鮮から韓国)
ロシアのサハリン開発援助 『日本商社の後追い援助』
・・アメリカとの戦力拮抗
・・中国、ロシア連合軍での大陸防衛、一帯一路戦略
その他、オーストラリア、アフリカ、さらには中南米などでも国内問題へ何等か仕掛けている可能性もあるとの事で、中国が表面上動かなくても、関係した国が中国の世界戦略を手助けている事になっている事が懸念される
・・とも話していた。
アメリカのトランプ大統領が進めている『America Fast』は、これらの事態を抑止するための警告ではとも思っている・・との意見も彼から出て来た。先のオバマ政権で押さえきれなかった中国を『America Fast』の中で、全世界の
均衡を取るための大きな政策として進めているのではないか。
貿易赤字での中国の一方的な拡大の抑止と共に、強硬な対北朝鮮外交やカナダ、東ヨーロッパなどでの制裁の動きを進めている事もこの一環として見てはどうか・・
との事。メキシコとの壁は万里の長城を意識しての事であろうかとも皮肉っていた。
さらに、韓国に対しては、中国とのパイプが太くなる事を逆療法で進めたかった様であり、少し思惑は外れているが、アメリカとしては、北朝鮮、さらに、この裏にある中国との連携が断ち切れないないかともくろんだ結果、矛先が日本を向いてしまったような気がしているとも言っていた。
さらに、日本での政治が混乱している事については
野党 国会混乱扇動(森友、加計学園)『国の政策執行遅延策』
・・中国の世界戦略の目くらまし。IT 戦略遅延策等
消費税増税、電子決済システム『PAYPAY等を通じた人民元化』
・・中国のデジタル人民元戦略 世界基軸通貨確立の手助け
日本政府 国家IT化戦略、5G、空飛ぶ自動車『中国の手先化』
・・中国技術『中国製造2025』の最終仕上げ促進援助
沖縄、辺野古基地移設問題 『アメリカ軍事力 弱体化戦略』
・・中国の対アメリカ、太平洋、日本海制覇戦略の一環
日本国憲法 自衛隊問題議論『国防能力低減促進 意向拡大策』
・・中国の日本制覇戦略の一環 中国制空権の拡大
等、色々と起こった事が、もし、中国が意図的に議論のネタを仕掛け、政府や国会議員が、安易に情報戦略に乗せられているような事があるのであれば非常に危険との、仮説の話も持ち出してきた。
たしかに、ここ数年、国会のごたごたの間に、赤い旗の地図が拡大しているような気がしている。
何れにしても中国はしたたかである。全世界へ着々と足を踏み入れている。
この中で我々日本は何をすべきか、改めて考えさせられた。
これからもう少し、中国と言う国の動きを学び、日本としてどうすべきなのかを自分なりに考えてみたい。
『「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか』と言う本の紹介も受けたので、今読んでいるが、
『一帯一路一空一宙』が目標らしい。
<調査中 MEMO>
日経記事『中国遠洋海運集団 、ペルーの埠頭買収 「一帯一路」の拠点』
アルゼンチンに設置「宇宙基地」
南極「中山基地」近く氷床に永久空港建設
<中国の国家戦略>(外務省HP記載)
(1)2020年までにGDPと都市・農村住民の平均収入2010年の2倍
2021年(中国共産党結党百周年)までに
「ややゆとりのある社会」(「小康社会」)を全面的に実現
(2)2035年までに「小康社会」の全面的完成
「社会主義現代化」基本的に実現
2049年(建国百周年)までに
富強・民主・文明・和諧の美しい社会主義現代化強国を実現
の目標を揚げ、具体的な外交基本方針では
自らを「世界最大の途上国」と位置づけ,
中国の発展は他国の脅威とはならないとする「平和的発展」
を掲げている。
この中で
(1)国家主権(2)国家の安全(3)領土の保全
(4)国家の統一
(5)中国憲法が確立した国家政治制度
(6)経済社会の持続可能な発展の基本的保障を「核心的利益」
と位置づけ,断固として擁護し,各国に尊重するように求める
との記載がある。
<習近平政権>
「中華民族の偉大な復興」のため「特色ある大国外交」を進める
「人類運命共同体」や「新型国際関係」構築の推進といった
外交理念を掲げている他,
積極的なインフラ輸出等を「一帯一路」イニシアチブとして推進
<習近平が目指す「宇宙強国」>
米ソ宇宙競争時代以上の技術
国際宇宙ステーション(日米欧州とカナダ、ロシアで共同運用)
2025年に運用終了
中国宇宙ステーション 2021年か22年に運用開始
2016年中国軍制改革 宇宙「戦略支援部隊」
中国人民解放軍の主要統合インフラ
高分解能の偵察衛星や通信衛星、「北斗」(GPS)測位衛星
NHKスペシャル
『アメリカVS.中国“未来の覇権”争いが始まった』
『海亀族』
ソフトバンク 孫会長 『どこの国のために働いているのか?』
『でも、日本人はだれも、真剣に内容を見て、自分たちの将来へ当てはめていない』
『このままだと「中国製造2025」は、日本の終わりになるかもしれない』
『平成の始め、中国に建てた工場を捨て、逃げ帰った東大阪の部品工場を思い起こしてほしい』
正月明け、中国通の友人から、今後の中国の戦略について話を聞いた時の言葉である。
一帯一路/「中国製造2025」/宇宙戦略/基軸通貨/デジタル人民元 等々・・
月面への到達の技術的な高さや、南米や南極までの広がりまで
たくさんの情報を聞かされた。
新聞などでは点の情報でしか出てこないので、一つ一つネット情報や、報道、著書等から紐解いているが、あまりにも知らない事が多い。いや、知らされていない事も多いと感じた。
今朝もアルゼンチンで中国漁船が違法操業とのニュースが流れている。
こんな所にまで‥との驚きである。
あまり情報が出てこない中で、どんどん赤い旗が立っていっている。
メモを残し切れていないが、彼が話してくれた『中国の考えさせられる動き』で記憶に残していたものを、順不同であるが書き上げてみた。
一帯一路の地表到達地 アフリカ・中南米 → 南極
・ブラジル 穀物供給基地
・ぺルー 商用港 買収 → 軍港化
・アルゼンチン 中国『電波望遠鏡』→ 中国軍『宇宙基地』
・南極永久空港 建設
・チリ『サーモン』事業 買収
・第二パナマ運河
・南米高速鉄道施設 (アフリカ ケニア運行開始)
⇒高高度鉄道技術(アンデス越え、トンネル)
宇宙政策 ⇒ 一帯一路の究極到達地
・有人飛行船、ロケット打ち上げ技術
・月面制覇 ⇒ 地球の監視
・中国版 GPS『北斗』 ⇒ 独自地図網 (一帯一路~世界制覇)
・宇宙ステーション(2023年完成?)
⇒ 国際宇宙ステーション(アメリカ、ロシア、日本等 )引退
・衛星破壊戦略 ⇒ アメリカ(GPS) の無力化
アジア~ロシア戦略
・北朝鮮、韓国同盟化 中国~北朝鮮~韓国 鉄路開通
(北朝鮮⇒北京 北朝鮮⇔韓国)
韓国(釜山) から日本海、太平洋へ
⇒ 中国国内 ⇒ 釜山 (軍港化)
・サハリン計画 ⇒ 太平洋、北極海への出口確保
ロシア ムルマンスク、ウラジオストック 活用 ⇒ 北極航路
・タイ クラ海峡 運河計画 ⇔ 高速鉄道と交換条件
・『大湾区構想』・・日本進出企業の今後
アフリカ、ヨーロッパ ⇒ 一体一路化
・地中海制覇
ギリシャ・スペイン ⇒ 港、空港 運営権買収
・スエズ戦略(新カイロ移転)⇒ 中国援助
・アフリカ 鉄路計画 (エチオピア高速鉄道等)
・中国版 GPS対応 ⇒ 自動運転制覇
等々、世界的に『中国植民地化政策』が進行しているが、
もっと怖いのは、この裏にある
1)『デジタル人民元』『元基軸通貨化』
2)インフラのグローバルスタンダード化
そして
3) 日本を利用する影武者
まず最初の『デジタル人民元』は、現在国際的な取引は『ドル基軸』を『元基軸』で一気に進めるための策略・・ではとの事。
昨年中国は中国人民銀行(中央銀行)が6月末から「網聯」と呼ぶシステムを稼働させ。すべてのネット決済を網聯経由とするよう義務けたが、これが第一弾との事。
次に通貨としてコントロールするため、日本の銀行(みずほ等)が始める『J-Coin』の成功を見て組み合わせようとしているとの事。
この対応は、ビットコインなどの仮想通貨での予行演習で得た通貨管理システムや、日本でも始まったPAYPAYなどの電子決済システムを使って、『消えていく元を取り戻す』事らしい。
一例として話してくれた中に
中国へ出稼ぎをしているフィリピン人が、家族へ送金した『元』を取り戻す策との話があった。
良くは理解できない話ではあるが、フィリピンでアリババの通販サイトで物を買った場合、アリペイで支払いが可能であり、今はフィリピン側の通貨はG-キャッシュで、これがイギリスの交換所で『元』となるようであるが、どうもこの交換所が無くなるようである。
金融の話なのでもう少し勉強が必要であるが、アフリカ等の海外で、現地での支払いを『デジタル元』とし、電子決済で回収をするのが究極の目的の様である。
こうなると、発展途上国も、一旦支払のためにドルを保有する必要が無くなるのでは・・と難しい話を聞いてしまった。確かに、昔から東南アジアでの華僑の商売は『元』のお札で取引をされていると聞いたこともあるが。
いま中国が少し景気が不安定化する中で、投資と回収をうまく回す必要があり、これが最も急がれる策かもしれない。
中国が主導する『アジアインフラ投資銀行(AIIB)』もこの中での動きなのか。
そしてもう一つ、『デジタル人民元』を保証するものを政府としては確保する必要があり、一昨年位から『金』保有を進めているとの事。
よくわからない話なのでもう少し勉強を進めてみたいが、PAYPAYなどもルーツは中国であり、勝手に日本円が中国へ逃げていかなければいいが。
2点目の『インフラのグローバルスタンダード化』である。
昨年もこの友人から旅行前に宿題をもらっていた事項であるが、『直流送電』と『5G』の国際規格化である。
直流化送電については、すでにアフリカへの技術供与や鉄道網整備で制覇されつつある。
詳細調べた結果は別途MEMOを残すが、中国では遠距離送電のため、ロスなく送電するために高圧直流送電が優位との事でかなり採用されているようである。スイスのABBと言う著名な変圧器メーカーを買収しようとしたが、今年日立と提携するようである。日本でも北海道への送電や、周波数の異なる地域間での送電などでは重要な技術であり、今後、中国が主導し、国際標準化となると、日本はかなり遅れる事になるようである。
『5G』についてもHUAWEI事件はあるが、中国は着々とこの周辺を埋め尽くしており、今、アフリカなどで進めている通信基地整備もこれに対応できるだけの事は行っているようであり、ヨーロッパの『4G』はすでに『5G』で運用可能との事も出ているとの事。
自動運転車が町中を問題なく走るためにも、まずこの整備が急務であり、この友曰く、昨年のソフトバンク系の『端末一斉停電』は、何らかの切り替えなのでは・・と冗談めいたことも話していた。
何れにしてもインフラを『基準』で握られてしまうと、過去日本も電気製品が海外から流入するのを『規格』で阻止していたものが、逆にキーを握られ、輸出できなくなってしまうのでは・・と心配していた。
そして、最後の『日本を利用する影武者』である。
今の中国の発展は、バブルの頃からアメリカ、さらにはドイツや日本と言った先進国へ、新しい事を学ばせるため積極的に留学させ、そこで育った『海亀族』と言われるエリートが新しいものを開発しているが、さらなる上を考えるための策も打ってきているとの事。
アメリカは中国との関係をやはりきっちり見ているので、なかなかこれ以上の新しい技術を盗み出す事が難しくなっているが、日本とドイツはまだまだガードが弱いのではとの事。
逆に今日本が進めている、IoTを中心とした政府の動きが心配との事。
今、日本政府が国家強靭化政策等の新しい政策で進めている、IT化戦略、5G、空飛ぶ自動車、デジタル農業。
本当に日本として必要な事なのであろうか。
『中国の手先化』『中国の実験台』になっていないであろうか。
もし真に必要であり、具現化が出来てくれば、日本でのテスト成功を受けて、中国がいち早く世界を席巻するものを製造する力は持っている。逆に日本での量産化は難しいかもしれない。
これが中国が狙っている次世代技術『中国製造2025』の最終仕上げであり、中国国内では促進出来ない技術を日本で仕掛けて進めているような気もしているとの事。
国土交通省が進めている、『ドローン』を使った遠隔地配送や『空飛ぶ自動車』は、ドローン技術は現行中国がやや先行しているが、その応用となると日本がたけており、ここへ中国の息のかかったITメーカーが政府へ仕掛けている可能性もあり、『海亀族』以上に、『ちゃっかりパクリ』『量産、世界席巻』する事を心配していた。
先に書いた『デジタル通貨』も中国系の技術が入っているとも聞いているとの事。
さらに怖いのは、消費増税の中で政府が進めている『デジタル決済』『QR決済』との事。アリババなどの中国系で先行した所と紐ついている所は、情報網の中で、日本人も監視されることになるかもと言っている。
要するに、『日本人はあんまり周りを考えない安直な人間となってほしくない』が彼の主張であるが、
たしかに『IoT』『デジタル』『自動化』などの言葉が付くと弱いのかもしれない。
年初に話した時にはトヨタの動きも気にしていたが、トヨタとソフトバンクが手を結び、この裏にあるアリババや中国系ビックファンドとの関係、さらにはソフトバンクが資本を投じているアメリカの半導体メーカーNVIDIAへの影響力など、中国の自動運転などの技術推進の手先とならないか心配の様である。
それと、黒子の逆であるが『日本の商社』の放棄地や弱地の再開発である。これも色々な事例を話していたが、中国に多大な基盤を置く日本の商社の動きの裏をかいたり、情報先回りが得意との事。サハリンのガスなども、日本の商社があきらめかけていた所をうまく立ち回ったり、ブラジルなどの国への介入など、したたかとの事。逆にオーストラリアは梯子を外され、ドイツもやや危ういのではとも言っていた。
日本の大手企業も梯子を外されて、工場を捨てて帰る事にもなりかねないのではと心配していた。
これらの事象から、彼の結論の中では、「中国製造2025」の成功は、日本の終焉になるかもしれないとの事。
日本と言う国が、うかうかしていると、場合によっては、使うだけ使われ、そののち中国に取り込まれ、最悪、経済特区の一つになるかも ・・との極端な言も飛び出した。
今週から中国の政策を議論する全人代が開催されるが、この中で彼は『デジタル人民元』の採択が最も気になると言っていたが、どうなのであろうか。
最後にこれに対抗するため、もっと日本の国、政府や産業界は、
アメリカ トランプ大統領が唱ている『America Fast』と叫んでいる事をきっちりと理解し、『日本の国を守る』議論を始める事が喫緊の課題
・・・との熱い思いも示された。
そして、日本の個々人が、いや世界の国々も含め、今後の世界のあるべき姿を、再度、もっと真剣に考える必要があるのでは・・・との忠告もなされた。
彼の根底にある事は、昨年の春先に開催の全人代を受け、『中国/習近平体制/21世紀の植民地化構想』というMEMOで、中国が推進している『一帯一路』構想について書き残したが
今年も同じ事を繰り返し話していた。
本当に日本を愛しているからの事からであろう。
(1)中国という国(民族)の考え方
この警鐘を鳴らしている彼から、昨年前記ブログでも少し触れたが『中国』と言う国、民族の意識、根底に流れるものがどうなのか・・という事をあらためて聞かされた。
彼の少し偏見した見方かもしれないが『考え方、思い』で記憶に残った事がいくつかある。
・民族の基本的な考え方 ⇒『討伐』『蛮行』(根絶やしの考え?)
万里の長城 民族間の争い 攻め込まれないための策
他の民族から攻め込まれると民族消滅
・中国人の心の根底に流れるもの
・過去の遺恨(戦争等での)(対日本、対先進国)
表には出さないが、侵略されたとの思いが残っている
特に日本に対しては、韓国のように表には出さないが
『南京大虐殺』などの遺恨が根底にある
・上下関係(犬は物言わないが上下を決めてしっぽを振る・・との例え)
戦争での侵略、その後の経済発展での下請け感が残っている
ここから、清時代の領土復権、世界制覇という事が究極の思い・・ではとの事。
これらの事の他に、
・自分が一番 ルールは自分で決めてかまわない。
・人を使うのが上手 (したたかな戦略で言葉巧みにすりすり・・)
という考えや、
上下関係では、日本人の忖度以上に強い繋がりがあり、
上(幹部)を賄賂で動かす事での優遇政策や、部下を使った特異な行動はあたりまえに行われる可能性があるため、
十分に注意が必要・・との話もあった。
(2)世界に対する政略
さらに、中国の戦略として、実際の関与があるかどうかは判らないが、したたかな外交や、その国での国内問題をうまく利用した政略が心配との事。
例えば
韓国の徴用工問題、慰安婦問題は『日本への圧力の代弁者』
・・本当は中国が受けたい事。究極の日本つぶし
北朝鮮の核開発、テポドン 『アメリカへ挑戦の代行者』
・・中国の世界の軍事制覇の目隠し。逆にアピール
韓国の防衛費負担問題 『アメリカの韓国から撤退推進の代弁者』
・・一帯一路戦略での太平洋への出口確保(北朝鮮から韓国)
ロシアのサハリン開発援助 『日本商社の後追い援助』
・・アメリカとの戦力拮抗
・・中国、ロシア連合軍での大陸防衛、一帯一路戦略
その他、オーストラリア、アフリカ、さらには中南米などでも国内問題へ何等か仕掛けている可能性もあるとの事で、中国が表面上動かなくても、関係した国が中国の世界戦略を手助けている事になっている事が懸念される
・・とも話していた。
アメリカのトランプ大統領が進めている『America Fast』は、これらの事態を抑止するための警告ではとも思っている・・との意見も彼から出て来た。先のオバマ政権で押さえきれなかった中国を『America Fast』の中で、全世界の
均衡を取るための大きな政策として進めているのではないか。
貿易赤字での中国の一方的な拡大の抑止と共に、強硬な対北朝鮮外交やカナダ、東ヨーロッパなどでの制裁の動きを進めている事もこの一環として見てはどうか・・
との事。メキシコとの壁は万里の長城を意識しての事であろうかとも皮肉っていた。
さらに、韓国に対しては、中国とのパイプが太くなる事を逆療法で進めたかった様であり、少し思惑は外れているが、アメリカとしては、北朝鮮、さらに、この裏にある中国との連携が断ち切れないないかともくろんだ結果、矛先が日本を向いてしまったような気がしているとも言っていた。
さらに、日本での政治が混乱している事については
野党 国会混乱扇動(森友、加計学園)『国の政策執行遅延策』
・・中国の世界戦略の目くらまし。IT 戦略遅延策等
消費税増税、電子決済システム『PAYPAY等を通じた人民元化』
・・中国のデジタル人民元戦略 世界基軸通貨確立の手助け
日本政府 国家IT化戦略、5G、空飛ぶ自動車『中国の手先化』
・・中国技術『中国製造2025』の最終仕上げ促進援助
沖縄、辺野古基地移設問題 『アメリカ軍事力 弱体化戦略』
・・中国の対アメリカ、太平洋、日本海制覇戦略の一環
日本国憲法 自衛隊問題議論『国防能力低減促進 意向拡大策』
・・中国の日本制覇戦略の一環 中国制空権の拡大
等、色々と起こった事が、もし、中国が意図的に議論のネタを仕掛け、政府や国会議員が、安易に情報戦略に乗せられているような事があるのであれば非常に危険との、仮説の話も持ち出してきた。
たしかに、ここ数年、国会のごたごたの間に、赤い旗の地図が拡大しているような気がしている。
何れにしても中国はしたたかである。全世界へ着々と足を踏み入れている。
この中で我々日本は何をすべきか、改めて考えさせられた。
これからもう少し、中国と言う国の動きを学び、日本としてどうすべきなのかを自分なりに考えてみたい。
『「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか』と言う本の紹介も受けたので、今読んでいるが、
『一帯一路一空一宙』が目標らしい。
<調査中 MEMO>
日経記事『中国遠洋海運集団 、ペルーの埠頭買収 「一帯一路」の拠点』
アルゼンチンに設置「宇宙基地」
南極「中山基地」近く氷床に永久空港建設
<中国の国家戦略>(外務省HP記載)
(1)2020年までにGDPと都市・農村住民の平均収入2010年の2倍
2021年(中国共産党結党百周年)までに
「ややゆとりのある社会」(「小康社会」)を全面的に実現
(2)2035年までに「小康社会」の全面的完成
「社会主義現代化」基本的に実現
2049年(建国百周年)までに
富強・民主・文明・和諧の美しい社会主義現代化強国を実現
の目標を揚げ、具体的な外交基本方針では
自らを「世界最大の途上国」と位置づけ,
中国の発展は他国の脅威とはならないとする「平和的発展」
を掲げている。
この中で
(1)国家主権(2)国家の安全(3)領土の保全
(4)国家の統一
(5)中国憲法が確立した国家政治制度
(6)経済社会の持続可能な発展の基本的保障を「核心的利益」
と位置づけ,断固として擁護し,各国に尊重するように求める
との記載がある。
<習近平政権>
「中華民族の偉大な復興」のため「特色ある大国外交」を進める
「人類運命共同体」や「新型国際関係」構築の推進といった
外交理念を掲げている他,
積極的なインフラ輸出等を「一帯一路」イニシアチブとして推進
<習近平が目指す「宇宙強国」>
米ソ宇宙競争時代以上の技術
国際宇宙ステーション(日米欧州とカナダ、ロシアで共同運用)
2025年に運用終了
中国宇宙ステーション 2021年か22年に運用開始
2016年中国軍制改革 宇宙「戦略支援部隊」
中国人民解放軍の主要統合インフラ
高分解能の偵察衛星や通信衛星、「北斗」(GPS)測位衛星
NHKスペシャル
『アメリカVS.中国“未来の覇権”争いが始まった』
『海亀族』
ソフトバンク 孫会長 『どこの国のために働いているのか?』