拙宅に来たことのある人は、季節によってかなり趣の変わる庭をあきれてみていることでしょう。
その原因の一番大きいのがジンジャー。
春に枯れるので全部伐って肥料代わりにするんだけれど、夏の間に新しい芽がぐんぐん伸びて、今、高い物は3mを超えている。
それが庭のかなりの部分を占めてしまうので、他の植物に日が当たらなかったり……。
しかし、コイツを「処分」出来ないのは、花の美しさと香りなんだよねぇ。
というわけで、今年も、今夜から咲き始めました。
花より前に、一つ嬉しい贈り物が到着。
私には読めないので正確な「評価」は出来ないんだけれど、これは江戸の戯作者十返舎一九の作品の韓国語訳選集。
『근세일본의 대중소설가, 짓펜샤잇쿠 작품선집(近世日本の大衆小説家、十返舎一九作品選集)』ソミョン出版 2010
語彙索引を含め総ページ数372頁のハードカバー、三頁分の短い前書きのあと
滑稽本『東海道中膝栗毛』初編・後編(二編)
洒落本『廓意気地』
黄表紙『屈伸一九著』
合巻『色男大安売』
の四作品を掲載。
それぞれ画像・注釈つき。上に書いたように、語彙索引もある。
韓国語を生業にしている友人に“鑑定”していただいたところ、駄洒落まで苦労して説明してあるし、日本人でも既に分からなくなっている笑いのツボが注で説明されていて、結構面白い、とのこと。
そう、江戸戯作を授業で読んでも、日本の学生ですらもう、笑うところが解らないのだよね。
そういう意味で、この本をもう一度日本語訳してみるのも面白いかも知れない。
この本の著者(訳者)康 志賢(カン ジヒョン 강 지현)さんは、現在、国際日本文化研究センター客員外国人研究員として、来年八月まで京都在住。
本書の前に『근세일본의 대중문학-에도희작과 짓펜샤잇구연구(近世日本の大衆文学、江戸戯作と十返舎一九研究)』(全南大学校出版部 2009)という研究書も出版している、韓国に於ける多分唯一の十返舎一九研究者。
90年代に一九の読本と黄表紙を比較した論文があったので、国籍も性別も知らないまま読んではいた。
あとで知り合ってみると、前に少しだけ触れたように、彼女は静岡県の翻訳コンクールに応募したこともあるというので驚いたり。
以来、静岡の一九研究会の面々を含め、色々交流してきた。
そう言う人の仕事として、こういう本をいただけたのはホントに嬉しい。
イアンさんの半七や学位論文の『犬百人一首』ともども、翻訳コンクールゆかりの人たちがしっかり活躍して、江戸時代文学を世界に広めてくれているのも嬉しいことだ。
日本人研究者も、ナントカしなきゃね。
ともあれ、私はハングルが読めないので、休みが終わったら朴さん(最後の翻訳コンクール、韓国語部門優勝者)に読んで貰おう。
その原因の一番大きいのがジンジャー。
春に枯れるので全部伐って肥料代わりにするんだけれど、夏の間に新しい芽がぐんぐん伸びて、今、高い物は3mを超えている。
それが庭のかなりの部分を占めてしまうので、他の植物に日が当たらなかったり……。
しかし、コイツを「処分」出来ないのは、花の美しさと香りなんだよねぇ。
というわけで、今年も、今夜から咲き始めました。
花より前に、一つ嬉しい贈り物が到着。
私には読めないので正確な「評価」は出来ないんだけれど、これは江戸の戯作者十返舎一九の作品の韓国語訳選集。
『근세일본의 대중소설가, 짓펜샤잇쿠 작품선집(近世日本の大衆小説家、十返舎一九作品選集)』ソミョン出版 2010
語彙索引を含め総ページ数372頁のハードカバー、三頁分の短い前書きのあと
滑稽本『東海道中膝栗毛』初編・後編(二編)
洒落本『廓意気地』
黄表紙『屈伸一九著』
合巻『色男大安売』
の四作品を掲載。
それぞれ画像・注釈つき。上に書いたように、語彙索引もある。
韓国語を生業にしている友人に“鑑定”していただいたところ、駄洒落まで苦労して説明してあるし、日本人でも既に分からなくなっている笑いのツボが注で説明されていて、結構面白い、とのこと。
そう、江戸戯作を授業で読んでも、日本の学生ですらもう、笑うところが解らないのだよね。
そういう意味で、この本をもう一度日本語訳してみるのも面白いかも知れない。
この本の著者(訳者)康 志賢(カン ジヒョン 강 지현)さんは、現在、国際日本文化研究センター客員外国人研究員として、来年八月まで京都在住。
本書の前に『근세일본의 대중문학-에도희작과 짓펜샤잇구연구(近世日本の大衆文学、江戸戯作と十返舎一九研究)』(全南大学校出版部 2009)という研究書も出版している、韓国に於ける多分唯一の十返舎一九研究者。
90年代に一九の読本と黄表紙を比較した論文があったので、国籍も性別も知らないまま読んではいた。
あとで知り合ってみると、前に少しだけ触れたように、彼女は静岡県の翻訳コンクールに応募したこともあるというので驚いたり。
以来、静岡の一九研究会の面々を含め、色々交流してきた。
そう言う人の仕事として、こういう本をいただけたのはホントに嬉しい。
イアンさんの半七や学位論文の『犬百人一首』ともども、翻訳コンクールゆかりの人たちがしっかり活躍して、江戸時代文学を世界に広めてくれているのも嬉しいことだ。
日本人研究者も、ナントカしなきゃね。
ともあれ、私はハングルが読めないので、休みが終わったら朴さん(最後の翻訳コンクール、韓国語部門優勝者)に読んで貰おう。
感想が楽しみです。
是非静岡に来てください!