18時過ぎに、一通のメール。
差出人名は日本人の苗字として珍しくないもの、ひらがな三文字。
件名は「はじめまして。」
内容は
こんにちは!
私は言語文化学科に興味があるのですが、短歌や俳句なども研究対象となるんですか?
教えてください。
のみ。
私の返事。
言語文化学科の小二田です。
メールで問い合わせをしてくれるのは嬉しいのですが、
質問するためには、きちんと名乗り、自己紹介が必要ではないですか?
受験生なら「受験生です」で、名前や所属は隠すべきですし、「言語文化学科に興味がある」ひとは、受験生以外にも色々考えられます。
もう一度送信し直してください。
それから、「はじめまして」という件名はspamメールにもありますので、なるべく具体的な内容を書くことをおすすめします。
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
小二田誠二 KONITA Seiji
静岡大学 人文学部 言語文化学科 准教授
422-8529 静岡市駿河区大谷836
054-238-4511(faxはありません)
jjskoni@ipc.shizuoka.ac.jp
http://koneeta.hp.infoseek.co.jp/
http://blog.goo.ne.jp/koneeta/
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
受験生だとビビってしまうかなぁ、と少し心配もしたのだけれど、この時期、出願は済んでいるので、出願の判断材料としての問い合わせではないだろうと判断。
まぁ、受験生だとしても、こういう事はしっかりして欲しいのでね。
このブログでは何度も、問い合わせ方について書いてきたわけです。
私が学生の頃は手紙か電話しかなかったのでホントに大変でした。
基本、返信用封筒同封の封書。
もちろん手書きだし、何日もかかるし。
今はメールで楽なので、私も、面識のない人でもアドレスが判ればメールでお訊ねもしてしまうことがあります(電話は苦手なので、よほどのことがないとしない)。
いずれにしても、知らない人に物を訊く時のマナーというのはあるはずで、
それが、今回の返信に書いたような、最低限の自己紹介でしょう。
自分がどんな立場で、何のためにどういう事を知りたいのか。
一昨日の、番組制作会社の方、もうちょっと前のやっぱり番組制作会社の人、或いは、中学生君など、ちゃんとしていますよね。
中学生君はどうやらそういう指導もあったらしい。いいことだ。
もちろん、渦中の受験生の場合、もし、私が、何かしら判断する権限があったとしたら大変なので、この時期に本名まで明かされて問い合わせられたら、逆に「今は何もお答えしません」という返事になったと思いますが。
こういうコミュニケーションの作法というのが、すっかり失われているのが、ネット社会の困った一面だなぁ、と思っています。
ある種の「よそ行き」表現が出来ない。
レポートでも何でも文体が一緒。
こんな文章を書いている私でも、論文を書く時は多少固くしますんですのよ。
この辺、私の授業に出たら色々学べると思います。はい。
さて、そのうえで、この人は何ものなんだろう? と言う謎が残るわけです。
普通だったら受験生かな、と思うんですが、上にも書いたように、もう出願期間は過ぎているので、今まさに受験、と言う人がこのタイミングで訊いてくることにどんな意味があるのか不明。
それなら2年生以下の若い人?
来年度以降の受験を考えてるとか。
むーーーん。
現役の学生で、コース選択とか、或いは学科・学部変更希望とかも、ありそうですが、タイミング的にはもう遅い。
社会人で、4月から科目等履修生とか、開放授業の受講がしたいんだったらもっと具体的に授業内容に踏み込んでくるでしょうし……。
そもそも、質問の内容も、学科についてどの程度の情報があってのことなのかよくわからない。授業では短歌や俳句の事はあまりやられていないけれど、研究対象にならない日文って、考えにくい。
むーーーー。
他にどんな可能性があるでしょうね?
何はともあれ、返事を送って1時間半。
まだ、その返事はありません。
そういえば、中学生君はその後どうなったかなぁ。
差出人名は日本人の苗字として珍しくないもの、ひらがな三文字。
件名は「はじめまして。」
内容は
こんにちは!
私は言語文化学科に興味があるのですが、短歌や俳句なども研究対象となるんですか?
教えてください。
のみ。
私の返事。
言語文化学科の小二田です。
メールで問い合わせをしてくれるのは嬉しいのですが、
質問するためには、きちんと名乗り、自己紹介が必要ではないですか?
受験生なら「受験生です」で、名前や所属は隠すべきですし、「言語文化学科に興味がある」ひとは、受験生以外にも色々考えられます。
もう一度送信し直してください。
それから、「はじめまして」という件名はspamメールにもありますので、なるべく具体的な内容を書くことをおすすめします。
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
小二田誠二 KONITA Seiji
静岡大学 人文学部 言語文化学科 准教授
422-8529 静岡市駿河区大谷836
054-238-4511(faxはありません)
jjskoni@ipc.shizuoka.ac.jp
http://koneeta.hp.infoseek.co.jp/
http://blog.goo.ne.jp/koneeta/
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受験生だとビビってしまうかなぁ、と少し心配もしたのだけれど、この時期、出願は済んでいるので、出願の判断材料としての問い合わせではないだろうと判断。
まぁ、受験生だとしても、こういう事はしっかりして欲しいのでね。
このブログでは何度も、問い合わせ方について書いてきたわけです。
私が学生の頃は手紙か電話しかなかったのでホントに大変でした。
基本、返信用封筒同封の封書。
もちろん手書きだし、何日もかかるし。
今はメールで楽なので、私も、面識のない人でもアドレスが判ればメールでお訊ねもしてしまうことがあります(電話は苦手なので、よほどのことがないとしない)。
いずれにしても、知らない人に物を訊く時のマナーというのはあるはずで、
それが、今回の返信に書いたような、最低限の自己紹介でしょう。
自分がどんな立場で、何のためにどういう事を知りたいのか。
一昨日の、番組制作会社の方、もうちょっと前のやっぱり番組制作会社の人、或いは、中学生君など、ちゃんとしていますよね。
中学生君はどうやらそういう指導もあったらしい。いいことだ。
もちろん、渦中の受験生の場合、もし、私が、何かしら判断する権限があったとしたら大変なので、この時期に本名まで明かされて問い合わせられたら、逆に「今は何もお答えしません」という返事になったと思いますが。
こういうコミュニケーションの作法というのが、すっかり失われているのが、ネット社会の困った一面だなぁ、と思っています。
ある種の「よそ行き」表現が出来ない。
レポートでも何でも文体が一緒。
こんな文章を書いている私でも、論文を書く時は多少固くしますんですのよ。
この辺、私の授業に出たら色々学べると思います。はい。
さて、そのうえで、この人は何ものなんだろう? と言う謎が残るわけです。
普通だったら受験生かな、と思うんですが、上にも書いたように、もう出願期間は過ぎているので、今まさに受験、と言う人がこのタイミングで訊いてくることにどんな意味があるのか不明。
それなら2年生以下の若い人?
来年度以降の受験を考えてるとか。
むーーーん。
現役の学生で、コース選択とか、或いは学科・学部変更希望とかも、ありそうですが、タイミング的にはもう遅い。
社会人で、4月から科目等履修生とか、開放授業の受講がしたいんだったらもっと具体的に授業内容に踏み込んでくるでしょうし……。
そもそも、質問の内容も、学科についてどの程度の情報があってのことなのかよくわからない。授業では短歌や俳句の事はあまりやられていないけれど、研究対象にならない日文って、考えにくい。
むーーーー。
他にどんな可能性があるでしょうね?
何はともあれ、返事を送って1時間半。
まだ、その返事はありません。
そういえば、中学生君はその後どうなったかなぁ。
面接で何訊かれるのか、何喋ろうか、リサーチとか???
んんんん。
でも、それにしても不思議な質問ではあるなぁ。