コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

鑑賞初め

2009-01-05 14:51:33 | 
今年の芸術鑑賞はじめは、日下さんの個展でした。
昨日初日に行ってきました。

まぁ、めでたい絵柄もあって、年始めには良いかな、と。

日下文 日本画展「これからの星たちへ」
  ~1月11日(日)アートカゲヤマ画廊(藤枝)

日下さんの絵については、前にも書いたことがあります
で、その時に感じたある種の違和感は、正直の所まだ拭い去ることが出来ないままなのです。

どんな芸術でも、或いは論文でも、万人が良いと思う物なんてあるわけがないし、それで生きていこうと思ったら、「商品価値」を意識しないわけにはいかない。

私のように、月給取りになってしまえば、かなり気楽に好きな研究が出来るのは確かだけれど、それでも、科研やらなにやら、受けの良い研究というのを全然無視するわけにはいかないのだし。

それにしても。
失礼な言い方なのは承知で「力のある人」なんだから、小さくまとまらないで欲しいと願うばかり。
古典模写から学ぶことは沢山あると思う。
その上で、古典の志していたことと、日下文が、どう切り結ぶのか。
そういう緊張感のある作品に期待しています。

なにはともあれ、2/15、涅槃会にはまた龍華寺で。


さて、今年の正月二日、六時間半テレビ見続けという、近年まれに見る暴挙に及んでしまいました。

「夢の美術館 江戸の名画100選」(BShi)

実家にいたので、NHKのBSハイビジョン放送が見られたというわけです。

この番組はシリーズらしく、既に色々“百選”が放送されている模様。
で、今回は江戸絵画。
まぁ、好物です。

詳しくはリンク先参照、と言うことで、さしあたり、100作品のリストだけ。


001 冨嶽三十六景/ 葛飾北斎
002 風神雷神図屏風/ 俵屋宗達
003 動植綵絵/ 伊藤若冲
004 二条城二の丸御殿障壁画/ 狩野探幽ほか
005 狩野探幽像/ 伝 桃田柳栄
006 雪中梅竹遊禽図襖/ 狩野探幽
007 梅に山鳥図襖/ 狩野山雪
008 老梅図襖/ 狩野山雪
009 雪汀水禽図屏風/ 狩野山雪
010 獺図/ 狩野探幽
011 春秋花鳥図屏風/ 土佐光起
012 枯木鳴鵙図/宮本武蔵
013 花木真写/ 近衞家熈
014 枯木梟図/ 徳川家光
015 燕子花図屏風/ 尾形光琳
016 鶴下絵三十六歌仙和歌巻 / 俵屋宗達・本阿弥光悦
017 蓮池水禽図/俵屋宗達
018 八橋図屏風/尾形光琳
019 吉野山図屏風/ 渡辺始興
020 松島図屏風/俵屋宗達
021 蔦の細道図屏風/ 俵屋宗達
022 夏秋草図屏風/ 酒井抱一
023 四季花鳥図巻/ 酒井抱一
024 朝顔図屏風/鈴木其一
025 夏秋渓流図屏風/ 鈴木其一
026 秋夜図/ 谷文晁
027 群鶴図屏風/鈴木其一
028 十二ヶ月花鳥図/ 酒井抱一
029 達磨図/ 白隠慧鶴
030 指月布袋図/仙義梵
031 ○△□/ 仙義梵
032 浄瑠璃物語絵巻/ 岩佐又兵衛
033 婦女遊楽図屏風/ 伝 岩佐又兵衛
034 山中常磐物語絵巻/ 岩佐又兵衛
035 十便十宜帖/ 池大雅・与謝蕪村
036 凍雲篩雪図/浦上玉堂
037 鳶鴉図/ 与謝蕪村
038 瀟湘八景図屏風/ 池大雅
039 見返り美人図/ 菱川師宣
040 衝立のかげ/菱川師宣
041 風流四季哥仙 二月 水辺梅/ 鈴木春信
042 美南見十二候 六月/ 鳥居清長
043 婦人相学十躰 ポッピンを吹く娘/ 喜多川歌麿
044 洛中洛外図屏風/ 作者不詳
045 四条河原図屏風/ 作者不詳
046 彦根屏風/ 作者不詳
047 湯女図/ 作者不詳
048 市川団十郎の竹抜き五郎/ 鳥居清倍
049 大谷鬼次の奴江戸兵衛/ 東洲斎写楽
050 市川鰕蔵の竹村定之進/ 東洲斎写楽
051 市川鰕蔵の暫/ 歌川国政
052 歌撰恋之部 物思恋/ 喜多川歌麿
053 雪中相合傘/鈴木春信
054 当時三美人/ 喜多川歌麿
055 坐鋪八景/ 鈴木春信
056 鎮西八郎為朝図/ 葛飾北斎
057 松本幸四郎の加古川本蔵と松本米三郎の小浪/ 東洲斎写楽
058 江戸名所風俗図巻/ 菱川師宣
059 諸国滝廻り/ 葛飾北斎
060 東海道五拾三次之内/ 歌川広重
061 名所江戸百景/ 歌川広重
062 吾妻橋下納涼図/ 鳥居清長
063 北斎漫画/ 葛飾北斎
064 画本虫撰/喜多川歌麿
065 画図百鬼夜行/ 鳥山石燕
066 相馬の古内裏/ 歌川国芳
067 幽霊図/ 円山応挙
068 みかけはこはゐがとんだいい人だ/ 歌川国芳
069 荷宝蔵壁のむだ書/ 歌川国芳
070 鳥獣花木図屏風/ 伊藤若冲
071 野菜涅槃図/伊藤若冲
072 石灯籠図屏風/ 伊藤若冲
073 商山四皓図屏風/ 曾我蕭白
074 雲龍図/ 曾我蕭白
075 雪松図屏風/円山応挙
076 氷図屏風/ 円山応挙
077 白梅図屏風/ 呉春
078 大乗寺障壁画/ 円山応挙と弟子たち
079 寒山拾得図/長沢蘆雪
080 虎図襖/ 長沢蘆雪
081 播州皿屋敷 鉄山下屋敷/ 絵金
082 葡萄図/ 立原杏所
083 双鰻図/ 林十江
084 自画像/ 岡田米山人
085 兔道朝暾図/ 木米
086 亦復一楽帖/ 田能村竹田
087 西洋婦人図/ 平賀源内
088 不忍池図/小田野直武
089 燕子花にナイフ図/ 佐竹曙山
090 両国橋図/ 司馬江漢
091 墨堤観桜図/ 亜欧堂田善
092 人の一生/ 川原慶賀
093 大樹寺本堂障壁画/ 冷泉為恭
094 源氏物語子の日図屏風/ 狩野晴川院養信
095 五百羅漢図/ 狩野一信
096 紅白梅図屏風/ 尾形光琳
097 夕顔棚納涼図屏風/ 久隅守景
098 鷹見泉石像/ 渡辺崋山
099 群仙図屏風/ 曾我蕭白
100 夜色楼台図/ 与謝蕪村


組み物の場合、全部と言うわけにはいかないし、版画の場合は最善のモノかどうか怪しいにしても、少なくとも実物見たことあるぞ、と言うのが七割超えているのは、曲がりなりにも近世専門として許されますかねぇ。
甘い?


しかし、障壁画でも、はずして展示してしまうのは如何なものかと思いながら、そうでもしなければ見られないモノも見て居るんだからありがたい。


それにしても、こういうリストをみると自分の好みの傾向、得手不得手が見えてきて面白い。
なんにしても、正月早々とても勉強になりました。



日下さんの絵は見てしまったけれど、去年に続き、有料鑑賞はじめは応挙の雪松図屏風の予定。
ハイビジョンだろうが何だろうが、あの絵のアウラは伝わらない。

また匂い袋買ってこよう。

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