小関順二公式ブログ

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フェルナンデスの二盗に見る楽天の元気さ

2012-06-28 11:36:26 | 2012年プロ野球観戦

◇6月27日(水曜日)
楽天5-4日本ハム

 6/26の日本ハム対楽天戦はいつもと見る場所が異なり、バックネット裏でもかなり三塁側寄りだった。そのため、打者走者の一塁到達の瞬間を見る感覚が、それ以前とだいぶ変わった。目を凝らし、押し間違いがないようにいつも以上に真剣に見たが、その表示結果に自信がない。なぜなら、日本ハム、楽天ともに、他球団にくらべて各塁到達タイムが速かったのだ。
「一塁到達4.3秒未満、二塁到達8.3秒未満、三塁到達12.3秒未満」が私の中にある全力疾走基準タイムで、それをクリアする選手が日本ハム、楽天ともに6人(7回)もいた。たとえば、6/22~6/24に行われた西武対オリックス3連戦、両球団のタイムクリア回数は次のようなものだった、
 6/22 西武2人2回、オリックス1人1回
 6/23 西武1人1回、オリックス1人1回
 6/24 西武3人3回、オリックス1人1回
 セ・パ他球団も多少の上下動はあっても、走らないということでは大して変わらない。それが6人7回である。ストップボタンを押すのが早すぎたんだよ、と内なる声があざ笑うようだった。そこで昨日(6/27)、再び東京ドームにやって来て、ストップウォッチをカチカチ押すことにした。そしてその結果は――
 日本ハム4人5回、楽天5人6回
 明らかに他球団より速い。前日の計測結果は間違いではなかったのだ(嬉しい!)。タイムクリアを果たした選手は次の通りだ。
■日本ハム
 1番糸井嘉男[3]二ゴロ3.98秒[5]三ゴロ4.10秒
 2番杉谷拳士[2]二ゴロ4.10秒
 6番陽 岱鋼[4]遊ゴロ4.16秒
 9番飯山裕志[1]三ゴロ4.23秒
■楽天
 1番聖澤 諒[1]二失3.97秒
 2番銀  次[1]投安打4.19秒
 3番松井稼頭央[2]三安打4.20秒
 7番鉄  平[3]投バント4.15秒
 9番藤田一也[3]遊ゴロ4.15秒[4]投ゴロ4.08秒
 前日は彼ら以外にも日本ハム⇒田中賢介、大野奨太が、楽天⇒中島俊哉、岡島豪郎がタイムクリアを果たしている。この走る姿はもちろん、両チームの充実度を物語っている。それを象徴するのが楽天・フェルナンデスだと私は思っている。
 6/26の第1打席、左前打を放ったときの一塁到達が4.67秒とフェルナンデスにしては速く、おや?と思った。第3打席は遊撃併殺ゴロで6.04秒と噴飯ものの遅さで変わっていないと思ったが、翌6/27、変身は本当だったと納得するプレーがあった。
 第3打席中前打を放ったあと、何と二盗を敢行して楽々セーフを勝ち取ったのだ(資料を見ると昨年も3回成功させている)。さらにそのあと、低めのワンバウンド球を日本ハムの捕手・鶴岡慎也がはじくスキを突いて三塁を陥れようと走る。私はセーフと思ったが、ジャッジはアウト。紙一重のタイミングだった。
 このフェルナンデスの走塁に代表されるように、今の楽天は乗りに乗っている。ここまで1つの引き分けを挟んで4連勝。俄然パ・リーグの台風の目になってきた。

※6/24~26の西武対オリックス3連戦、6/27の日本ハム対楽天戦の観戦記は公式ホームページ(http://kosekijunjihomepage.com/)に掲載しています。


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