コタロウとママのつれづれ日記

パピヨンコタロウとママの日々のあれこれ
そしてコタロウが命いっぱい生きた記録です。

お空へ駆けて行った日のこと

2024-03-20 | 日記

2月24日

朝、カサカサという音で目が覚める。

時計を見ると5時58分だった。もう起きなきゃ。

目覚ましは6時にしていた。コタロウが来たのかなと思った。

もう起きる時間だよって起こしてくれたのかなって。

カーテンを開けると青空。神様ありがとうございます。

今日はコタロウが青空を駆けていくことができそうです。

窓の結露を拭いてお湯を沸かし歯磨きをし洗濯機を回して、

白湯を飲みながらソファに座り、コタロウとお話をする。

今朝はささみを茹でて、スープご飯を作ってあげよう。

 

コタロウは今日もあの日と変わらぬ姿で横になっている。

コタロウの姿を見られるのは今日が最後なのだと思うとやっぱりさびしい。

もうコタロウに触れることができなくなるのだと思うと離れがたい。

さびしい。さびしい。

 

コタロウにスープご飯をあげて私も朝ごはん。

今日はコタロウをちゃんとお見送りしないとだからしっかり食べた。

かかりつけの動物病院にコタロウのことを電話する。

タイミングが合わなくてご連絡が今日になってしまった。

8時半、妹が家に来る。両親は9時半に到着。

コタロウにお別れを言ってくれて、私のエンゼルケアを褒めてくれた。

10時15分、お迎えの車が来る。母は車に乗るのがとても大変だった。

私は助手席にコタロウの棺を抱いて窮屈に座った。

あやすように棺を撫でたりポンポンとしたりしながら霊園に向かう。

霊園に着くと、祭壇にコタロウを安置してお焼香。

それから新しく用意したお花でコタロウを飾ってあげて最後のお別れをする。

 

コタロウを待っている間、私は外に出て空を見上げていた。

青い空に白い雲がぽっかりと浮かんでいた。

コタロウはこの青い空を元気に駆けて行けたかな。

 

1時間ちょっとして案内されると、

台にはコタロウのお骨が頭から尻尾まできれいに並べられていた。

それを見て私は心底ホッとして緊張の糸が切れて、大泣きしてしまった。

私の、コタロウへの最期のお勤めをしっかり果たせたと思った。

丁寧に焼いてくださってありがとうございました。

お骨上げは、コタロウの骨は小さくてもろいからお箸でなく指でも、と言われ

私は指でコタロウの骨を骨壷の中に収めた。

 

お昼はやはり混んでいて、両親にはお寿司を持って帰ってもらった。

妹は20時近くまでいてくれていろいろな話を久しぶりにした。

コタロウがいないくて可愛い邪魔が入らないでいっぱい話せるねなんて話した。

妹が帰って一人になると急にさびしくなった。

自分が空っぽになったように力が抜けた。

これからどうやって生きていこうか。

 

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23日のこと

2024-03-20 | 日記

2月23日

今日がコタロウと一緒に過ごせる最後の日。

目覚めると10時過ぎ。昨日はベッドに入ったのが3時過ぎだった。

今日も雨。冷たい雨だ。今年の冬一番の窓の結露。

コタロウを撫でて保冷剤を取り替え、歯磨きしてお湯を沸かし、

窓の結露を拭いて洗濯機を回す。ご飯を炊く。

鮭を焼いてコタロウにおすそ分けをして、ご飯を食べる。

 

今日のコタロウも、あの日から変わらずとてもきれいで穏やかで

安らかで、可愛いままだ。

 

洗濯もあと一回で終わる。コタロウの匂いがなくなってしまうのに

私は何を急いでこんなに一生懸命洗濯しているのだろうと思っていた。

・・・そっか、コタロウの共犯だ。

コタロウが粗相すると、「もう!」とか言いながら片付けていたけど、

体調が悪くて粗相しちゃった時などはベッドやカーペットをササッと取り替えて、

「ほ~ら、もうなかったことにした。ママは共犯だからね~」と声をかけていた。

最期まで自分でトイレに行こうとしていたコタロウ。

自分で行けなくなってどんなにか嫌だったろう。

そんなコタロウの共犯に私はなりたかったんだ。

「汚しちゃった」ってコタロウが思わないように、

コタロウのプライドを守りたかった。何もなかったことに、ママはしたかった。

キレイな部屋でコタロウに気持ちよく休んでほしかったのよ。

なかったことにしたよ、コタロウ。

 

大切に過ごさなくてはいけないコタロウとの最後の日。

気がつくともう14時過ぎ。

今の私の一番の気がかりは明日のコタロウの火葬。

コタロウを丁寧に扱ってもらえるか、きれいに焼いてもらえるか、

そればかり心配している。

一つの後悔もなく気持ちよく見送ってあげられますように。

そうできるよう、ママはがんばるつもり。

 

お友達と妹からコタロウへお花が届く。

妹がつけてくれたメッセージを見て泣いてしまった。

コタロウのこと、よくわかってくれていたね。どうもありがとう。

妹にお花のお礼と、明日は両親のことをよろしくお願いしますとメールする。

私はコタロウに専念させてね。

 

今日また霊園に電話して気になることを聞いてみる。

送迎車を聞いたら、車高が高めで母がゆったり座れそうで安心した。

葬儀の流れもなんとなくわかった。

今日になって明日の昼食の用意しなきゃと気づく。葬儀が終わったらお昼過ぎだ。

うっかりしてたよ~。

出かけて、両親がゆっくりできそうなお店をお店を探すけど、

土日でランチを予約できるお店が無かった~。

当日電話で混み具合を聞くことになった。

土曜だからどこも混むだろうな・・・。入れるといいな。

 

玄関に出してあるバギーをたたむ。

シューズクローゼットを開けるとコタロウのものがいっぱいでまた涙が出る。

物入れはどこを開けてもコタロウのものがあってそのたびに泣いてしまう。

 

コタロウへ手紙を書く。棺を開けてコタロウとお話をする。

触れると、コタロウは冷たいけれど柔らかい被毛で、穏やかな顔で横になっていて

ずっとこのままでも大丈夫なんじゃないかって、

火葬なんてしないでそばにいられるんじゃないかって思ってしまう。

動かなくても、ご飯を食べなくても、私を見つめ返してくれなくても、

それでもコタロウの姿がそばにあったらどんなにかいいだろう。

明日、コタロウの身体がなくなって、姿を見ることができなくなったら

私はどうなってしまうのだろう。


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