2月24日
朝、カサカサという音で目が覚める。
時計を見ると5時58分だった。もう起きなきゃ。
目覚ましは6時にしていた。コタロウが来たのかなと思った。
もう起きる時間だよって起こしてくれたのかなって。
カーテンを開けると青空。神様ありがとうございます。
今日はコタロウが青空を駆けていくことができそうです。
窓の結露を拭いてお湯を沸かし歯磨きをし洗濯機を回して、
白湯を飲みながらソファに座り、コタロウとお話をする。
今朝はささみを茹でて、スープご飯を作ってあげよう。
コタロウは今日もあの日と変わらぬ姿で横になっている。
コタロウの姿を見られるのは今日が最後なのだと思うとやっぱりさびしい。
もうコタロウに触れることができなくなるのだと思うと離れがたい。
さびしい。さびしい。
コタロウにスープご飯をあげて私も朝ごはん。
今日はコタロウをちゃんとお見送りしないとだからしっかり食べた。
かかりつけの動物病院にコタロウのことを電話する。
タイミングが合わなくてご連絡が今日になってしまった。
8時半、妹が家に来る。両親は9時半に到着。
コタロウにお別れを言ってくれて、私のエンゼルケアを褒めてくれた。
10時15分、お迎えの車が来る。母は車に乗るのがとても大変だった。
私は助手席にコタロウの棺を抱いて窮屈に座った。
あやすように棺を撫でたりポンポンとしたりしながら霊園に向かう。
霊園に着くと、祭壇にコタロウを安置してお焼香。
それから新しく用意したお花でコタロウを飾ってあげて最後のお別れをする。
コタロウを待っている間、私は外に出て空を見上げていた。
青い空に白い雲がぽっかりと浮かんでいた。
コタロウはこの青い空を元気に駆けて行けたかな。
1時間ちょっとして案内されると、
台にはコタロウのお骨が頭から尻尾まできれいに並べられていた。
それを見て私は心底ホッとして緊張の糸が切れて、大泣きしてしまった。
私の、コタロウへの最期のお勤めをしっかり果たせたと思った。
丁寧に焼いてくださってありがとうございました。
お骨上げは、コタロウの骨は小さくてもろいからお箸でなく指でも、と言われ
私は指でコタロウの骨を骨壷の中に収めた。
お昼はやはり混んでいて、両親にはお寿司を持って帰ってもらった。
妹は20時近くまでいてくれていろいろな話を久しぶりにした。
コタロウがいないくて可愛い邪魔が入らないでいっぱい話せるねなんて話した。
妹が帰って一人になると急にさびしくなった。
自分が空っぽになったように力が抜けた。
これからどうやって生きていこうか。
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