コタロウの最期の8日間、そして葬儀の24日までの計11日間で
「これはコタロウの計らいかな」と思ったことがいくつかあった。
それとも、神様の計らいか。
どれもとても些細なことで、ただ私がそう思っただけのことなのだけど
それらのことで私はとても救われたし、
そのおかげで、この11日間を今になって振り返ると、後悔の気持ちはない。
コタロウは最期、ありったけの力を振り絞って
私がコタロウとお別れをする気持ちができあがるまでの時間をくれた。
コタロウにはしんどい思いをさせてしまったけど、
私にゆっくりとお別れする時間をくれたコタロウに
心からありがとう。
コタロウは患った病気からしたらあり得ないほど私に看病させることがなくて
最期までしっかり食べてトイレも自分でしていた。
でも、最期の最期の数日、私に介護らしいことを少しだけ、させてくれた。
コタロウがとてもしんどそうで、安楽死の決断をした日は病院がお休み。
それでも電話をしようとするとコタロウは深い息で寝るようになって電話を思いとどまった。
私がコタロウの命の時間を決める。
コタロウは、私にそれをさせないようにしてくれたのだと思う。
思えば最初の重篤発作の日も病院がお休みだった。
病院に駆け込んでいたらコタロウとのお別れの時間がもっと早かったかもしれない。
そして、本当にありがたいことにコタロウを看取ることができた。
そのタイミングはワンちゃんが決めるもので、もしも一緒の時でなかったなら
それは「ひとりでそっといかせてね」ということなのだと思っていて
だから、コタロウとの8日間もずっと「コタロウのタイミングでいいんだからね」
と話しかけていた。
でも、本心ではコタロウを看取れたらいいなと思っていたから、
私の望みを叶えてくれて、本当にありがとう。
コタロウが体とお別れした日は、翌々日が友引だったから葬儀は3日後にした。
コタロウと過ごせる日が1日増えた。
お花を買いに出かけたらお店がどこもお休みで買えずに帰り、
その晩はコタロウを棺に入れずにベッドに寝かせて
どこからでもコタロウと目が合う一晩を過ごせた。
コタロウが体とお別れした日から葬儀までの3日雨が降り続いた。
これを涙雨というのだろうかと思った。
おかげでコタロウをバギーに乗せ、一緒にお出かけした場所を巡ろう
などという私の暴挙を防ぎ、静かに時を過ごせた(これは神様の計らいかな)
コタロウも、それまでいっぱいがんばったからゆっくりさせてよ
と思ったかもね。
この3日間は今までの春のような暖かさから冬に戻ったような寒い日だった。
コタロウの身体を冷やした方が良かったから、ありがたかった。
エアコンもつけずにヒーターで私だけ暖まり、室温17℃で過ごした。
そして、葬儀の日は一転、快晴 さすが晴れ男コタロウ
両親も来てくれていたから、晴れで本当に助かった。
最期はきれいなお骨にしていただけて、心底ホッとした。
私が後悔しないように、最期の日々では後悔しないように
コタロウがいろいろと取り計らってくれたのよね。
その一つ一つを思い出しては
ありがとう ありがとう とコタロウに話しかけています。
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