ごきげん練習帳 〜自分トリセツの作り方〜

自分と人生を楽しむための”セルフ・コーチング”ノート

ドナルド・キーン氏の講演を聞いて

2013年07月18日 | ●心のごはん(本、映画・演劇、音楽・美術…)

 

 


昨日は、早稲田大学の大隈講堂で行われた

ドナルド・キーン氏の講演を聞いてきました。
 






「最後に、若い人たちが文楽を楽しむためには?」という

司会者からの問いに答えて、氏、曰く。


「若いときから近松や西鶴の作品を読むことです。

読んでいれば、自然に観たくなります。

聞いたところによると、最近、高校では、

西鶴の作品が読まれないとか。

理由の一つは、"遊郭"といった言葉などが

出てくるからだそうです。

そんなこと言っても、みんな、テレビは自由に見ている。


高校の先生としてではなく、文学の先生として、

ぜひ、教えてほしい」



最後の「文学の先生として」の一言、響きました。


教師は、教育者であるとともに、

自分の教える学問を愛するものであってほしいと、

私も常々思ってきました。



キーン氏、1922年、ニューヨーク市生まれ。

いまだにかくしゃくとして、頭脳明晰。

70年以上も日本文学、演劇、文化……を愛し続け、

日本人の私たちに、その素晴らしさを語り続けてくれています。


どうぞ、まだまだお元気でいらしてください。


※展示は、演劇博物館にて、8月4日まで。
 詳細は→こちらへ。


 


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