台風がいってから、めっきり秋らしく涼しくなりました。
この3連休は、皆様、どう過ごされましたか?
私は、昨日の秋分の日、
お手伝いもあって
「コーチングフェスタ2013」なるイベントに
行ってきました。
どのプログラムもほんとに魅力的で、
すべてを見て回れないことが残念至極。
そんななかではありましたが、
昨日、一つの大切なものを手に入れてきました。
それはまさに「視点のシフト」でした。
コーチングで個人に対して行っていることは、
個人に対してでなくても同じではないか、
と、そう気づいたのです。
コーチングでは、クライアントさんのありたい姿を
ゴールに置きます。
クライアントさん自身がどうなりたいのか、
どうしたいのか、
どうあるのがいいと思うのか。
まずは、それありきです。
コーチがすることは、そのゴールをできる限り明確に描く
お手伝いをすること。
そして、そこまで、どうやって行くのかを考えることを
お手伝いすること。
そして、そのための行動をサポートすること。
その間、クライアントさんが
AかBか、二者択一に陥って悩んでいたら、
CというものやDというものも、
あるいはA'やB'もあるよ、
といって、選択肢を広げるお手伝いをしたりします。
あなたは、こうしたいって口では言ってるけど、
どうも、そうは感じられないよ、と
フィードバックしたりします。
したくてもできない、というなら、
できない理由の根っこにある
怖れなどの不安を取り除くにはどうするかを
考えます。
そして、そうしたブレーキをはずす手伝いをします。
で、結局、何をしているかと言えば、
「で、あなたはどうしたいの?」
「どこに行こうとしているの?」
「何を選ぶの?」
「実際に何をするの?」
という問いかけと、行動のサポートです。
クライアントさんが、常にゴールを見失わず、
ゴールに向って行動することを手伝うのです。
もちろん、時には、ゴールそのものが
変更になることもあります。
やってみたら、これじゃなかった、ということだって、
大いにあるからです。
でも、北海道に行くのか、沖縄に行くのか、
羽田に行くのか成田に行くのか、
それをいったん決めないことには、
行動はできないのです。
そんなことを、主に個人に対してやっているコーチですが、
こうした考え方自体は、
個人でなくても、当てはまるはずだということを
昨日は思ったのです。
ゴールが必要なことは、I が We になったとしても、
変わらないんじゃないか。
私たちの住む社会には問題は山積している。
いつだって。
でも、問題があるから、難しいから、
だから何もできないと諦めるのか?
そういうわけにはいきません。
今私たちが享受している乗り物だって、電話だって、
音楽プレーヤーだって……
なんとなく出来上がったわけではなく、
そういうものを作るんだ、きっとできるはずだ、
と信じた人がいたからこそ
いま、できているのです。
「できない」んじゃなく、「やらない」だけ。
時間は、かかるかもしれない。
でもできないと思ってやらないのと、
できると思ってやってみるのと、
結果はまったく違うことは明らか。
「で、私たちはどうしたいのか?」
「どうなりたいのか?」
できるかできないか、ではなく、やるかやらないか。
どうやるのか?
そんなことを問い続け、行動をサポートするコーチの仕事。
個人だけじゃなく、個人の集まりの社会に対しても
できることがあるんじゃないか。
そしてそのために、まずは自分が
それを信じて、自分にできることをやる。
あらためて、そう思った昨日でした。
出会うことができた皆様に、
そして場を準備してくださった皆様に、
心から感謝します