手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

今年を振り返る

2015-12-26 11:16:48 | 手話
地元では派遣者の独断専行が長年横行してきた。
ろう協から話し合いを求めても、常に無視されてきた。

この数年、市会議員に接触を試みて、なんとか対話の機会を得られないだろうか、と動いてきて、ついに今年、派遣者が対話に応じる姿勢を見せた。

一人の登録手話通訳者に過ぎない人間の動きにしては、明らかに、
「やり過ぎ」
であった。
今までも派遣者からは嫌われていたが、今年は決定的に嫌われた。
間違いなく、派遣者側の「手話通訳者ブラックリスト」の筆頭に俺の名前が載ったと思う。
現場からは完全に排斥された。

派遣者は俺を指名して手話通訳者派遣申し込みをするろう者一人ひとりに圧力をかけた。
一人、また一人と指名してくれるろう者が減っていき、ついに、たった一人になった。

決めていることがある。

必要とされなくなったら、潔く引退する。

来年が、引退の年になるかもしれない。



手話通訳技術/指さし

2015-12-25 07:45:21 | 手話
「指さしなんて誰でもやるやんか。手話と関係ないやろ?」
いや、それは違う。
普通に「指を指す」という動作とは違う、手話のひとつや。

手話通訳というのは、単に手話で話をする時とは違う。
通訳なんや。
解りやすい手話を心がける。

誰が、何を、どこで、いつ。
これを明確にするために使う技術や。
手話通訳者派遣制度における個人通訳(基本的にろう者と健聴者1対1の会話に通訳に入る場合、と思っていただきたい)には特に大切。

手話は見る言葉。音声言語とは全く違う。
つい最近まで手話が言語と認められなかったのは、言語=音声言語というのが常識だったからや。

見る言葉だから、空間に言葉(手話)を紡いでゆく。
位置関係を大切に。
例えば、申請者が窓口担当者と話しているとする。
「この点は上司に確認して回答させていただきます」
と担当者が話した場合、ここにいない人「上司」を右手で表したのなら、その空間は最後まで意識する。
話の途中で再度、この「上司」が登場した時に左手で表現すると、判りにくくなる。
あくまで右手。さっきと同じ位置で。

指さしは手話表現の合間に入れる。

その場にいない第三者(上記の例では「上司」)だったり、今話題になっている「物」だったり、「場所」だったり。

複雑な手続きを進めている場合は、「この書類Aは今週中に必要で、書類Bは今月中に必要」というようなケースもある。
「書類Aの話の時」
「書類Bの話の時」
それぞれ、体の向きを少し変えるなどして、空間を上手く使いながら、指さしで正確性を高める。



手話通訳者のタブートピックス/政治

2015-12-22 07:21:45 | 手話
手話通訳者にとって、政治・宗教はタブートピックス、語ってはならない話題である。
しかし、もうそんなことは言ってられない。

最初に書いておくが、俺は共産党支持者ではない。
しかし、各政党別に見ていくと、手話通訳・要約筆記に関して関心を持ち、自ら学び、それなりの見識を持っているのは共産党だけだと思う。

全通研サイトより
http://www.zentsuken.net/blogs/12_20_kyousan_asano.txt



手話ブログ

2015-12-20 09:49:03 | 手話
みなさん、ありがとう。
読んでくれる人がいるから、続けることができる。
「ブログ」なるものが、こんなに楽しいものだとは思わなかった。
「楽しい」と感じるのも、読んでくれるみなさんのお陰。
誰も読んでくれなくなったら、自然と書き込みも減って、続けるのが苦痛になり、やめてしまうんやろな。