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「配分された要求枠で予算要求を行う」 「合併協定書」に明記

「わだい」654
民主主義が危うい
 「問題にするのが遅すぎたんじゃない?」読者の方からお話がありました。
 確かに遅すぎたのかも知れませんが、まさかまさかの連続です。
 ズバリ、私がいちばん恐れるのは、市民の民主主義的感覚・主権者としての意識がマヒさせられてしまうことです。
 不条理なことがあっても「市長や市議会に云っても仕方がない」ということにならされてしまうことです。
 「疑問があれば、納得できる説明が返ってくる」当たり前の南相馬市にしていかなければならないという思いを新たにせざるを得ません。
「合併協定」は3市町の議会で決めた重要事項
 南相馬市は、関連する文書を含む「合併協定」を、旧3市町の議会が賛成多数で議決し誕生しました。
 改めて協定書の32ページにある「予算編成について」を読んでみました。
 「最優先事項」には、「新市の一体的発展と…各地域毎の発展の両立を目指す」とあり、「基本事項」には「配分された要求枠の範囲にて、予算要求を行う」、「具体的内容」には「各区役所に於いては…要求枠及び地域振興基金並びに自治区振興基金の範囲に於いて予算要求を行う」と書いてあります。
 酒田市のように、地域協議会が地域ビジョンに基づいて毎年要求し予算化されるあり方が正しいのです。
 南相馬市でも合併後5年間は、「新市建設計画」に沿ってバランスを見ながら予算化されていました。
市長は約束を守るべき
 市長は、鹿島区の市政懇談会で「震災で混乱していたので、調べて明らかにする。時間を下さい」と約束していました。
 「鹿島区枠」を明らかにしない段階で「鹿島に温浴施設の計画はない、民間に期待する」との12月議会答弁は、約束と矛盾します。
 根拠を示し「132億円どうなった」とする指摘に速やかに答えを出し、合併協定どおりの予算編成を進めるべきです。
これまでの経過
 合併協定や法律を読んでいるの?と云いたくなりますが、日時を追って整理してみます。
2004年(平成16年)8月 市民説明会
  分権分散型合併で、旧市町村ごとに予算編成権を持つと説明(直後に飯館
  離脱)
2004年1月 「新市建設計画」事業案策定
  10年間で550億円を、原町6鹿島・小高2
2005年2月 3市・町議会で合併協定を議決
 〃 2月26日 合併協定書に調印
2006年1月1日 南相馬市誕生
2010年3月 議会提出資料
  鹿島区事業は、2010年から2015年まで44億8040万円、
  プラス予備費9億3100万円。
2011年3月11日 震災と原発事故
2014年3月 「鹿島区ビジョン」(タラソ財源で)全世代交流の場設置など。
2015年3月 「建設計画」見直し、10年追加
2018年9月 情報公開資料で 
  「建設計画見」直しで鹿島区に知らせずタラソなど鹿島分39億円、棚上げ・
  廃止判明
2019年3月・5月 市民説明会で市長約束
  「鹿島区枠」について調べ・報告する

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民主的あり方で 至急再検討を

「わだい」653-2
鹿島の「自治区枠」132億円(15年間分推計)から 
  どれだけつかったか? まず明らかにすべきです
これまでと矛盾する市長答弁
 12月議会の一般質問で、鹿島区の温浴施設について「3区それぞれという構想は無く、民間が入るべき」と断定的に答弁しました。
 3月の市民説明会では「タラソ等のお金は残っているはずなので、要望のある岩妻茂手線にするか、温浴施設にするかは、鹿島の皆さん次第」と市長は説明していました。
 これまで示してきた「鹿島区民の皆さん次第」という立場と食い違っていました。
 「鹿島区ビジョン変更は地域協議会が判断すれば行う」とのこれまでの見解とも食い違います。
 「タラソに代わる温浴施設どうなっている?」という多くの鹿島区民の疑問に対し、市として「そんな構想(計画)はもうありません」と云うことになります。
 なぜ変わったの????
 「鹿島区の皆さん次第」という立場から、「構想はないので民間に」変わりましたが、鹿島区民の声を「いつどこで誰に聞いたの?」という疑問がわいてきます。
 地域協議会に諮ったという話も、区民は聞いていません。
 このままでは、鹿島区民に知らせずにタラソや都市計画道路の財源を他に回した前市長時代の「新市建設計画」見直しの、自治法違反で住民不在の経過を追認したことになります。
 一体化事業をどうみる?
 1月の広報で、鹿島区特集的記事で「一体化醸成事業」について3ページにわたって、事実上のキャンペーンが掲載されました。
 ①これだけ鹿島区に特別のお金をつかっている、②トレセンなど計画は鹿島区の代表によって決めて頂いた、③「一円融合」に向け一体化、をアピールしています。
 今さら「自治区」などと云わないで「一体化」をと云いたいようです。
 「自治区枠の財源がなくなっているのでは?」と心配がますますふくらみます。
今鹿島区にとって大切な課題は
 頑張っておられる皆さんには、全く異議ありませんが、今鹿島区にとって大切な課題は、高齢化率40数パーセントと予測している10年20年後に向けて、地域の姿かたちをどう作るかであり、そのための財源がどうなっているのかの確認です。
 一体化事業も将来像との関連で、ムダがないか改めてチェックすべきなのです。
ムダが止まらない南相馬市は  どこかがおかしい?
 子供から年寄りまで愛用してきた照明付き千倉グランドを狭くするトレセン計画は、①広さが命のグランドを狭くすること、②将来計画につながらない建物になることの2重の問題があります。
 登山でも天気が悪くなれば引き返すのが鉄則です。道を間違えた時は戻ります。
 「ムダづかいになるのでは」と多くの人々が気がついているのに、止まらない現状はどこかおかしいと思います。

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新年おめでとうございます

「わだい」653-1
新年をいかがお迎えでしょうか
 平和で明るい一年になることを願っておりましたが、早々にアメリカトランプ大統領が、イラン軍の司令官を殺害したと発表しました。
 これに先だって安倍総理は、戦争の危険が高まっている地域へ自衛隊を派遣する事を決めました。
 各国は、アメリカとイランに自制を求める声明などを発表しました。
 共産党の志位委員長は、アメリカの行動を強く非難する見解を明らかにしました。
希望ある世界の流れ
 アフガニスタンで、現地で銃撃され死亡した中村哲医師は、水路を開き、麦を植え「飢えと貧困をなくすことで平和を」と願っていました。
 昨年来日したローマ法王は、広島・長崎を訪問し、核兵器は持つこと自体が罪と話し、違った文明や宗教が仲良くし平和になることを願っていました。
 17歳の少女、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリーさんが訴えた「地球環境を急いで守れ」は急速に広がり、特に若い人たちが世界的規模で立ち上がっています。
 東南アジアの国々は、紛争が起きそうになっても、戦争だけはしない、何回でも話し合って解決しようと決めて守っています。
チコちゃんに叱られないように
 希望ある方向が見えているのに、大国アメリカ大統領が軍事力で世界を意のままにしようと動き、地球の環境問題に背を向けています。
 安倍総理は、アメリカいいなりで、軍備増強に莫大なお金をつかおうとしています。
「ボーとして生きている」とチコちゃんに叱られないために、何がどうなっているか?私たち一人ひとりが、本当のことを知ろうとする努力が大切になっていると思います。
鹿島区問題も
南相馬鹿島区問題も、みんなで「ボーとし」てたら次の世代の人たちに申し訳ないことになるのではないでしょうか。
 合併の約束・基本理念にある自治区枠は、南相馬市にお金がなくなっている可能性が強まっています。(裏面参照)
 自治法によって守られているはずの「基本理念」・「自治区枠」をうやむやに終わらせてはなりません。
本当のことを知ることが
民主主義の始まり
 赤旗読者ニュース「わだい」は、今回で653号となりました。
 皆さんのお顔を想い浮かべながら書き続けています。皆さんに感謝します。
 主人公である市民が本当のことを知って初めて意見をいうことが出来ます。
 本当のことを知っていただいて、皆さんの意見が世論となって政治が変わった経験を、鹿島町時代から何回も経験してきました。
 さらに多くの方々に新聞「赤旗」や「わだい」を読んで、声を大きくしていただき、政治の不条理をただし、是正させる努力をせざるを得ないと思っています。
 読んでいただけそうな方をご紹介いただくなどのご協力をお願い申し上げます。

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