新型コロナウイルスの感染拡大で、アルコール消毒液が不足していることを受けて、厚生労働省は、アルコール濃度が高い酒を消毒液の代わりとして使用することを特例として認めることを決めました。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために必要なアルコール消毒液は、供給が追いつかず、各地の医療機関や高齢者施設から対策を求める声が出ています。
これを受けて厚生労働省は、やむをえない場合にかぎり、酒造メーカーがつくるアルコール濃度が高い酒を消毒液の代わりとして使用することを特例として認めることを決め、全国の医療機関などに通知しました。
具体的には、
アルコール濃度が70%から83%の酒を対象とし、これより濃度が高い酒は、殺菌効果が落ちるため薄めて使うよう求めています。
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若鶴酒造株式会社では、高濃度エタノール製品の供給に取り組みます。
背景として近日の高濃度アルコールの需要の急激な高まりから、供給が逼迫している状況に対応するためです。管理された衛生的な酒造のボトリング設備を活用することで関連省庁と連携しながら、4月13日(月)出荷に向けて準備を進めております。加えて所有するウイスキーの蒸留器「ZEMON(ゼモン)」をもちいて高濃度アルコールを製造することも検討します。
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若鶴酒造 高濃度エタノール製品 「砺波野スピリット77」 オフィシャルサイト
品薄続くアルコール消毒液、類似品どう見極める?
「コロナウイルスを含めウイルスや細菌の除去にアルコールは効果があるとされていますが、肝心なのは含まれている濃度です」
アルコール消毒液の効果について尋ねると、獨協医科大学医学部公衆衛生学講座の小橋元教授はそう答える。
小橋教授によると、最も適しているとされるアルコール濃度は70~80%程度。100%近いものであれば、消毒・除菌効果はあるものの、「揮発性が高いため、ウイルスを除去しきる前に蒸発してしまう可能性がある」という。逆に濃度が下がると「それだけ効果は下がってくると考えられる」と説明する。厚生労働省は同省ホームページ「新型コロナウイルスに関するQ&A」の中で、「アルコール消毒(70%)などで感染力を失うことが知られています」と表記している。
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高機能マスク、中小・ベンチャーが相次ぎ開発
新型コロナウイルス感染拡大の長期化で紙マスクの入手困難が続く中、中小・ベンチャー企業が、洗って繰り返し使える高機能素材などを使ったマスクの開発を加速している。抗菌や通気性などの機能を強化したものなど、各社のものづくりの強みを生かしたマスクが、感染拡大防止に一役買っている。
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東レ、マスク材料増産へ 来月以降、最大2.7倍
東レは13日、使い捨てマスクの材料となる繊維シート「不織布」について、来月以降に国内メーカー向け供給量を現在の2.7倍に引き上げると発表した。現在の月3000万枚分から最大8000万枚分になる。
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手洗いの「洗ったつもり」に注意 洗い残しがちなところは? 泡が必要な理由は? コロナ外出自粛をムダにしないために
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使用済みマスク、正しい捨て方は?「思わぬ感染を防ぐために」
医療用「N95」マスク再利用促す 厚労省、不足受け容認 自然消滅待つ方法提示
滅菌以外も、医療者1人に5枚のN95を配布し、5日間で順番に使う再利用法を提案した。海外の研究で、この
ウイルスがプラスチックや紙の上では72時間しか生存できないとの報告があることを受けての措置。一度使ったN95は通気性のよいバッグに保管し、ウイルスが自然に死滅するのを待って再利用する。利用限度回数は示していないが、目に見える汚れや損傷があれば廃棄するよう求めた。
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