2018年度 K.S.I. OpenSeminer 開催
去る3月18日、フクラシア品川 クリスタルスクエアにてK.S.I OpenSeminer が開催されました。
本セミナーを主催頂きました株式会社デンタリード様、ご尽力頂きました各関係者各位様に心より感謝致します。
前日の土曜日には、松川敏久先生、池村仁克先生をお招きし、懇親会を響 品川店にて行いました。
オープンセミナー当日。セミナー前の時間を利用しまして、平成29年度k.s.i.総会が行われました。
総会の内容は
1.平成29年度会計報告
2.平成30年度の学術活動報告
3.2018年国際歯科大会について
4.支部勉強会について
5.来季役員選出について
6.会報について
7.会則について
8.その他
となっています。これからのk.s.i.をもっとよりよくするために話し合いがされました。
また、今年は4年に一度の国際歯科大会があり、k.s.i.より奥森主幹、小山会長が登壇されます。ぜひ、会員の皆様、会場に足を運び盛り上げていきましょう。
坂本さんきまってます!
ブース展示にてK.S.I.メソッドにはかかせない材料の展示もありました。
よく見てみると奥森主幹の製作した金属床の展示も!!
そして、午後よりオープンセミナー開催です。
株式会社デンタリード坂本主任より、開会宣言が行われました。
その後、小山会長によるご挨拶。
いよいよ講師陣によるレクチャーです。
トップバッターは奥森主幹による「欠損補綴の目的から考える機能させるパーシャルデンチャー・オーバーデンチャー」。
と題しまして、パーシャルデンチャーの目的として、現存する歯牙の喪失を最小限に食い止めること、歯列の保護、歯列弓の安定、咀嚼力・発音機能の回復、生理的機能の回復、審美的回復を説明され、機能時の力のコントロールを考えてプロソデザインをしないと機能しないということを解説されました。また、力をコントロールをされたデンチャーを装着し長期にわたり動揺歯をコントロールされている症例を動画にて解説されました。
次に名古屋にてご開業のカメリア歯科矯正クリニック 池村仁克先生による「審美とパーシャルデンチャーの融合」。
と題しまして、審美とは・・・美しさと機能、患者さんの満足と笑顔を獲得していくということを述べられました。また、「術者と患者さんの満足が同じかどうか、治療を進めるとともに患者さんの笑顔がよくなっていくことや、患者さんと同じ立場になって審美治療を考える為に患者さんと求める状態を獲得していく為にもう一度考える」といったことを解説されました。
そして、「デンチャーをどう綺麗に見せるということではなく、患者さんがその治療を受けることによって歯が変わることだけではないというところに楽しさ、うれしさを感じていただけることが融合と考えています。」と述べられていて、「単に、デンチャーを入れさせていただいた一患者さんではなく旅行までさせていただけるような関係が築けることが喜びだ。」と語っていました。この池村先生の経験を聞き、私もそのような関係を患者さんと築いていければと思いました。
最後に、審美とは「術前と術後のお顔の印象が変わってくること。これこそが審美」というお言葉も心に残りました。
最後に松川敏久先生が登壇されました。
演題は「全部欠損から部分欠損まで、さまざまな欠損補綴治療の術式と実際」という演題でご講演いただきました。
まず、松川先生は自己紹介をされ、ご自身でカウンセリングした最初の自費のケースのフルデンチャーを発表されました。そのケースを通じて、全体を見るということを勉強させていただいたというエピソードを話されました。そして、チームでの歯科治療の重要性をおっしゃっていて、歯科医師をはじめ、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手、受付の全員で治療している意識が大切であるとも話されていました。
そして、数ある奥森主幹とのコラボレーションのケースの中で、天然歯とインプラントのオーバーデンチャーのケースでは、Longevityを考え力のコントロールの難しさである見えない力をコントロールしていくという、まさに、「~欠損補綴治療において、その一つのケースにかける執念~」を見たケースでした。そのすべてがK.S.Iメソッドを臨床に応用され、口腔内で機能している動画もあり、とてもすばらしい講演でした。ありがとうございます。
オープンセミナーも大盛況に終えることができました。受講された皆様もいろいろと感じ、刺激をいただいたのではないかと思います。
松川先生、池村先生、奥森主幹、大変お忙し中、貴重なご講演ありがとうございます。
今回、レポートをさせていただくにあたり多大なるご協力をいただきました平田理事、黒島支部長にはこの場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。
レポート 大澤