とね日記

理数系ネタ、パソコン、フランス語の話が中心。
量子テレポーテーションや超弦理論の理解を目指して勉強を続けています!

東京大空襲の日

2008年03月10日 19時09分30秒 | 時事

63年前の今日から東京大空襲がはじまり、およそ10万人もの命が「わずか2時間で」奪われた。(阪神大震災で亡くなられた数の実に20倍。)

関連するホームページを見ながら考えてしまった。

夜空から無差別に無数の焼夷弾が降ってくるという恐怖に自分は耐えられるだろうか。
目の前で家族やご近所の方が焼け死んでいくとき自分はどれほどの苦しみを感じるのだろう。
やめてほしいと泣き叫んでいるのに、家が燃えていくのを止められない自分は怒りを感じるのだろうか。それともただ呆然と立ちすくむのだろうか。。。

大震災よりも大空襲のほうがはるかに恐ろしいのは明らかだ。終わりのわからない恐怖。そしてくらべものにならないほど多くのの命が失われるのだろう。

僕の住んでいる中野区は下町ではないがこの空襲で焼け野原になった。
僕が子供の頃には空襲の廃墟と思われる場所が家の近所にも3箇所ほど残っていた。僕はそのわけも知らずに遊び場にしていたわけだが。
そして新宿駅のデパート前や西口地下広場には片腕しかなかったり、失明して包帯を巻いた元軍人がハーモニカを吹いて通行人の情けを乞うていた。幼い日の記憶である。

そう思うとこの時代と今はつながっていること、大空襲は別世界のできごとではなかったことにあらためて気づかせられる。

こういう壮絶な悲惨を二度と繰り返してはならない。

夕食時に父から空襲のときの話を聞いた。僕の住んでいる中野区南台(当時は新山通りという地名)が空襲に見舞われたのは5月25日の夜こと。当時10歳だった父は埼玉県川越市に学童疎開中。祖父は会社の夜勤で、家には祖母だけいたそうだだ。祖母は家から南に徒歩10分ほどのところにあるドブ川(今はない)の中に身をひそめて空襲をやり過ごしたそうだ。近所では南台1丁目の東京大学附属中学校から南に下りる坂のあたりで多くの方が亡くなったそうだ。

8月には終戦や原爆を扱った番組がよく放送されるが、思い返してみると東京大空襲を扱った番組はこれまで少なかったように思う。

今夜と来週に特集番組が放送されるので今夜はこの空襲で焼け死んでいった方々の恐怖と苦しみ、無念さを汲みながら心して放送を見ようと思う。


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関連リンク:

東京大空襲:悲惨な写真が掲載されているので心臓の弱い方は見ないほうがいいです。
http://www.ne.jp/asahi/k/m/kusyu/kuusyu.html

http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/tokyoudaikuusyuu.htm

東京大空襲:戦災資料センター
http://www9.ocn.ne.jp/~sensai/

今夜のTBSの特別番組:
http://www.tbs.co.jp/program/dramasp_20080310.html

来週の日本テレビの2夜連続ドラマ:
http://www.ntv.co.jp/kusyu/
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
悲惨。。。でしたね。。。 (かずな)
2008-03-10 21:20:11
当時の写真、見ちゃいました。心臓弱い方なんですけど。。。
黒こげの小さい子供の形をしたものがありました。
子供もたくさん犠牲になったのですね。。。
戦争の悲惨さを、痛感しました。
私は、きっと、空襲の恐怖で気が狂ってしまうんではないか、と当時に生まれていたらそう思います。
そして、死んでゆくのかな?。。。
生き抜いてきた人々、そしてここまで日本を支え発展させてきた戦争を知ってる方達の力強さに敬服します。
戦争を知らない私たちは、なんと恵まれていることでしょう。。。
そして、分けの分からない事件を起こすことでしか、気持ちを持っていく場所を無くしてしまった。。。
愚かなことです。
生きていること、それだけでどんなにか幸せか、ということを噛みしめたいと思いました。
どうもありがとうございます!!!
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Re: 悲惨。。。でしたね。。。 (とね)
2008-03-11 00:44:00
かずなさん

コメントありがとうございます。
TBSの特別番組を見てあらためてこの出来事の悲惨さがわかりました。僕たちの両親はまさにこの時代を生き抜いてきたわけですよね。戦争中や戦後にご近所で助け合った経験によって、この世代の人の間の連帯感は生じているのだと思いました。

平和な時代が長く続き、当時からは予想もできない社会になっています。低次元でおろかな犯罪がなんと多いことか。。。
この戦争で亡くなった方々に申し訳ない気がします。
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