とね日記

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日本姥捨て山制度が始動!(後期高齢者医療制度)

2008年04月15日 13時10分34秒 | 時事

日本姥捨て山制度が始動!(後期高齢者医療制度)

今日から日本姥捨て山制度がはじまった。少子化対策が一向に進まないので、とりあえず役に立たなくなった75歳以上のお年寄り832万人を減らして若者の負担を軽くするためだ。高齢者問題を解決するには高齢者をいなくすればよいというわかりやすい発想だ。姥捨て山と違うのはその対象がお婆さんだけでなく、お爺さんも含まれていること。この制度の成果は平均寿命の若返りとして1年後にはきっと確認できるだろう。姥捨て山への高額な「入山料」は毎月お年寄りのわずかな年金から天引きされるしくみだ。制度にぬかりはない。

これまで日本の発展を支えてきたお年寄りたちを苦しめ、老後の生活を不安なものにしてしまうこの制度がある限り、この国に明るい希望は持てないし、まして愛国心など生まれようはずがない。国みずから「いじめ」を実行しているのだから。この制度は命を尊ばない残酷無慈悲な悪政として後世に語り継がれることだろう。

僕は自分の親や他のお年寄りたちの生活を支えるためならば、自分の負担が増えてもいっこうに構わないと思っている。

ちなみに天引きされる保険料は一人あたり毎月6200円だそうなので、対象者が832万人であれば国全体で年間6200億円となる。これは国家予算(歳出)の1.4パーセント、防衛費の14パーセント、悪名高き道路特定財源の22パーセントにすぎない。お年寄りをいじめなくてもなんとかなりそうだ。

また、6200億円とはこのような金額でもある。

- 日本政府は2002年までに破綻した朝銀へ6200億円の公的資金投入
- 公的年金運用:2001年度は6200億円の赤字

はやく次の衆議院解散総選挙がやってこないかな。。。


関連記事:読売新聞

長寿医療の年金天引き始まる、対象は832万人


今月からスタートした後期高齢者医療制度(長寿医療制度)で15日、保険料の年金からの天引きが初めて行われた。

自治体の窓口にはこの日も問い合わせや苦情が寄せられ、制度の周知不足が改めて浮き彫りになった。

天引き額は事前に通知されているが、金融機関の口座に振り込まれた年金額を確認し、険しい表情を浮かべるお年寄りもいた。

この日、年金から2か月分の保険料を天引きされたのは約832万人。新制度には約1300万人が加入しているが、年金額が少ない約300万人は天引きの対象外。システム整備が間に合わなかったことなどから、東京都新宿区など都内14区、横浜市、さいたま市など計31自治体が10月以降に先延ばしした。

新制度への移行による負担の増減について厚生労働省は「一般的に低所得者層は負担減、高所得者層は負担増になる傾向になる」と説明しているが、周知不足も相まって、自治体などには問い合わせが殺到。東京都の広域連合では、3月10日に開設した問い合わせセンターにこれまで約1万2400件の問い合わせがあった。

          ◇

「後期高齢者」とされたお年寄りは、天引きに様々な感想を漏らしている。

「もらうべきお金をもらっていないのに」。東京都内に住む女性(79)は怒りが収まらない。

以前に会社勤めをしていたのに厚生年金が支給されないとして、昨年、年金記録確認東京地方第三者委員会に救済を申し立てたが、まだ結果が出ない。月約5万円の国民年金を受給しているが、介護保険料に加えて高齢者医療の保険料も天引きされることになり、「ずさんな処理をしておいて、持っていく時は有無を言わさずだなんて」と憤る。

金沢市では15日、天引き開始に合わせて庁舎に問い合わせ用の特別窓口を置いた。窓口には業務開始前から5人が並び、電話は午前9時前から鳴り続けた。銀行で天引き額を確認してから窓口に来たという男性(87)は「天引きされていた保険料が高すぎて納得いかない」と話した。

長野市役所を訪れた男性(82)は「保険料が1000円高くなった。制度自体はいいと思うが、周知などのやり方がまずすぎる」。86歳と82歳の夫婦も「パンフレットを見ても訳が分からないので、窓口に来た」と話していた。

東京・江東区役所では、訪れた男性(76)が「保険料を引かれると月6万円くらいの年金収入になる。年寄りは早く死ねということか」と嘆いていた。

自治体担当者からは「保険料が決まるのが遅すぎた」などと国の対応への不満も漏れる。東京都足立区では昨年12月以降、約40回の説明会を開いてきた。それでも、担当課には問い合わせが殺到。今月上旬は、窓口に直接相談に訪れた高齢者だけで1日平均約100人。保険料を通知した10日以降はさらに増え、「どれが保険料か分からない」という指摘もあったという。

(2008年4月15日12時07分 読売新聞)

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後日追記:

「後期高齢者医療で大変」58歳、87歳母と無理心中か
2008年04月21日21時27分 朝日新聞

山形市岩波で20日午後2時40分ごろ、無職長橋安男さん(58)宅で、安男さんと母親のキミ子さん(87)が死亡しているのを訪ねてきた安男さんの弟が見つけた。山形県警山形署は遺書があったことなどから、安男さんがキミ子さんを殺し、自殺した無理心中とみて、調べている。安男さんは近所の人に「後期高齢者医療制度で保険料が年金から天引きされ、生活が大変だ」と相談していたという。

同署によると、弟が自宅敷地内の物置小屋で安男さんが首をつって死亡しているのを発見した。キミ子さんは自宅寝室で死亡しており、首を絞めた跡が残っていた。キミ子さんは認知症の症状やぜんそくの病歴があった。茶の間のこたつの上に安男さんが書いたとみられる遺書があり、キミ子さんの入院についての悩みのほかに「生きていくのに疲れた」とあったという。

安男さんは20日午前6時ごろ、地区の民生委員(68)に、腰を痛めて入院していたキミ子さんが5日ほど前に退院したが、認知症の症状が現れ始めたことを相談。「(新制度で)保険料が上がったし、再入院するには、医療費も上がり、大変だ」と話したという。近所の人にも、介護のために仕事を辞め、キミ子さんの年金を生活費に充てていたとし、保険料が天引きされ、生活が苦しいと漏らしていた。

21日に民生委員と新しい医療制度で入院費がどうなるか、山形市内の病院に話を聞きに行く約束をしていたという。


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2 コメント

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Unknown (かずな)
2008-04-15 21:34:39
じゃあ、とねさんはどうすればいいと考えてらっしゃるのですか?
民主党も、反対ばかりしているけれど、国家財源は、これからどうやって捻出していくのでしょうか。。。
医療費は増え続け、これから老齢化が進むにつれてますます国家財源を圧迫し始めます。
そうなったとき、どこから足りなくなった財源を捻出するのでしょうか?
総理も国もいろんなことを考えて、決してお年寄りをいじめようとしてとった政策ではないと私は思います。
年金問題もそうです。
老齢化の止まらない日本ではどうしようもないのではないでしょうか?
返信する
Re: (とね)
2008-04-15 22:38:21
かずなさん

お久しぶりです。コメントありがとうございます。

> じゃあ、とねさんはどうすればいいと考えてらっしゃる
> のですか?

どんなに高齢者の人口が増えたとしても、この負担(総額)は就労している国民全体が所得に比例した割合で特定財源として負担すべきだと僕は考えています。このぶんの増税はやむをえないというか当然のことだと思うのです。ただ、医療費総額の増加は、ある上限を設けるために特定財源(総額)のほうも高齢者の人口に比例した形で上限を設けて、行き過ぎな医療行為を抑制すべきだと思います。

それよりもまず、本来すべき年金の不祥事、道路特定財源をはじめとする無駄遣い、防衛省の多くの不祥事、行政のていたらくに全くメスを入れずに(必要なこととはいえ)この制度を優先させた姿勢そのものに強い嫌悪感を(政府および自民党)に感じています。

民主党は最近魅力がなくなってきたのは僕もそう感じます。代替案に現実性が感じられませんよね。
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