平方根(開平)と立方根(開立)
[English]
今回から実際にどのようにして開立を行うかを解説する。今日は3根法(3倍根法、3商法)の理論編。
開立(立方根):3根法(3倍根法、3商法)、定数法、3a^2法、三除九九、三分九九法、三分九九法別法、乗減法(変商法)、3根^2法、折衷法、過大数開立、省略開立など
第1群の数とは立方根を求める数を3桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の3桁のことである。群の数が根の桁数となる。
157,464 -> (157|464): 157が第1群の数、根の桁数は2
20,346,417 -> (20|346|417) : 20が第1群の数、根の桁数は3
20,346,417の立方根は273であるが、2を初根、7を次根、3を第3根と呼ぶ。
1)根が2桁の場合
初根をa、次根をbとすると、その立方(C)は次の式で与えられる。
開立の計算は次の式によって行う。
手順1)初根立根、立方減
第1群の数と立方九九(三乗九九)によって初根を立て、初根の立方を引く。
手順2)3根除:初根の3倍で割る。
手順3)次根立根:初根で割り、次根を得る。
手順4)平方減:次根の平方を引く。
手順5)立方減:次根の立方を引く。
2)根が3桁の場合
初根をa、次根をb、第3根をcとすると、その立方(C)は次の式で与えられる。
手順1)次の計算を行う。
手順2)3根除:既根の3倍で定位置まで割る。
手順3)3根立根:既根 a+b で割り、cを第3根とする。
手順4)平方減・立方減:第3根の平方と立方を引く。
第17回は「開立はん」を使った3根法による開立の実践編である。
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ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
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目次:算盤による平方根、立方根の計算(開平、開立)
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