屋号が「くにじ」に決まった時から漠然と描いていたイメージが徐々に形となり、この度ロゴマークが完成しました。これからいろんなところに活用していきたいと思います。
まず最初に「角せいろ」をモチーフにしてシンボルマークを作ることを考えました。角せいろに関しては、木地の出来栄えに妥協せず、竹簀との相性を考えたり、また今必死に作業している漆塗りなど、相当な思い入れがあります。そして何よりもお蕎麦を盛る大切な器であることからシンボルマークとして最適なアイテムと考えました。
数多くの図案がありましたが「あーでもないこーでもない」といった感じでなかなか絞り切れませんでした。角を丸めるか丸めないかとか、角度はどうしようとか、色や細部のディテールなどなど、無限にある選択肢とその組み合わせの中からベストなものを見出すのは至難の業でなかなか決まらない状況が続きました。
ある時に正三角形を基本骨格にすることに決めてからは、案外スムーズに完成にたどり着くことが出来ました。
こんな風に正三角形の中でせいろをどのように図案化するかの一点に絞ってイメージを膨らませて行きました。
最終的にこのようなデザインになりました。
このデザインの意味合いは以下の通りです。
①角せいろを象った
②末広がりで縁起が良い
③くにがまえ(國)
④手前の角(足)のスパイク形状は、地域に根差す、ぶれない店舗経営方針を表す
⑤両サイドの三角は二人で同じ目標(正三角の頂点)に向かっていくことの決意です
⑥ハッシュタグ
あとはロゴタイプ(くにじ)をどのような文字でどのようにシンボルマークに当てはめるかが問題です。
教科書的な文字を引っ張ってきて当てはめても芸がないと思い、筆ペンで、ひらがなの元の漢字「久仁之」⇒「くにし」を意識して書きました。(いっぱい書きました)
これをパソコンに取り込み加工した文字を組み合わせることにしました。
そして遂に完成!!
店のロゴマークがこれです。☟☟☟
内側の赤枠は、実際の角せいろの内側に朱漆を塗ることにしているので入れました。