久しぶりの投稿です。早いもので手打ち十割そば「くにじ」は開業してから3年半が経ちました。開業当初から使っていたメニューブックのカバーが傷んできたので取り替えることにし、新品を物色しに合羽橋へ行くも気に入ったものに出会えず、手作りすることにしました。
過去に古民家風のお店で見たことがあった木製のブックカバーを思い出し、素材は木で決まりです。そこで問題として、①材(木材の種類)を何にするか?②二枚の板(表表紙と裏表紙)をどんな方法で接続するか?③メニューファイルをどんな方法で固定するか?の3点が浮上しました。
①材(木材の種類):これについては軽量であることと加工のしやすさを考え、「杉」か「桐」の二種類に候補を絞りホームセンターを数か所廻り「杉」に決めました。注目したのは厚さでした。
「杉無垢材 格天」(すぎむくざい ごうてん・天井材)4枚仕入れました。この綺麗な木目を最大限生かすにはどんな方法があるのかなあ?またまた課題にぶち当たってしまい、いろいろと調べた結果「焼杉」にチャレンジすることにし、早速端材を使って試作してみるが焼き加減が難しい。カセットコンロ用バーナーで試行錯誤を繰り返し、何とか納得できるレベルに達した。コツは強火にしないことと、板が燃えないように火は常に動かし全体が同じ色調になるまで根気よく満遍なく板に当てる。焼き加減は少々焼き過ぎたと思うくらいで丁度いい。
②二枚の板(表表紙と裏表紙)をどんな方法で接続するか?:柔軟性と強度を兼ね備えているレザークラフト用のヌメ革で決まり!!問題は革と杉板のつなぎ方。板に小さな穴をあけて革を縫い付ける方法も考えていたが、試作で木工用ボンドで十分な接着強度を確認できたので決まり!!
③メニューファイルをどんな方法で固定するか?:開店時から使っていた市販のブックカバーは上下をクリップで固定するようになっていて、同様の方法でもよかったのですが、少し手間はかかるが二枚の板を接続する革(本でいう背表紙部分)に木の棒(かまぼこ状で断面が半円)を表裏から革をサンドイッチする形で貼り付け、木の棒に開けた穴に紐を通してメニューファイルを固定する方法を考えた。
つづく
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