倉敷三昧

住んで、食べて、見て、買って、生きて

【悔恨】あなたに食べて欲しかった

2022-08-27 10:47:48 | 料理・食事

結構いい肉なんです、これ。あなたに食べさせたくて買っていた。食べさせる機会を失って冷凍庫の中で眠っていた。もう切り捨てていかないとと食べることにした。高級肉らしく、素人が焼いても柔らかくてとても美味しかった。付け合わせに凝ったり、あなたの好きなコーンスープを用意したりするのもおっくうで、その辺にあるものでお茶を濁した。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…の中のあっちゃんのセリフ、『これからはあの子のいない世界で生きていく・・』と同じ気持ち。断ち切りたい・・断ち切らなくちゃ・・。私は自分の全てを我慢して人のためにしてたのに、何でこんな仕打ちなのか。これが人生というものなのか。誰がそうなる運命をくださったのか。

これは肉カレーだ。あなたはいつも海老の入ったシーフードカレーを食べたがった。ピリ辛で辛くて食べられないと言うから、バーモンドカレーを加えて甘くしていた。あなたが食べないならシーフードカレーは不要だ。だから肉を使った普通のカレーにした。周りの人は美味しいとおかわりをする。私は生きるために何の感情もなく食べる。食事は楽しみではなく補給になった。



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