去年のいまごろは、会社に弁当を持っていったが、最近は職場の仕出し弁当で済ませている。
《笑っていいとも》が終わってからは、職場の昼休憩に流すテレビはだいたいNHKである。水曜日は、酒場詩人の吉田類氏による、にっぽん百低山を視聴することになる。
れんちゃんが慕う「まどかぉ姉さん」のモデルのいとこが、吉田類氏のファンで、私も酒場放浪記のDVDを見せられたことがある。正直、この人のどこがいいのか、わからなかった。ラストに詠む俳句もつまらなかった。「にっぽん百低山」も、彼女に教えられていなかったら、スルーしていただろう。
しかし、どこがどうという風でもないけれど、特におもしろいというわけではないかわりに、不快になったり、負の感情を抱いたりすることもない。感情を動かさずに済むせいか、疲れない。これは奇特なことである。今日はしみじみと見入ってしまった。吉田氏らが登頂したのが、房総安房の鋸山だったからだ。
私の父の郷里は、「里見八犬伝」の舞台となった安房館山である。途中通り過ぎる鋸山のことを、幼いころの私は「かいじゅうやま」と呼んでいたという。石の掘削によって、ギザギザになった鋸山が、ウルトラマンの怪獣のように見えていたらしい。
私自身は、鋸山を訪れたことはなかった。父は小学校の遠足で訪ねた五百体羅漢に思い入れがあったようで、古希の祝いできょうだいが揃ったとき、「お前らにも見せてやりてえ」と急にアクアラインのドライブに旅立つことになったのだった。
このブログの看板娘のれんちゃんにとっても、鋸山は思い出の場所のようである。
マギレコ5周年のイベントや、第二部最終章のイベントで、われられんぱす勢は大きなダメージを受けた。
私がこのブログの《文学少女五十鈴れんの冒険》で追い求めてきたのは、れんちゃんが魔法少女にならなくても救われる可能性の探究であった。落花生をポリポリ食べながら、父親にダメだしするれんちゃんはかわいい。
今日は、最近ハマってしまった《リコリス・リコイル》(リコリコ)の話をしようと思ったのだけれど……。
れんちゃん、安房のお魚おいしかったね!
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「さかなー!」と《リコリス・リコイル》のたきなちゃんも賛成してくれました。