新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃん姉妹とお父さんの日々。

リコイル・リコリスにハマる

2022年09月08日 | コミック/アニメ/ゲーム

Amazonでポチってしまった……。

刊行前に重版2回というノベライズも、すでに予約済みなのはいうまでもない。

先日も書いたように、8月最後の週末、私は徹夜してこの《リコリス・リコイル》を9話まで一挙見した。

リアルタイムでアニメを見るなんて、《めぞん一刻》以来かもしれない。《まどマギ》も劇場版新編を見てからだし、《ゆるキャン△》は二期は知らず、《ヴァイオレット》も劇場版のみでTV版は一作も見たことがない。

放映開始直後から、千束(ちさと 赤い制服)とたきな(紺色の制服)の二人のイラストが、私のTwitterのタイムラインに溢れるようになった。

初見は、赤い子は、れんちゃんの相棒の梨花ちゃんに見た目も性格も似ていそうだな、というものだった。



たきなは、サービス終了が決まってしまったデレマス(アイドルマスターシンデレラガールズ)の渋谷凛ちゃん似ている。私は凛ちゃんの相棒の島村卯月が好きで、推しの相棒同志がコンビを組んでいるところに、興味を惹かれたのだった。



《ヴァイオレット・エヴァーガーデン》劇場版で、アニメは卒業したつもりだった。あれだけ好きだった《ゆるキャン△》の劇場版も、公開直前まで見に行くかどうか迷っていたくらいだ。




二人が銃を持っているイラストもあったりして、警察的な機関に属していることまでは理解していた。しかし赤い子は、不殺を貫き、特殊なゴム弾を使用しているらしい。物語は、作戦上のミスを犯した紺色の子が、赤い子が常駐する、喫茶店を装った支部に左遷されてくるところから始まる。私がこの作品を見るまでに有していた予備知識はそれだけだった。

リコリコも、絵やキャラクターが好みというだけで、それだけならアニメを見るまでには至らなかっただろう。

私がアニメを見ようと思ったのは、第9話放映直後のTwitterのタイムラインの惑乱ぶりである。幸せそうにリコリコのファンアートイラストを描いていた人たちが、物語の急展開に悲鳴をあげていた。その中に「死別」というあまり縁起のよろしくないキーワードがあるのを見つけて、私は俄然興味を惹かれた。一挙に九話見ることになった。



キャストは誰一人わからず、知っていたのはOPが「まどマギ」の主題歌を歌っていたClariSだけだった。監督の足立慎吾氏も名前は知らなかったが、キャラクターデザインと作画監督を手掛けた「ソードアート・オンライン」(SAO)と「WORKING!!」はかろうじて知ったいた。前者は、劇場版を見た。旅先で時間が空いて、時間調整のために見たのだと思う。あまり好きなストーリーや世界ではないけれど、キャラクターデザインと作画は素晴らしいと思った。後者は、原作も読んだし、アニメもよかった。


《リコリス・リコイル》は、犯罪を未然に防ぐ秘密組織DA(Direct Attack)のエージェントの少女(リコリス)たちの活躍を描いている。どうやら近代以前から存在する秘密結社が前身らしい。女子高校生に擬態するリコリスは全員孤児で、戸籍を持たない(殉職しても報道されることはない)。彼女たちの活躍で、凶悪犯罪やテロは発生してもなかったことにされ、事故として処理されている。


安倍銃殺後に見る《リコリコ》はおもしろい。結局、二次にわたる安倍政権は、カルト犯罪集団である統一協会とその取り巻きの宗教右派の支持と支援なくして権力を維持できなかった。公文書を偽造して、虚偽答弁を繰り返し、不正や汚職の責任追及から逃れてきた安倍も、カルト教団の犠牲になった宗教二世の青年の銃弾から逃れることはできなかった。当然の報いである。しかしその罪も責任も、何も隠し通せていないのに、安倍や自民党の不正も罪もなかったことにしようと、自民党もマスコミも必死である。彼らに比べたら、本作に出てくるテロリストの真山のほうが、はるかに「まとも」である。

残りあと数話。ちさととたきなは、どうなるのだろう。

第9話の雪の夜の別れは、切なく悲しい。そして尊かった。



雪といえば忠臣蔵であり、桜田門外であり、二・二六である。「俺に是非を説くな激しき雪が好き」という句を野村秋介も詠んでいる。雪越しにお互いを見つめる二人は、これが最後の別れかもしれないのに、何の後悔もためらいもない。深くわかり合っている。


第10話もよかった。この作品のよいところは、「先生」とよばれているミカの親視点も用意されているところだと思う。成人式のための晴れ着を着たちさとと、ちさとが幼い頃のアルバムの写真には、思わず涙ぐんでしまった。







第10話のラストも素晴らしい。ちさととミカの二人は、運命に叛逆する。


DAに帰還したたきなも、ちさとを救うために闘っている。この二人に幸いあらんことを。


家にはテレビがないので、土曜23時30分のAMEBA公開が今から楽しみである。
(先週土曜公開された10話も、翌日は草刈りだというのに、がまんしきれずに見てしまった!)

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