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オーメン博士の福島第一原発事故解説

2011年03月16日 | 反原発・脱原発・エネルギー
 今は人命救助、被災者への支援、そして福島原発事故の拡大を防ぎ止めることが最優先。

 http://bravenewclimate.files.wordpress.com/2011/03/fukushim_explained_japanese_translation.pdf
 MIT研究者のジョセフ・オーメン博士による福島第一原発事故解説(PDF)。
 すごくわかりやすい。

 結論的には、炉心溶融が進む最悪のシナリオを通ったとしても、
 環境中への影響は極めて限定的に封じ込められるとのこと。

 もちろん、こんなにも何重何十重にも厳重なプロテクトを施してまで、
 本当に原子力発電が必要なのか……という根本的な議論は、
 今の眼の前の危機が解決してからのことではないだろうか。

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3月30日の追記
※オーメン博士はMITではあるけれど、
専門は「企業のリスク管理」で、
原子力工学とは関係ないそうです

このオーメン論文の信憑性を検証した、
エリオット氏のエッセイを翻訳された方がいらっしゃいます。

http://cocologshu.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-06fa.html

「ある人気ブログの書き込みでは、日本の損傷した原子炉から「深刻な放射線量」が放出される可能性はないと主張された。この文章は、ネットのあちこちに広く転載されたが、厳しい検証に耐えるものとは言いがたい」

オーメン博士も、今では「放射能被害はない」という主張は
削除されているようです。
よく読んで、落ち着いて考えないといけませんでした。

反省の意味でも初出のままにしておきます。
検索でこのエントリにたどり着いた方は、
ぜひエリオット氏のエッセイをご覧ください。

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2 コメント

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Unknown (氷川 渉)
2011-03-17 19:47:48
それ、以前読みましたが、微妙な嘘が一杯で信頼できませんよ。

一番ひどいのは
「これらは最早ウランから生成されることがないので(ウランは制御棒を入れた後崩壊を止めます)」

でしょう。これで、熱発生がなくなるようなことを書いていますが、実際は、一週間経ようとしている現実が物語っています。また、これが事実ならば、使用済み核燃料を置いていた4号炉(だったかな?)で、どうして火災が起きたのでしょうか?

とはいえ、放射性物質が数十キロの広範囲にわたって人が住めないほどまき散らされることは考えにくいです。しかし、数キロなら・・・。


絶対的に必要なのは、冷却系の回復です。そのための電源ですが、しかし、こうなるとパイプ類は生きているのでしょうかね。唯の散水は唯の気休めです。
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Unknown (くろまっく)
2011-03-18 12:15:04
ご指摘ありがとうございます。勉強になりました。
でも、このまま曝しておきますね。検索でこのエントリにたどり着く人もいるので。
経験上からいうと、メインシナリオをうまく進めるためにも、気休めやめくらましも重要なんですよね。
ただ、冷却系の回復、何で今ごろ?という懸念は残ります。なぜ最初から廃炉覚悟で取り組まなかったのか。
今は楽観できないけれど悲観もしてはいけないという局面でしょうか。
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