〈福島第一サティアン〉をもたらしたもの

石原伸晃、テレビで問題発言　福島第１原発を「サティアン」

　＜民主党がまとめた「２０３０年代に原発ゼロ」の提言に関しては「激変はいけない。いつゼロにするという話は非常に無責任だ」と批判した。

　また、東京電力福島第１原発事故で汚染された土壌の保管先に関し「福島原発第１サティアンしかない」と述べた。＞

　よくぞいった。サティアンと同様の無差別テロ施設だと、原発政策を推進した自民党の幹事長自ら認めたわけだ。そして、この男は、世界にハルマゲドンをもたらす原子力安全教の次期トップ候補最右翼なのである。

　どこから「サティアン」という言葉が出てきたのだろうか。終末期医療の胃ろう患者を「寄生したエイリアン」と呼んだときと同じだ。終末期医療も、福島第一も、もはや死ぬこと以外やることのない終末期日本帝国主義を脅かす「エイリアン」であり「サティアン」だということである。

　そこに、命を削りながら危険な作業に従事する現場労働者に対する、差別・偏見があるのもいうまでもない。少しでもリスペクトしていたら、オウム真理教にたとえる発言はありえない。厄災しかもたらさない権力のゾンビどもは、汚染された土壌や瓦礫と一緒に、福島第１原発跡地に永久に埋めてしまうのがよろしい。