恒例の摩耶山・五月山ハイキング、池田城の白ゆりまつり、ピーター・シス展、マイナカードの問題、いろいろ、書きたいテーマはあるのですが……。
今日は漫画・アニメの話題。
『魔法少女まどか☆マギカ』(略してまどマギ)には、その外伝作品のソーシャルゲーム『魔法少女まどか☆マギカ外伝 マギアレコード』(略してマギレコ)も含め、10年近くハマっています。まどマギの劇場版『[新編]叛逆の物語』には31回通い、東京・浜松・新潟・名古屋と各地のイベントを転戦したものです。
『魔法少女まどか☆マギカ』(略してまどマギ)には、その外伝作品のソーシャルゲーム『魔法少女まどか☆マギカ外伝 マギアレコード』(略してマギレコ)も含め、10年近くハマっています。まどマギの劇場版『[新編]叛逆の物語』には31回通い、東京・浜松・新潟・名古屋と各地のイベントを転戦したものです。
この『まどマギ』と『マギレコ』のメインキャラクターのデザインを手掛けたのが、漫画家・イラストレーターの蒼樹うめ先生です。ファンからは親しみをこめて「うめてんてー」と呼ばれています。
この『まどマギ』『マギレコ』のメインキャラクターたちは、2005年に連載が開始されたうめ先生の『ひだまりスケッチ』(以下ひだまり)にプロトタイプがあります。
『まどマギ』の主人公・鹿目まどかの原型は、『ひだまり』のゆのでしょう。
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左がゆの、右がまどか。二人がスケッチブックで隔てられているのには、深い意味があるのですが、それはまたの機会に。
『まどマギ』のマミさんには、『ひだまり』のヒロさんと宮子という、二人のプロトタイプがいます。
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ヒロさん。ゆのの一年先輩で、お姉さんキャラです。
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マミさんもまどかの一年先輩のお姉さんキャラです。
おっぱいを強調し過ぎのところは、私も初見、目を疑い、今も慣れないのですが……。
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マミさんの「中の人」(声優)は、『ひだまり』でゆのの大親友の宮子を演じた水瀬かおりさんです。マミさんと宮子は、見た目も似ていますね。
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マミさんの凛々しさは……
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マギレコの十咎(そがめ)ももこに受け継がれているかもしれません。
『ひだまり』の乃莉は、『まどマギ』の美樹さやかと瓜二つです。
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『まどマギ』のさやかは、まさに人魚姫です。
不治の病で、もう二度と楽器が演奏できなくなった初恋の人に、もう一度バイオリンを弾いてもらうために、さやかは魂を対価に魔法少女になりました。しかし、初恋の彼は、親友に奪われてしまうのです。さやかの絶望……。
『まどマギ』人気を支えてきたのは、そんなさやかの救済を求めてきた、さやか派だと思います(続編の『叛逆の物語』は、そんなさやかに救いのある物語でした)。私がリスペクトする同人作家にしてコスプレイヤーさんは、さやかを描いても、さやかに扮しても本人そのままで、超一流です。私自身はまどか派なのですが(元々はほむほむ派なのですが、ほむほむが好きなあまり、ほむほむが大好きなまどかが、一番大好きになっていました)、さやかが好きな人に悪い人はいません。
『ひだまり』のなずなは、『マギレコ』では双葉さなかな?
さなが抱える闇は深いですが、ほんわりしたところが……。
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『ひだまり』のひだまり荘のリーダー格で「お父さんキャラ」(女の子ですが)のハンサムガールの沙英は、『マギレコ』で柊ねむでしょうか。
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マギレコ二部の樹里さまは、ドヤ顔のゆのっち=「どやっち」そのままだし……
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同じく第二部の三浦旭は、ミリタリーゆのっちでした。
ふたりともかわいすぎて、課金してガチャを回してしまいましたよ……!
たかが画像データに、現金を投じるのかと、いとこの夫の経営者には呆れられましたが……。
でも、みんなかわいいんだから!
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『蒼樹うめ展』で、この絵を前にした私は、ゆのの表情、そして唇に指を当てる仕草の愛らしさ、背中からウェスト、ヒップからウェストにかけての曲線の美しさすばらしさを、同行した後輩氏に熱く語り、ドン引きされてしまったものです。「CGの基礎技術であるベジェ曲線は、この世にゆのを生み出すために発明されたといっても過言ではない」というトンデモ理論を吹聴するおっさんの周囲には、いつの間にか人垣ができていました。そんな困ったおっさんを見捨てず、根気よく付き合ってくれた後輩氏は、私の後継者として組合指導者になっています。
うめ先生のトレードマークが、「へちょ絵」ですね。
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源氏物語全54帖を描いた画家さんの作品に、文章をつける仕事をしたのですが、古式ゆかしい、吊り目鉤鼻の平安美人です。姫君が手遊びで描いたので女絵ともいいます。
絵の先生は、若い頃に原始芸術や大和絵に傾倒したそうです。すると、いまの萌え絵にも、土偶、埴輪、女絵、大和絵のDNAが入っているような気がします。
「黒ゆの」のネットミームは、ごらんになった方もいらっしゃるかも。
原作では純真で素直なキャラだから、こんなシニカルでネガティブなことをいわれると、こたえますよね。
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ただ、「火のないところに煙は立たぬ」で、原作に「黒ゆの」の元ネタがあります。
芸術科のある高校に入学したゆのが、学生アパート「ひだまり荘」の歓迎会でアルコールを飲まされ、「黒化」するエピソードがあります。未成年の飲酒はけしからんというわけで、アニメでは割愛されていますが。しかし「黒化」してもゆのはかわいくて、おもしろいですね。
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かわいい系、癒し系、ほんわか系のうめ先生ワールドですが……
『まどマギ』の脚本を手掛けた虚淵玄氏が、キャラクターデザインにうめ先生を選んだのは、同人作品でみた、うめ先生キャラの「憂い顔」だったといいます。
たしかに、うめ先生キャラの憂い顔や泣き顔には、ドキッとします。いわゆる「萌え」系の作家では、うめ先生の描く憂い顔や泣き顔のインパクトは、トップクラスだと思います。
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『微熱空間』より亜麻音ちゃんの泣き顔。親の再婚で姉弟になった少女と少年の禁断のラブコメストーリー。
夢と奇跡をかなえるために魔法少女になった少女たちが、魔法少女システムの残酷な真実を知ってしまったときの絶望と嘆き……。
ゲーム作家としての虚淵氏は、美少女ヒロインにこれでもか、これでもかと過酷な運命を強いることで定評がありますが、魔法少女たちにこの表情をさせるために、うめ先生を起用したのでしょう。
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鹿目まどか……。
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暁美ほむら……。
初めてできたたった一人の友だちの鹿目まどか。しかし最凶の魔女ワルプルギスの夜とのたたかいで力尽き、最悪の結果を迎える前に(魔法少女は力尽きると、絶望の果に、魔女になってしまうのです)、まどかに乞われ、彼女を自らの手で射殺するのです。
まどかをもう死なせない。魔法少女にだけは絶対にさせない。時間遡行の能力を持つほむらは、ワルプルギスの夜を迎える同じ一か月を、何百回、何千回と繰り返し、やり直します。
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魔法少女システムの真実を知り、自分が巻き込んでしまった後輩たちと心中しようとするマミさんです。
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「私って、ほんと馬鹿……」。魔法少女システムの真実を知ってしまったさやか。まどマギ屈指の名シーン。
このあと、さやかはもう言葉の通じない魔女に変化してしまいます。
『まどマギ』のメインキャラで、ただひとり、泣き顔を見せないのが、このブログの「文学少女 五十鈴れんの冒険」にも登場する佐倉杏子ですね。
彼女こそ、思い切り泣いて、暴れて、甘えまくっていいのに……。
このブログで、五十鈴れんの幼なじみとして登場する彼女には、そんな思いをこめました。
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「ひとりぼっちはさびしいもんな」と、はじめての友だちになれるかもしれなかったさやかのために自爆し、運命をともにする、そんな俠気あふれる杏子ファンが、『まどマギ』人気を支えた一方の雄です。
と、『まどマギ』と『ひだまり』を振り返ってきたわけですが……。
『まどマギ』の暁美ほむらや佐倉杏子に該当するキャラクターは、『ひだまり』には登場しないのですね。
佐倉杏子についていえば、『ひだまり』のおおざっぱで姉御肌な「大家さん」が佐倉杏子にイメージが近いといえば、近いのですが……。
しかし、『ひだまり』に、ほむらに該当するキャラはいません。
先輩のありささん(有沢さん)、クラスメートの中山さんも、黒髪ロングの美少女ですが、性格はだいぶ異なります。
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ちなみに、うめ展で、有沢さん登場回の原画を見たのが、うめ先生のファンになったきっかけでした……。
「ありさわ」だからあだ名が「ありさ」という有沢さんのセリフを、「ありさん」とゆのが聴き間違え、有沢さんがありさんになるシーンが、ほんとうにかわいらしかったのですね。
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ゆののクラスメートの黒髪美少女の中山さんと真実さん。
真実さんは、まどマギのマミさんより、まどかに似ていますね。
『ひだまりスケッチ』の登場人物は、名字だけか名前だけです。フルネームが判明しているキャラクターは一人もいません。
『まどマギ』人気を支える重要キャラのほむらと杏子の二人は、新房昭之氏、虚淵玄氏、蒼樹うめ先生、シャフトの共有筆名であるMagica Quartetのコラボレーションから生まれたハイブリッドなキャラクターだということができます。
あるとき、ある作品で、ほむらと杏子のルーツを見つけました。
広江礼威氏原作の『ブラックラグーン』です。
まどマギの脚本を手掛けた虚淵玄氏が、本作のスピンオフの小説を手がけています。
『まどマギ』にも影響を与えたと考えても差し支えないのではないのでしょうか。
pixivではすでにネタになっており、アニメや漫画に詳しい人には常識だったのでしょうが。
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『ブラック・ラグーン』のレヴィことレベッカ・リー。二丁拳銃の使い手で、超短気で凶暴、超人的な身体能力の持ち主の中国系アメリカ人。長いポニーテール、目のやり場に困るホットパンツルックがトレードマークです。
『まどマギ』の佐倉杏子も、ポニーテールにホットパンツがトレードマークですね。武器はヌンチャクに変化する槍ですが、どこか中国の武侠を思わせます。
『まどマギ』の佐倉杏子も、ポニーテールにホットパンツがトレードマークですね。武器はヌンチャクに変化する槍ですが、どこか中国の武侠を思わせます。
ちなみに、レヴィといえば……
これは、ヒット映画『この世界の片隅に』の片渕須直監督が、『BLACKLAGOON』のアニメ化も手掛けていたことに端を発した言葉です。
「この世界の片隅に」のファンになり、同じ監督の「BLACKLAGOON」を見たとあるご婦人(当時67歳)がこの作品も気に入り、発したのが、引用のことばです。
全く毛色の違う両作品で、一見全く違うそれぞれの作品のヒロインの北條すずとレベッカ・リー(レヴィ)ですが、その女性の描き方には通底するものがあるのでは、との感想をご婦人が述べたことばです。
『この世界の片隅に』の原作者こうの史代氏は、最近亡くなった松本零士氏に影響を受けたそうです。たしかにあのなよっとした、柳腰の美女キャラクターは通底しますね。
暁美ほむらのモデルも、『ブラックラグーン』のなかにいました。
レヴィのライバルとなり、死闘を繰り広げるロベルタです。
ロベルタは、三つ編み眼鏡のメイドに身をやつした、元ゲリラの天才テロリストという設定です。この三つ編み眼鏡は眼鏡ほむら(めがほむ)、三つ編みの封印を解いた姿は、ファンが言う「クールほむら」(クーほむ)そのままでした。
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目つきは悪いですが……。
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眼鏡ほむら。
魔法少女としての戦闘能力は低く、最初はゴルフクラブ、後には時間停止の能力で手に入れた拳銃や自動小銃(果ては迫撃弾やトマホークまで)、ネットで調べた自作の爆弾を武器に魔女とたたかうミリタリー少女です。
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もう誰も頼らないと決めたクールほむら。
銃を武器にたたかうだけでも驚きなのに、クールでミステリアスなミリタリー美少女が、実は病弱で気の弱い眼鏡少女だったことは、『まどマギ』放映時にアニメファンには衝撃をもって受け止められ、たちまち人気キャラになりました。いわゆる「ギャップ」萌えでしょう。中の人(声優)の斎藤千和さんの演技力の賜物です。
『ブラックラグーン』のおまけ漫画では、魔法少女でありながら銃を武器に闘う「ラジカルレヴィちゃん」や「マジカルロゼッタちゃん」が登場します。まさに『まどマギ』の世界です。
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『叛逆の物語』のマミさんとほむらの銃撃戦(ガンカタ)、ほんとうにかっこよかったですね。
『ブラックラグーン』日本編に登場する鷲嶺雪緒も、儚げなところが、どこか暁美ほむらを思わせます。めがほむとクーほむの中間というか、いいとこ取りしたような美少女です。
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『ブラックラグーン』日本編に登場する鷲嶺雪緒も、儚げなところが、どこか暁美ほむらを思わせます。めがほむとクーほむの中間というか、いいとこ取りしたような美少女です。
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雪緒ちゃんは、ハイデガーを愛読する読書少女。
『ブラック・ラグーン』はしばらく連載が中断していたようですが、最近、連載復活して、昨年最新刊の11巻が出ました。
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ちなみに、『ひだまりスケッチ』でいちばん好きなキャラは夏目さんで……
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うめ先生デザインのキャラでいちばん好きなのは、『マドの向こう側』の京ちゃんです……。
なお、当ブログの看板娘の五十鈴れんちゃんは、ソーシャルゲーム『魔法少女まどか☆マギカ外伝 マギアレコード』(略してマギレコ)の登場人物ではありますが、キャラクターデザインは、蒼樹うめ先生ではなく、さくら小春さんです。うめ先生が描いたれんちゃんが、また、奇跡のようなかわいらしさなのですね(リンク先の記事で見られます)。ぜひごらんください。
なおこの記事にオチはありません。
お陰様で百合も菖蒲も見頃で楽しんでくることができました。
ありがとうございました。
ブログにアップしましたから、お暇な折にお読みいただけますと嬉しく存じます。
池田城も五月山も歩いていける距離なのですね。白百合も菖蒲も間に合ってよかったです。
池田、そして川西市の歴史ある町並みを感じることができました。吾妻でお食事できず残念でした。