無責任の体系

仕事でミスがあり、困ったときの人海戦術。
損失は最小限で済んだ。

しかしミスの理由が、ほんとうに情けない。
「もしドラ」風にドラッカーを引用すれば、無知や無能は笑って許せても、真摯さの欠如だけは絶対に許せないことである。

ただ、新人研修には良い教材になった。
ミスの発生経緯とその対策。
「ミスは起こすな、波及させるな、そして繰り返すな」
と、福島原発事故の話も。

１～３号機までメルトダウンしていたと、今ごろになって発表された。
「天使と悪魔のビジネス雑記帳」
でもいうように、
「誰が危機管理をしているのか」ということだね。

その前日のエントリより。

「東電、保安院、政府・・・。
それぞれが、役割分担があり、
それぞれに責任を負っているようだが、
最終責任はどこにあるのかが分からない。
どの当事者も、自分は責任の一部は負うが、
全責任を負う覚悟はないように見える。
誰も責任を負う覚悟がないまま、
漂流し続けている原発事故。」

全体最適ができていないのは、
個別最適もできてないということ。
何もないときはそれで無事に済んでいるけど、
ひとたび事故が起きると、
それが表面化する。
丸山眞男の「無責任の体系」は、
古くて新しい問題だね。

関係ないけど、
ソーラーフロンティアのＣＭいいな。
（井川遥さんに弱いのだ）