旧作のリバイバルです。
→文学少女「くろまっくくん、今日のお題は『イカ』『一軒家』『ツンデレ転校生』よ!」 http://t.co/rdDdWtAj
2013/02/16 Sat 12:49 From Mobile Web (M5)
「送ってもらわなくても平気なのに」
彼女が越してきた岬の一軒家は帰り道が同じだ。文化祭が近い。日の沈んだ海には漁火が灯る時間だった。
「あれ何」
「イカ漁船」
「光に集まるのね」
「逆。船の下に逃げこんだのを釣り上げる。イカは明るいの苦手なんだ」
どこかのツンデレ転校生みたいに。
2013/02/16 Sat 12:55 From Mobile Web (M5)
今ではこういうお話は書けないかな。この三題噺は、アニメやライトノベル好きのある高校生のために始めたということが大きかったと思います。
お題ですから使わざるをえませんでしたが、ツンデレなんて、漫画やライトノベル、アニメの世界から離れたら、まず使うことはありませんし、定着することもなかったのではないでしょうか。
かつてツンデレ・ヒロインの代表格といえば、一世を風靡した涼宮ハルヒでした。しかし、あるアニメ作品では『涼宮ハルヒの憂鬱』が「昔のラノベ」と呼ばれていたそうです(『継母の連れ子が元カノだった』第8話とのこと)。
たしかにアニメは2006年、原作も2003年作品です。
「昔のラノベか!」と衝撃を受けた人のツイートを見かけましたが、いまの中高生にとっては生まれる前か生まれたばかりのころの作品ですね。自分に当てはめると、三島もジミ・ヘンドリックスもブルース・リーも生きていた、そんな時代です。
平成も遠くなりにけり、といわれる時代も来るのでしょう。