今回は新作。メイド探偵シリーズ、前作の猟奇殺人事件「殺人アーティスト」の続きです。まさか続編ができるとは。
文学少女「くろまっくくん、今日のお題は『ヒトデ』『ポケットティッシュ』『四面楚歌』よ!」 http://t.co/ipqO3c5ZqD
被害者の両手はヒトデの水槽で見つかった。右手の下に「HOPE」と書いたフィルムが敷かれてあった。
「悪趣味な」
「ハサミで切った跡がある。ポケットティッシュの包装ね。この絵、パチンコ屋かしら」
メイド探偵の推理に、警部はため息をついた。
「民間人の君に頼りすぎだと、署内でまた四面楚歌だ」
(「それは大変失礼いたしました」と警部に謝るメイド探偵)
ポケットティッシュは販促用のノベルティの定番ですね。
メイド探偵は絵を見て、パチンコ屋のポケットティッシュのフィルムラベルと見抜いたようです。パチンコ屋らしいアイキャッチがあったのか、懐かしアニメ絵の一部分を確認できたのでしょう(最近は『犬夜叉』や『キン肉マン』などの新台が出ています)。
ポケットティッシュのラベルについても、ハサミで切る前は正方形のデザインで、正方形のサイズで印刷加工できるラインのある工場は限られているなどの薀蓄も盛り込みたかったのですが、字数不足。
以前はポケットティッシュは街を歩いていればタダで手に入りましたが、近年は見かけることが少なくなりました。町中で最後にもらったのはコロナ禍前でした。2010年代のサラ金規制の強化とパチンコ業界の低迷が大きな要因でしょう。
名前を借りたのは、十三駅東口にあったパチンコホールの「ホープ」です。今は会社が変わって、別の名前のスロット屋さんができているようですね。東口にある宮っ子ラーメンも、昔は十三赤ラーメンでしたね。
『ひだまりスケッチ』の宮ちゃん(ソーシャルゲーム『きららファンタジア』より)