久々にクラウドファンディングに協力しました。
クラウドファンディングには、過去に嫌な思いをしたことがあるので、しばらく遠ざかっていたのですが、「模索舎」となれば、無視できませんね。
以下、ファンドサイトからの引用です。
(クリックするとサイトに移動します)
東京・新宿の「模索舎」という書店をご存じでしょうか?
ミニコミや、一般の流通に乗らない出版物を扱う、非常にユニークな書店として半世紀以上営業してきました。
わたしたちは、2020年に開催された「模索舎創立50周年記念集会」をきっかけにして模索舎アーカイブズ・プロジェクト(CMA)を立ち上げ、模索舎のユニークな歩みをたどり、その足跡を後世へと残し、蓄積された多様な経験を活かしていくための調査活動をしています。
プロジェクトのメンバーはメディア論や社会運動論を研究する者、そして模索舎元舎員であり、それぞれの観点で模索舎を捉え、その足跡を後世に残したいという共通の想いをもって活動しています。
現在、模索舎の50年の歴史を振り返る書籍の刊行を目指しています。
引用終わり。
ファンドの締切まで、残り39日で、現在は76%です。
目標金額は1,300,000円です。
(7月7日8時35分現在、1,008,000円、達成率77%)
私もささやかながらファンドに協力させていただきました。目標を達成できるように、みなさんにもご支援をお願いするものです。
と、書いたところで、gooブログのフォロワーさんは、日常系・趣味系ブログの方々がほとんどですから、あまりご興味ない方ばかりかもしれませんね。Twitter経由でこのブログを読んでくれるかもしれない、左派系フォロワー諸氏にくれぐれもお願いする次第です。
「模索舎」は日本で唯一といっていい、ユニークなインディーズ系書店です。「模索舎」の歴史を振り返ることは、日本の出版史のもうひとつの歴史を記録することでもあります。
出版物は「取次」という問屋を通して各書店に配本されます。取次は出版物を全国どこでも同一価格で流通させるという「優れた」システムですが、一方取次で扱われない出版物を書店に置くことは大変に難しいのです。
自主出版物が置かれるのが困難ならば、自分たちでその場をつくってしまおう、と、模索舎設立の試みが開始され、飲食のできるスナック部門「スナック・シコシコ」(このアレなネーミングは、良識ある紳士淑女にはあれかもしれませんね)を併設して、1970年に「模索舎」が誕生したということです。このスナックについては私も今回初めて知りました。
模索舎では取次を使わずに、表現者から直接納品された出版物を扱い、流通させました。その「ミニコミ・自主出版物書店」という在り方自体が、日本の出版史上もユニークな「実験」でした。
以下は引用そのまま。
「近年出版不況が喧伝され、書店の倒産などがニュースになることも多いが、そんな逆風の中でもテーマ別の棚作りや、流通、書店としての在り方などの特徴や主張をもった独立系の小書店の開店が増えています。
模索舎はミニコミ・自主出版物書店として取次を使わずに、独立書店として半世紀以上営業してきました。
店舗内だけにとどまらない出張販売や通信販売などの創意工夫、内外装なども仲間とともに行い、インディペンデントな在り方を追求しました」
そして、それは、「若者起業・学生企業のはしり」でもありました。
最後に、大原哲夫さん(編集者)からのメッセージを紹介させていただきます。
2023/07/03 20:30
「出版の自由は、流通の自由をもって初めて保障される」模索舎の50年は、 この理念を実践してきたものでした。この50年の活動は記録に残し、検 証され、継続されていかなければいけないものです。ワンボイス、大政翼 賛のあとに来るのは戦争です。小さな声がかき消されてしまう時代になってはいけない。その意味でも模索舎50年史の刊行は大変意義のある試みです。編集、刊行にあたる皆さんに敬意を表し、エールを送ります。
かつて私が属した小党派や小グループ、マイノリティの、商品価値があるかどうかもわからない媒体を、無条件に引き受けてきてくれた模索舎に対する感謝と敬意は、一度たりとも忘れたことはありません。
どうかこのブログをご覧の方々も、模索舎に興味を持っていただき、50年のアーカイブの作成に、ご支援いただけますよう、このブログからもお願い申し上げます。目標達成まで残り24%です(23%になりました)。本書の完成は、最近、全国の大学に自然発生的に広まる、「だめライフ愛好会」の学生諸君にも、貴重な示唆を提供することでしょう。
(トップ画像には、なんの意味もありません。深海でたたかうマッコウクジラvsダイオウイカです)
模索舎の近所で働いていた時期もあったのですが、
行ったのは大阪に移り住んでから、新宿での某オフに参加したときでした。
破防法に備えて一般人に偽装していたセクト系列の活動家だったので、
「いかにも」の場所には近寄らないようにしていたのです。
初めて行ってみて、昔の大学のサークル棟に似た懐かしい空間でした。
あまり売上に貢献できていないのですが、
これからも残り続けてほしいと思い、ささやかながら協力させてもらいました。
一周回って紙メディアが新しい今、
この50周年アーカイブが売上回復の起爆剤になればと願っています。
表示されている名前は異なっておりますけど。
この本屋は自分が就職して関東地方へ引っ越した時に偶然知りました。あの頃は裕仁が病に倒れたという状況で
自粛ムードとやらが蔓延していた頃です。
それに強い疑問を感じてデモや集会に顔を出していましたが、集会場所に模索舎が出張販売していたのを見た事もその本屋へ行くきっかけでした。
あの頃から既にかなりの歳月が経ちましたけど、この書店だけは自分がこの世から去っても続いて欲しいものです。