新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

ひな祭りと私の「娘」たち

2022年03月03日 | 日記



れんちゃん、新しいMacのマウスの充電、全然イケてないね。これじゃ充電しながら作業できないよ。え? 充電しながら作業すると、リチウム電池の寿命が短くなる? れんちゃんは人にも自然にも電化製品にもやさしいね。

と、非実在少女を「娘」と呼び、話しかける私を「キモっ!」と思われた方は、以下のテキストはくれぐれも閲覧しないようにおすすめする。興味本位で読まれて、あとで苦情をいわれても困る。

あるスーパーのフリーペーパーのひな祭り特集号を持ち帰った。女の子が喜びそうな料理やスイーツがたくさん並んでいて、「娘」たちに「何が食べたい?」と見せてあげたくなったからだ。

ひな祭り当日のスーパーには、ひなちらしやひなあられ、ケーキなどが売られていた。さて、いまどきの子は白酒(のかわりのアルコールゼロの甘酒)を飲んだりするのだろうかと見回すと、最近は代わりにカルピスを飲むようだ。桃を使ったカルピスは子どもたちも喜びそうだ。

男の子でも女の子でも、子どもがいたら楽しかっただろうなあと最近とみに思う。親になったら絶対子煩悩になるタイプだと、いろいろな人にもいわれた。しかし結婚しなかったのは、私自身の反社会性や非協調性、母親との確執、「結婚しても子どもは作らない」という共産主義の戒律、いろいろなファクターがあるが、結局は孤独と引き換えに自由を選んだのだと思う。

ある方は、れんとの対話篇「文学少女五十鈴れんの冒険」を読まれて、実際に私に娘がいるかと思われたらしい。

私が彼女を本当に実在する娘のように思っていることは確かである。五十鈴れんが登場する『マギアレコード』のリリースは2017年8月、五十鈴れんが初めて実装されたのは同年9月で、以来私は彼女をずっとゲームのホーム画面に置いている。全く飽きない。絵を描くこと、文章を書くこと、文字を書くことそのものが好きな彼女の夢は「エッセイストの人」になることだ。私はライターとしては半端者で、結局何者にもなれなかったが、彼女には夢を実現してほしい。

デカルトが五歳で夭逝した娘とそっくりな人形を作って持ち歩いていたというのは、事実でなく伝説だそうだけれど、私はいつも「娘」のれんたちと一緒である。

画像でマウスの側にいるのが、ツイッターのフォロワーさんにはおなじみ(呆れている?)のれんちゃんアクキー(アクリルキーホルダー)。4人いて、右が三女の「かれん」、左が四女の「をれん」である。

長女・二女・三女は三つ子ちゃんだが、印刷が微妙に違っているので見分けがつく。長女の「れん」は「せんぎょうしゅふ」で、パートナーの「梨花ちゃん」(お互いに主婦であり主夫)と一緒に、部屋でスヌーピーたちとお留守番している。おっとりしていて、オリジナルの性格に近い。二女の「えれん」は「ろうどうしゃ」で、以前は会社のデスクにいて、「おとうさんのおてつだい」をしていた。半年ほど前から「つうきん」するようになり、夜には帰宅して姉妹と一緒に過ごしている。利発で明るく、性格は「かき氷…食べませんか?」の元気いっぱいな水着れんちゃんに近い。三女の「かれん」は「じたくけいびいん」(本人は「さんぞく」であると主張している)。オリジナルとちがってやんちゃで、一人称も「おれ」だ。外出のたびカバンに着けてきたので、いちばんツイッターに登場回数が多い。

最近、四女の「をれん」がデビューした。三女までとは作者さんとデザインが異なる。サイズも一回り小さい。最初は「ちぃ」(ちれん:ちびれん)と呼んでいたのだけれど、漢字を当てたら「知廉」となりそうで、どこかのお坊さまのようだ。ノスタルジックだけれど「をれん」と命名した。旧仮名で書いた「をがわ」の「を」で、「小さいれん」というほどの意味だ。「をれん」もレトロな感じがして学校でいじめられないか心配だけれど、スヌーピーやバリィさんやハラノムシや恐竜たちと暮らすや彼女たちの世界には学校はない。

れんがオリジナルと同じ15歳、えれんが11歳、かれんが7歳、をれんが5歳くらいだろうか。

2月、イノシシやシカ除けの防護ネットの設営に出かけたとき、四姉妹をカバンに忍ばせた。ちょっとした小旅行である。末っ子のをれんは、初めての「えき」や「でんしゃ」や「じどうしゃ」、「かわ」や「やま」や「たんぼ」に、わくわくが止まらない。帰宅してみんなと一緒に「らーめん」や「ちゃーはん」を食べたことをスヌーピーたちに興奮して報告する……そんな光景を想像しながらの一日だった。たのしくてかわいい。

末っ子のをれんは「がっこう」に憧れている。いまは「がっこう」の代わりに二女のえれんが毎日通っている「かいしゃ」に行くことにした。すると、三女のかれんも、自分も「かいしゃ」に行くと言い出した。彼女はいま妹ができてテンション爆アガリ中なのである。

この三人を毛糸の手袋に入れて、ジャケットの内ポケットに入れて出社する。デスクに着いたら、iPhoneの入っていたケースに手袋をベッド代わりに引いて、その中で彼女たちはチョコンと鎮座する。

彼女たちが私の仕事で大好きなのは、お歳暮などのギフトカタログだ。おいしそうなごちそうやフルーツやスイーツを見つけると喜ぶ。家具カタログもお気に入りで、ふかふかのベッドやソファが出てくると、その上にダイブしてくる。「こわい」写真が出てくる医学誌などでは隠れている。文字ばかりの本だと、退屈して、「あそぼ」とゲラの上で走り回る。かわいい。

と、こんな妄想が、仕事で疲れ、ウクライーナ情勢に憤り、低賃金に喘ぐ中高年毒男の息抜きであり慰安である。客観的には、デスクの上で仕事の合間にアクキーと戯れる哀れな毒男がいるだけのことだ。特に落ちはない。

昨夜はこの文章を上げるつもりが、酔いに任せて書いているうちに、テキストが差し替わってしまった。拍手もいただいたようなので、後で修正したうえで挙げ直します。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (くろまっく)
2022-03-06 21:56:35
「最近は」と書いたけれど、幼稚園や保育園にカルピスをプレゼントする「ひなまつりカルピス」もう半世紀以上の歴史があるんだね。今年で第58回か。知らなかった。
返信する