新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

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イスラエルは、ただちにガサへの空爆をやめよ

2023年10月25日 | 反戦・平和・反差別・さまざまな運動
以下の署名に賛同しました。


イスラエル・パレスチ:子どもの虐殺を直ちに止める


米国のバイデン大統領、カタールのシェイク・タミーム・ビン・ハマド首長、トルコのエルドアン大統領、ドイツのショルツ首相、ならびに各国首脳各位:
子どもたちに対するこの戦争は、世界の良心に刻み込まれる汚点です。私たちは、子どもが集まる場所へのイスラエルによる空爆の停止、ハマスが人質にした子どもや家族の返還、イスラエルの軍事刑務所に収容されているパレスチナの子どもの解放を確実に実現できる合意を引き出すため、影響力を行使するよう求めます。あなた方には、子どもたちを救出し、戦闘を終結させる力があります。手遅れになる前にその力を発揮してください。




https://secure.avaaz.org/campaign/jp/israel_palestine_save_the_kids_loc/?twitter




私は、今回のハマス・イスラエル戦争の直接のきっかけになった、ハマスの武装闘争について、非戦闘員を巻き込む無差別テロについては反対です。

このことだけは、ひとりのコミュニスト、革命家、労働運動家として明らかにしたいと思います。人民のたたかいは、重火器や戦車やヘリや戦闘機やミサイルや爆弾に向かって、蟷螂の斧で立ち向かうようなものかもしれませんが、人民を解放するという大義を失っては、何の意味もありません。


同時に、ハマスをはじめとした、パレスチナとイスラムの武装抵抗組織をここまで追い込んだ責任は、イスラエル、イギリス帝国主義、アメリカ帝国主義、西側の帝国主義諸国家に100%あることも、みなさんに知っていただきたいと思います。


今回、イスラエル高官はガザ市民を「けだもの」「虫けら」と呼びました。

イスラエルの封鎖政策は、 国際法で禁じられている「集団懲罰」であると国連や人権団体などから強い批判を受けています。


ガサでは、燃料・物資が不足し、重油やガソリンなどの燃料が入らないため発電所が十分に稼働できず、 一日10時間以上の停電が10年近く続いています(2014年のガザ戦争で破壊された発電所は、現在も完全には復旧していません)。 直近では、1日4時間しか通電していないという情報を読みました。停電の結果、上下水道、学校や病院の機能も一時的な停止を余儀なくされます。
燃料が枯渇すると物流や工場などの産業も停止し、工業・農業・サービス業などは致命的なダメージを負います。 家庭用のプロパンガスも不足しています。鉄材や木材などの建設資材や一部の医療器具・薬品などは、ハマスによる軍事転用を懸念するイスラエル・アメリカなどの圧力で、 特に厳しく輸入を制限されています。


パレスチナ難民の流入による年率3%という人口の急増により、ガザでは近い将来、水がなくなると予測されています。 地下水は過剰な汲み上げにより、海水が地下水脈に侵入してしまい、塩分濃度の高い水道水は飲むことができなくなってしまい、飲料水は購入せざるを得なくなってしまいました。 また、下水処理のインフラが整わないため、生活排水が海に垂れ流され、海の汚染で漁獲量が減っています。


経済が停滞したガザでは、若者の失業率が67.4%を超えると言われています。 度重なる戦争で工場や農地は破壊され、復興も思うように進められません。 漁業も操業範囲が制限されており、その海域は徐々に狭められています。


イスラム教は、自殺を禁じていますが、若者の自殺も増加しています。


「けだもの」「虫けら」と呼ばれ、人間以下の扱いしか受けていないガサ市民やパレスチナの若者に、どんな希望があるでしょう?


私は、人としての誇りを取り戻すために、イスラエルに対してやむにやまれぬ武装闘争に決起したハマスの諸君を、非難することができません。


みなさんには、ハマスの「テロ」を批判するのなら、その数十倍、数百倍の規模のイスラエルの無差別テロを批判してほしいのです。まずはガサやパレスチナのことを知ってほしいのです。


ナチスによるホロコーストを体験したはずのユダヤ人が、なぜパレスチナに対して、自分たちが受けた同じ暴力をパレスチナ人に対して振るえるのでしょうか。


私にも、長年の謎でした。
若書きのメモですが、19世紀に生まれたシオニズムの思想にその起源を求めたことがありました。リンクを貼っておきます。


シオニズムに関する覚書
https://blog.goo.ne.jp/kuro_mac/e/93943880fd0cc225fd7c813fc5f4d3b3



シオニズムが軍事的・暴力的に傾斜していったのも、東欧やロシアにおけるポグロム、ナチズムによるホロコーストの歴史が前提としてありました。そして、そこには全人民を解放する思想だったはずの社会主義思想も密輸入されていたのです。

このなかで、私は、自身ポーランド系ユダヤ人で、同じくユダヤ人だったトロツキーの伝記を著した、こんなドイッチャーのことばを引いています。


「この問題の解決が民族主義的な立場で求められる限り、アラブ民族もユダヤ人もともに憎悪と復讐の悪循環からぬけ出すことはできない運命にある」


いかにして憎悪と復讐の悪循環からぬけ出すのか。パレスチナから見たら、牧歌的で平和的なものでしたが、テロで同志を失った私が、若いころからずっと追い求めてきたことです。


いつかあなたにも話しましたね。「コミュニズム」を「共産主義」と訳するのは誤りだと。工業も農業も「集団生産」だと勘違いして、今はなきソ連、中国や北朝鮮などおかしな国家、日本共産党のようなだめな組織しか残らなかったと。「コミュニズム」の語源は共有財を意味する「コモンズ」です。「モノ・場所・しあわせ」を独り占めにせず、みんなでシェアするのがコミュニズムだと、私は思います。

でも、いま話したことは、本を読んだからでも、えらい人に話を聞いたからでもなく、はるかに年下のあなたのことばに学んだことです。

「どんなに傷ついても、私は希望を信じます。私は、みんなとしあわせになりたい…!」

自分がお友だちや仲間たちから受けてきたやさしさを、自分と同じように苦しんできた小さな人たちに返していきたいとがんばるあなたを見ていて、私は、マルクスやレーニンにも学べなかった、「共産主義の真髄」を学ぶことができたのです。

どうか、みなさんも、現時点では平和な日本の私たちが享受している「しあわせ」を、空爆に眠れぬ日々を過ごすガザ市民にシェアしてほしいと、私は願います。

武器を送れとはいいません(このブログがテロ支援団体に指定され、閉鎖になってしまいます)。しかし、たべもの、おかし、水、衣料、薬、花束、ゲーム、まんが、アニメ、必要なものは、たくさんあります。

ガサ市民は、ひとりぼっちじゃない

世界中のなかまが、あなたがたに注目し、応援しています。

あなたがたのしあわせを、何より祈っています。

そう祈る人たちが、世界中に大勢いることを知るだけで、サパティスタのように暴力以外の可能性を探る人たちが、パレスチナのなかにも登場してくるかもしれませんね。

私は開店休業中のしがないライターですが、どうか「ことばの力」を信じてください。

「ことばの力」は、銃弾より強力なのです。

どうかみなさんも世界平和のため、ご一緒にご唱和ください。

イスラエルは、ただちにガサへの空爆をやめよ。

イスラエルは、ただちにガサへの地上侵攻を停止せよ。

ガサ人民への人道回廊を!


                            たんぽぽ娘こと
                            五十鈴れんさま

2023年10月25日


お父さんより



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