『マリア様がみてる』で、主人公の祐巳さんが、年が明けてゲームを始めようとする年子の弟くんに、「新年の計は元旦にありだよ。お正月からゲームだと一年中ゲームで終わってしまう」と注意するエピソードがあります。あの素敵な青い傘をプレゼントしてくれた、亡くなったおじいさんの教えなんだそうです。
今年最初のこのブログの投稿を読み返すと、新年の抱負などどこへやらです。『マギアレコード』で暁美ほむら晴着Versionをお迎えした話でした。
クリスマスに第二部『集結の百合編』……じゃなくて『集結の百禍編』のラスボス、瀬名みことの派生バージョン「ウワサのみこと」をお迎えして、マギレコに始まり、マギレコに終わる2023年になりそうです。
まあ、今年はハイキングという新しい趣味を始めたので、必ずしもゲーム漬けだったわけではありません。
しかし、戦国編に始まる外伝のヒストリア編は、おもしろかったです。『チベットのラクシャーシー』と『パクス・ロマーナの恋人』はストーリーもキャラデザも素晴らしかったです。チベット編のヘルカは、夏目かこ・入名クシュを手掛けた茨乃さん、ローマ編(ボンペイ編)のアマリュリスは五十鈴れんを手掛けたさくら小春さんのキャラデザでした。
マギレコの魔法少女相性占いを試してみたら、私といちばん相性がいいらしいのが、この『マギアレコード』という物語の記録者でもある佐鳥かごめなんだそうです。がっかりするやら、安心するやらでした。五十鈴れんは娘なんですから、相性バッチリだったら困りますね。
この夏実装された佐鳥かごめ百鬼夜行Ver.も、人としての道を踏み外しそうになるほど、かわいらしくコケティッシュでした。
そして、今年最後のフィナーレを飾る魔法少女は、ウワサのみこと。
「ウワサ」とか「マギレコ空間」とか「概念」とか、説明のむずかしい用語の話はスルーさせていただきます。私もよくわかっていないので。
まどマギやマギレコも、広義では、『ひみつのアッコちゃん』に始まる魔法少女ストーリーの系譜に連なる作品です。手鏡を武器に戦い、最後は鏡の魔女となったみことは、アッコちゃんへのオマージュでしょう。
魔法少女の変身シーンと言えば、『プリキュア』をはじめ少女の夢と理想を具現化したものがお約束なのですが……
うーん。
みことちゃん、美少女が台無しです。こんな変身シーン、見たことがありません。
「ふつくしい」というのは、こういう感じ? 「うつくしい」の「う」を、感動のため息と共に発音するとこのように聞こえるんだそうですよ。
ウワサのみことちゃんは、おひとりだけでもお迎えできたらいいなという感じでした。
今回も「有償ステップアップガチャ」を利用しました。
有償ステップアップガチャでは、5ステップめで☆4魔法少女が確定するのです。
有償石が若干足りなかったので、480円分追加購入しました。
なんと、この5stepめで、ウワサのみことを、3柱もお迎えできてしまいました。
こんなの初めてです。
完凸まで残り1柱です!
幸い、単発ガチャチケットが200枚近く残っていました。
100回まわせば、☆4キャラ確定です。
ピックアップ中のキャラクターの出現率は60%です。
ウワみこ、来い……!
しかし、☆4魔法少女確定の100回目に来てくれたのは、「みく」こと「牧野郁美」でした……
いくみんはすでに完凸済みでした。
しかし、好きなキャラだったのでよかったです。
「みく」はバレーボール部のレギュラーになるのが夢だったのですが、それには身長が足りなかった女の子です。
親友は、アイドルになるのが夢でしたが、体格がよすぎたようです。
そして、二人はお互いの夢を交換して魔法少女になったのです。
メイド喫茶で修行中の「みく」の演じるアイドル像は、なぜか昭和のぶりっ子キャラで、「BBA」というありがたくないあだ名までもらっています。しかし、ときどき素に帰るときの「みく」がいいんですよね。親友に向けられたのであろう、バトル時の勝利ボイスの「あなたの夢を叶えるまで、私は死なないから」には、ドキッとしてしまいます。まあ、第二部で彼女は死んでしまったのですが。
うん。こんな街なんか燃やしちゃえ。冷えは女の子の大敵だよ。
マギレコでは、ガチャを1回まわすと、コインを1枚もらえます。200枚で望みのキャラと交換できるのですよ。
有償ステップアップガチャで50枚、通常ガチャで100枚。残り50回、通常ガチャを回し、ウワサのみことをもうひと柱ゲットし、完凸しました。
以前、イラストレーターの夜汽車さんを紹介するにあたり、米津玄師さんの「ハチ」時代の初音ミクの楽曲『結んで開いて羅刹と骸』を引用しました。
「純情無垢故質が悪い 極悪非道で御座います」
『マギレコ』でこのフレーズが最も当てはまるのが、わが愛娘の五十鈴れん、そして瀬名みことかもしれません。
「悪を根絶したい」と願う五十鈴れんの武器の杖は、死神の鎌に変化し、さらにビームも放ちます。武器も戦闘スタイルも殺意に満ちています。
しかし、れんは親友も梨花を通じて友だちに恵まれたこともあって、そうした暗い面、激しい面にスポットライトが当たることはあまりありませんでした。怒りや悲しみの感情も露わにすることは少なく、怒りを爆発させたのは鏡屋敷で梨花ちゃんの偽物を見たとき、梨花ちゃんがサンタクロースを否定したときの二度だけです。
みことは、同世代のれんに比べても幼い部分があるように感じます。
しかし、両親からネグレクトを受けて、つらい思いしかしてこなかったはずなのに、どこまでも天真爛漫なのです。今回のイベントも、「たけのこ踊り」を踊ろうとする場面が印象的でした。たけのこ踊り?
帆奈ちゃんとふたりだけの世界を望むみこと。
逃避行中、帆奈とふたり、喫茶店でアルバイトすることができた、「普通の少女」ぽい思い出が、ほんとうにうれしかったようです……
みことちゃん、よかったね……
え? どうして?
そうか……それは仕方ないねえ……
共依存そのまま、激重百合ストーリーでしたが、すばらしい物語でした。後半も楽しみです。
このセリフを読んで考えこんでしまいました。
歌舞伎町のトー横下や道頓堀のグリコ下の若者たち、釜ヶ崎のおっちゃんたち、幡ヶ谷原町バス停のお姉さんも同じ気持ちだったのではないかなと思うのです。
最後まで悲しみと狂おしさにあふれるストーリーでした。みことは家庭環境にも友だちにも恵まれませんでしたが、最後に生涯の友を得ることができた、もうひとりの五十鈴れんでした。
大久保公園で立ってる女性たちも(昨日大量に警察に引っ張られてましたけど)普通の生活なんておくれない、どうやったってはみ出してしまう人たちなのかなと。特にお金で切羽詰まってないのに立ちんぼしてるひとに関しては、それもまた一種の自傷行為なのかなと思います。
みことのCVは本渡楓さんなんですね。彼女と花守ゆみりさんと小倉唯さんで、近々お食事会するらしいです。