10年先を考えたら、弱小労組も課題山積。
バブル時代の地方進出では、地元の地域社会に受け入れられるまでは、大変だった。しかし今では、大阪組もすっかり土着化。地元採用組と見分けがつかない。
その地方工場が、今は過剰生産力問題を抱える。配置転換・再教育などを進めているけれど、縮小経営だけでいいのか。過疎と高齢化の進む地域社会の再生に、われわれに何かできることはないかというのが、これからの課題だ。
幸い、いくつかブランド農産品や地場の特産品がある。実家が農家の仲間たちもいる。地方と都会、生産地と消費地をどうリンクさせていくか。
現代農業別冊『季刊地域』を眺める。今号の特集は「廃校どう生かす?」。廃校のアイデア用途集。直売所・加工所・診療所・居酒屋などなど。
廃校を工場に転用しているのを見学したことがある。京都の国際マンガミュージアムも、小学校の跡地だった。ああいう風に「形」として残せたら、卒業生にも地域の人たちにもうれしいね。
東京・大阪のような都会部でも、生産人口の高齢化、空洞化は進んでいる。もし、地方で成功する地域再生のモデルが打ち出せたら、それは都会部でも応用できるのではないか、という逆転の発想。「宮本常一と『あるくみるきく』日本」も、おもしろい企画。
もう1冊、農業青年マガジン『Agrism』。父子ならぬ祖父孫相伝の山形のサトイモ農家、蔵王の養豚農家、宮崎県産バナナボーイズ、耕作放棄地バスターズ、農林水産省のキャリア官僚の道を捨てた自然薯農家、主にアラサーの若者たちの紹介記事。
今のテーマはTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加をめぐる農産物自由化問題。右か左かでいえば、極左のこのブログも、もちろんTPP反対、FTAAP粉砕。いついかなる時も「グローバリズム粉砕!」「米帝も中華帝国も地獄の底に落ちやがれ」なのである。
しかし、われわれの勝利の日は、まだ遠い。すまん(誰も期待してないと思うけどな)。日々生きる農家としては、新しい時代の波への対応も避けられそうにない。どんな道があるのか。コラム「新しい農業、新しい地域のカタチを考えよう」より。
「食がグローバル化すればするほど、地域性・独自性を持つ食材・食文化が相対的に浮かび上がってくるものなのです。……約20年前、米国との間で貿易摩擦があり、農産物を自由化せよ、中でも牛肉とオレンジの輸入を受け入れろという圧力を受け、日本は屈しました。……しかし、結果どうなったかというと、米国産の牛肉とオレンジに日本市場が席巻されたかというと、そうではなかった。市幅の関係で牛肉についてのみ言及しますが、日本国内の牛肉の消費量は増えました。松阪牛以外にも数々のブランド牛と呼ばれるものが全国各地に誕生しています(ちょっと多すぎるような気もするけれど)」
結局、このピンチをチャンスにどう転化していくかということに尽きる。社員は全員女子、山形ガールズ農場の菜穂子さんも、がんばれ。
バブル時代の地方進出では、地元の地域社会に受け入れられるまでは、大変だった。しかし今では、大阪組もすっかり土着化。地元採用組と見分けがつかない。
その地方工場が、今は過剰生産力問題を抱える。配置転換・再教育などを進めているけれど、縮小経営だけでいいのか。過疎と高齢化の進む地域社会の再生に、われわれに何かできることはないかというのが、これからの課題だ。
幸い、いくつかブランド農産品や地場の特産品がある。実家が農家の仲間たちもいる。地方と都会、生産地と消費地をどうリンクさせていくか。
現代農業別冊『季刊地域』を眺める。今号の特集は「廃校どう生かす?」。廃校のアイデア用途集。直売所・加工所・診療所・居酒屋などなど。
廃校を工場に転用しているのを見学したことがある。京都の国際マンガミュージアムも、小学校の跡地だった。ああいう風に「形」として残せたら、卒業生にも地域の人たちにもうれしいね。
東京・大阪のような都会部でも、生産人口の高齢化、空洞化は進んでいる。もし、地方で成功する地域再生のモデルが打ち出せたら、それは都会部でも応用できるのではないか、という逆転の発想。「宮本常一と『あるくみるきく』日本」も、おもしろい企画。
もう1冊、農業青年マガジン『Agrism』。父子ならぬ祖父孫相伝の山形のサトイモ農家、蔵王の養豚農家、宮崎県産バナナボーイズ、耕作放棄地バスターズ、農林水産省のキャリア官僚の道を捨てた自然薯農家、主にアラサーの若者たちの紹介記事。
今のテーマはTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加をめぐる農産物自由化問題。右か左かでいえば、極左のこのブログも、もちろんTPP反対、FTAAP粉砕。いついかなる時も「グローバリズム粉砕!」「米帝も中華帝国も地獄の底に落ちやがれ」なのである。
しかし、われわれの勝利の日は、まだ遠い。すまん(誰も期待してないと思うけどな)。日々生きる農家としては、新しい時代の波への対応も避けられそうにない。どんな道があるのか。コラム「新しい農業、新しい地域のカタチを考えよう」より。
「食がグローバル化すればするほど、地域性・独自性を持つ食材・食文化が相対的に浮かび上がってくるものなのです。……約20年前、米国との間で貿易摩擦があり、農産物を自由化せよ、中でも牛肉とオレンジの輸入を受け入れろという圧力を受け、日本は屈しました。……しかし、結果どうなったかというと、米国産の牛肉とオレンジに日本市場が席巻されたかというと、そうではなかった。市幅の関係で牛肉についてのみ言及しますが、日本国内の牛肉の消費量は増えました。松阪牛以外にも数々のブランド牛と呼ばれるものが全国各地に誕生しています(ちょっと多すぎるような気もするけれど)」
結局、このピンチをチャンスにどう転化していくかということに尽きる。社員は全員女子、山形ガールズ農場の菜穂子さんも、がんばれ。