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企業経営理論(マネジメント理論 part1)

今回から「マネジメント理論」に入ります。
ここでは「伝統的組織論」「人間関係論」「モチベーション理論」「リーダーシップ理論」についてとりあげていきます。

【伝統的組織論】
「伝統的組織論」では「テイラーの科学的管理法」「フォードの管理論」「ファヨールの管理過程論」の3つについてとりあげます。

【テイラーの科学的管理法】
テイラーは科学的管理の父といわれ、19世紀末に米国の産業界に広く発生していた組織的怠業(サボタージュ)を解決するために科学的管理法を確立しました。
テイラーは組織的怠業(サボタージュ)が起こっている原因として、経営者が成行管理を行っていることをつきとめました。
当時は単純出来高払い制度がとられており、経営者は能率が上がる都度、賃金の切下げを行っていたため、労働者は組織的怠業(サボタージュ)を行うことで、故意に作業能率を低くしているとテイラーは考えました。
そこで課業を科学的に設定し、これに基いた課業管理を主張したわけです。

(テイラーが主張した4つの管理原則)
①大いなる日々の課業
②標準的諸作業
③成功に対する高賃金の支給
④失敗に対する処罰(低賃金)


(時間研究と動作研究)
テイラーは課業の設定にあたり「時間研究」と「動作研究」を行いました。
時間研究とは労働者の作業を分解し、作業の実行をするための時間を分析することです。
また動作研究とは基本動作を分析し、ムダを省くことで標準動作を組み立てる研究です。

(職能的職長制度)
テイラーは、マネジメントと作業の分離し、管理者層による支配を行うため、職能的職長制度を導入しました。
これは職長の管理機能を職能別に分け、それぞれ専門の担当を配置する組織形態です。

(差別出来高払い制度)
テイラーは課業の成果により賃金に差をつける「差別出来高払い制度」を導入しました。
これは上記の「4つ管理原則」の③と④が該当します。

(科学的管理法の問題点)
①労働者の人間的要素を考慮していない。
②課業管理は作業の管理に過ぎず作業効率化にとどまってしまった。
③全社的管理の視点にかけていた。




次回は【伝統的組織論】のうち「フォードの管理論」「ファヨールの管理過程論」について整理します。

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