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企業経営理論(意思決定システム part3)

今回は「意思決定システムとコンフリクト」のうち「コンフリクト」についてとりあげます。
コンフリクトとは「葛藤」を意味しますが、ここではコンフリクトの発生条件やコンフリクトの種類(個人、集団)、コンフリクトマネジメントについて整理します。

【コンフリクトの発生条件】
ポンディはコンフリクトを潜在的に生み出す条件として以下の3つをあげています。
(資源の希少性)
資源が不足している場合、その配分をめぐりコンフリクトが生じます。
(自律性の確保)
互いが自律を求めて他者を統制したりする場合、コンフリクトが生じます。
(意図関心の分岐)
個人や作業集団間、共通目的を確立するに至らず、協力関係やコンセンサスが成り立たない場合、コンフリクトが生じます。


【個人間のコンフリクト】
(ホイッスルブロワー)
組織の枠組みに異議を唱えたり、積極的に反対したりする人をホイッスルブロワーといいます。
組織を円滑に運営するためにはこの異端児を排除するという考え方が一般的ですが、ホイッスルブロワーの組織への貢献度を見極めることも看過できないとされています。


【集団間のコンフリクト】
(構造的コンフリクト)
組織構造や制度に起因するコンフリクトのことです。
①水平的コンフリクト
スタッフとライン間におけるコンフリクトなどがあげられます。
互いが相互依存的であるほどコンフリクトが生じやすいとされています。
②垂直的コンフリクト
労使間の対立などがあげられます。
組織のヒエラルキーが機能せず、権威が正当性を失い、権限の配分に歪みが生じる場合に発生すると考えられています。

(集団間コンフリクトの要因)
集団間コンフリクトは以下のような不可避の要因によって引き起こされます。
①不完全なコミュニケーション
②利害関係の対立や競合
③未熟な組織内関係



次回はコンフリクトのうち「コンフリクトマネジメント」について整理します。

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