「組織論」で取り上げる内容については以下を参照してください。
http://blue.ap.teacup.com/motokuni/267.html
まずは「経営組織」の分野から整理していきたいと思います。
【経営組織の基礎知識】
ここでは「組織の成立条件」と「組織の存続条件」の2つについてまとめておきます。
(組織の成立条件)
バーナードは組織の成立条件として「共通目的」「貢献意欲」「コミュニケーション」の3つをあげています。
①共通目的
組織の構成員が目指す共通の目的のことです。
組織とは「調整された活動および諸力の体系」とされており、共通目的はその調整を図ります。
②貢献意欲
貢献意欲とは自己の活動を、組織の共通目的実現のために提供しようとする意欲のことです。
協働意欲とも呼ばれます。
③コミュニケーション
共通目的の実現と貢献意欲の醸成のための意志伝達経路です。
(組織の存続条件)
①有効性
組織目的の達成度のことで、バーナードは経営者のリーダーシップに依存するとしています。
②能率
組織メンバーの個人的動機の満足度のことです。
満足度を向上をさせるためには「誘因」が「貢献」を上回らなければなりません。
【組織の構成原則】
有効な組織を設計するにあたっての基本原則については以下のものがあります。
①専門化の原則
仕事の効率的遂行には、習熟が必要であり、職務を定義し担当者の専門的能力を向上させることが必要とされます。
すなわち組織構成員が担当する職務は類似した職務で分業化されなければならないというものです。
②統制範囲の原則(スパンオブコントロール)
1人の人間が管理できる部下の人数には限界があり、その限界を超えると効率が低下します。
よって適正な部門規模はこの法則により規定されるとともに、組織の拡大にともなう場合は権限委譲が必要になります。
③権限責任一致の原則
各構成員の権限の大きさは、職務を遂行する責任と相応しなければならないという原則です。
④命令統一性の原則
職位の上下関係において、構成員は常に特定の一人の管理者から命令を受けるようにするという原則です。
組織行動の統一化を維持するために重要です。
⑤階層短縮化の原則
組織の情報伝達スピードを高めるためには、階層をできるだけ短縮化したほうが良いとする原則です。
次回も経営組織について整理します。
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