前回整理した【システム開発の手順】を思い出しながら、読んでください。
【基本計画】
基本計画の策定ステップは以下のとおりです。
(全体計画の立案)
全社的な利害関係の調整からトップダウンで行います。
(業務モデル定義)
企業が遂行すべき業務の関連性を理解するために作成します。
(情報システム体系モデルの定義)
①データモデル定義
管理すべきデータをエンティティ(実体)として定義し、関連付けを行います。
②情報サブシステム定義
業務も出るから情報を扱う部分を抜粋、整理します。
(情報システム開発課題の分析)
システム開発によって解決できる問題と、システム開発の阻害要因を整理します。
(中長期計画の立案)
組織体制(前回説明)、開発運用方針、スケジュール、コスト見積りなどを行います。
(計画の評価承認)
【システム分析・要求定義】
(システム分析技法の検討)
①構造化分析技法
業務をデータと機能でとらえ、対象業務を機能分割しながら明らかにしていきます。
これにはDFDやE-R図があります。
・DFD(データフローダイアグラム)
データの流れに注目して、データの源泉と吸収、データストア、プロセス、データフローの4つの構成要素を使って視覚的に表現するモデル化の手法です。
・E-R図
データ間の関連によってデータ構造をモデル化する手法です。現実の世界を実体(エンティティ)と関連(リレーションシップ)の2つの概念を用いて表現します。
②POA(プロセス中心アプローチ技法)
データ処理のために効率的なプロセスを設計し、開発を行う方法です。
しかしながらメンテナンス上の問題やデータ重複が多くなってくると管理不能に陥る問題があります。
③DOA(データ中心アプローチ技法)
まず現状の業務でどのような情報がどのようにやり取りされているかについてデータ分析を行います。
ここで上述のDFD手法を用いて業務における情報の構造や流れを分解し、データ重複のないデータベースをまずは設計します。
特徴はプログラムを使った処理はあとから考えればよいとする点にあります。
④オブジェクト指向
操作手順よりも操作対象に重点を置く考え方です。
(対象業務システムの分析)
対象業務の機能的特徴などから対象業務モデルを作成し、現行のモデルを機能面、データ面から見直しします。
(データ分析)
現行業務から収集されたデータの重複などを防ぐため、行います。
(システム要求分析)
システム化にあたって要求されるニーズの抽出、整理、分析を行います。
(システム構想の策定)
システム要求分析から明らかにされたニーズを解決するため新システム構想を策定します。
次回は【システム開発の手順】のうち【外部設計】以降について整理します。
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