モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

企業経営理論(マネジメント理論 part5)

今回も【モチベーション理論】のつづきをとりあげます。

アージリスの未成熟・成熟理論】
アージリスは、人間は幼児の段階から成人の段階に成長する過程において7つの次元で変化がおこり、未成熟から成熟へと移ろうとする「未成熟・成熟理論」を提唱しました。
(7つの変化)
           (未成熟)    (成熟)
①行動の能動性     受動的     能動的
②他人への依存     依存的     独立的
③行動の単純性     単純      多様
④興味の持ち方     浅い      深い
⑤行動の展望      短期的     長期的
⑥自らの地位      従属的     優越的
⑦自覚         欠如      発達(自覚と自己統制)

以上より、アージリスは成熟を求める従業員のモチベーションを向上させるためには「職務拡大(職務を水平的に拡大すること)」や「目標管理」などが有効であると主張しました。


【ハーズバーグの動機付け・衛生理論】
ハーツバーグは人間が働く場合に「衛生要因」と「動機付け要因」の2つがあると考えました。
(衛生要因)
職務に対する不満は防止できるが、充足されても積極的な態度につながらないものです。
下記のようなものがあります。
・会社の方針
・監督、監督者との関係
・作業条件
・給与
・対人関係
     など

(動機付け要因)
充足されれば、積極的な行動につながるものです。
下記のようなものがあります。
・達成
・承認
・仕事そのもの
・責任
・昇進 
      など  

以上よりハーズバーグは、動機付け要因の実現のためには、自己実現の場を与えることが必要とし、「職務拡大」ではなく「職務充実(職務を垂直的に拡大させること)」が有効だと主張しました。


【ブルームの期待理論】
ブルームは人間が欲求に基づき行動する際の個人差を解明するために、期待理論を提唱しました。
これは「動機付けの強さは、努力が業績に結びつく確率の高さと、その業績から得られる報酬の高さを比較し、主観的判断によって決まる」とするものです。



次回から【リーダーシップ理論】に入ります。

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