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荒子観音

2011-10-21 | お出かけ
古寺巡礼シリーズ

 荒子観音寺を訪ねてみました。尾張四観音(笠寺、甚目寺、龍泉寺、荒子)の一つで正式名は、浄海山円龍院観音寺。
聖武天皇の天平元年(729年)に開基ということで、かなりの古刹ですね。

 開祖である泰澄和尚は、北陸の霊峰白山を開いた名僧でもあり、北陸、近畿、東海を遊歴し各地に寺院を開いたそうです。当観音寺もその一つで、本尊の聖観世音菩薩像(33年に1度開扉の秘仏!)は泰澄和尚の作と言われています。何度も焼け落ちた本堂は、天正4年(1576年)に前田又左衛門利家が再興したそうです。
 観音寺十世円盛と親しかった修験・遊行僧 円空が、仁王像を初め、約1240体もの円空仏をここに残しています。円空仏は、毎月第二土曜日の午後に開示されるということで、今回は、仁王門の仁王像だけの拝観でした。運慶・快慶のような鎌倉彫刻に比べて何と朴訥で親近感の湧く仁王像でしょう!



 多宝塔は名古屋最古の木造建築(天文5年1536年)として、国指定重要文化財となっています。
上層は唐様、下層は和様で、室町末期の禅宗様式の特長を表わしています。



 荒子観音より南西200mの天満天神宮境内に、戦国武将前田利家の生誕地の碑があります。
名古屋市内とは思えない、昔のままの区画で仕切られた集落の中に、バサラな「またざ」が
そこに息づいてる感、確かにありました。