最近の子供たちに組手をさせると、自分が勝つとわかっている相手と当たるとニコニコしながら組手に向かい、徹底的に痛めつけては倒れた相手を気遣う事もなく大喜び。
逆に自分が敵わないと思い込んでいる相手と当たると、最初から諦めた表情でやる気のない組手をし、途中で泣き出し相手に背を向けてしまう。
そう言う子供たちが年々増えてきている事に凄く危機感を感じています。
帯や学年が上の者・体格が勝る者、そう言う者が下の者と組手で当たる時、胸を貸して受けてあげると言う事を出来る子が段々少なくなってきている。子供を教えるようになってから20数年、以前は一々そう言うことを教えなくても子供たちの中で上下関係というものがもっとしっかり出来ていたように思う。
上の者は、下の者を必要以上に傷つけることなく相手し、少々体調が悪くても組手中にきかされても、ぐっと我慢し決して下の者には弱みを見せないという強い意志を持っていた。
下の者は上の者に怖くても向かっていくという気構えが見てとれた。
でも今は、そういった強い意志や気構えを見せず自分の弱い心を隠すため、常に薄笑いを浮かべ虚勢を張る子が多い。
そういった精神的な面が段々弱くなってきているのが残念です。
何事も力一杯頑張ってぼろぼろになりながらも最後まで諦めず向かっていく姿は素晴らしいと思います。たとえそれで負けてもその姿はカッコいいと思います。
私は何度も言っているように、あまり小さい頃から体に負担がかかるような教え方はしません。ですから少年部に関しては試合に出る目的は勝ち負けじゃなく、他の道場の子供たちと接する事により様々な事を学んで欲しいという事と最後まで諦めず頑張り通す強い気持ちを養って欲しいという事です。
もう直ぐ昇級審査と大会があります。
審査を受ける者、特に上の級を目指す者は、以前もここのブログで書いたように、審査の直前だけ態度を改めたり当日だけ頑張っても合格はできません。
また、大会にエントリーしている者は、常日頃から真剣に練習に打ち込んでいないと、試合当日だけ急に精神的に強くなって相手に向かっていけるものではありません。
一日一日の積み重ねが大事です。
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