リートリンの覚書

日本書紀 巻第二十九 天命開別天皇 八十六 ・大赦する ・元号を改め朱鳥とする



日本書紀 巻第二十九 
天命開別天皇 八十六

・大赦する
・元号を改め朱鳥とする



十五日、
勅して、
「天下の事は、大小問わず、
悉く皇后、及び皇太子にもうすように」
といいました。

この日、
大赦(たいしゃ)しました。

十六日、
廣瀬、龍田の神を祭りました。

十九日、
詔して、
「天下の百姓(おおみたから)が
貧乏ゆえに、

貸稻(いらしいね)、
及び貨財をした者は、

乙酉年(きのととりのとし)
の十二月三十日以前は、
公私を問わず皆、
免すように」
といいました。

二十日、
元を改めて、
朱鳥元年(あかみとりのはじめのとし)
といいました。

(朱鳥、これは、阿訶美苔利(あかみとり)といいます)

なお、
宮を名づけて、
飛鳥浄御原宮(あすかのきよみはらのみや)
といいます。

二十八日、
淨行者(じょうぎょうしゃ)を
七十人選んで、
出家させました。

乃ち、
齋を宮中の御窟院(みむらのまち)で
設けました。

この月、
諸王臣等は、
天皇のために
觀世音像(かんのんぞう)を造りました。

則ち、
觀世音經を大官大寺で説かせました。



・大赦(たいしゃ)
令制で、赦の一つ。国家に吉凶のあったとき、天皇が八虐以下 の故殺・謀殺・私鋳銭・強窃二盗の罪を許したこと
・貸稻(いらしいね)
律令以前、稲を貸与え利息を取る行為



(感想)

(朱鳥元年7月)

15日、
勅して、
「天下の事は、大小問わず、
ことごとく皇后、および皇太子に
申すように」
といいました。

この日、
大赦しました。

16日、
広瀬、龍田の神を祭りました。

19日、
詔して、
「天下の百姓が貧乏によって、
稲と財を借りた者は、

乙酉年の12月30日以前は、
公私を問わず皆、免除とする」
といいました。

20日、
元号を改めて、
朱鳥元年としました。

(朱鳥、これは、阿訶美苔利(あかみとり)といいます)

なお、
宮を名づけて、
飛鳥浄御原宮といいます。

28日、
淨行者を70人選んで、出家させました。

そして、
宮中の御窟院で斎を設けました。

この月、
諸王、諸臣らが、
天皇のために観世音像を造りました。

そして、
観世音経を大官大寺で説かせました。

明日に続きます。

読んでいただき
ありがとうございました。





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